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排除しない事が豊かさを生み出す

私が子供の頃は、特別支援学級なんてなくて
足引きずってる子や若干の知的障害などの子供達とも同じ教室にいた。
当然そういう子はいじめられやすく、あからさまに差別する子もいれば、それを諫める子もいた。
私も健常者側だったので、運動会など足の悪い子がリレーの一員に入ると不利だから、残念だと思ったりした。
それでも仕方ないので、みんなで協力しつつどうするか考えた。
そんな中で、若干面倒くさいなぁと思いながら、転んだその子を起こしたり、頑張ろう、とか言ったりしてるうちに、
その子に「足悪くてごめん」とか言われたり
笑顔を向けられたりしてるうちに、
そうだよな、この子が1番しんどいんだよね、
ごめん、なんて言葉言わせたらダメだよね、
この子は普通の人より頑張ってるよ、ちょっと辛いとすぐ泣き言を言う自分が恥ずかしい、
あんまり見てなかったけど、この子意外と面白かったり、賢かったりするんだね、すごいね、
そもそも歩けない人でも歩けるような街になってる方がいいに決まってるよね、
この子の足は本当に治らないのだろうか?
等々、様々な感情がわいてきた。
視野、疑問、試行錯誤、反省、希望、本当にたくさんのものを私に与えてくれた「障碍者」と呼ばれる彼ら。

こういう色々な人がそこにいることが、世の中から優しく柔軟な天才を生み出し、優しい技術の発展や、住みやすい場所の構築や、誰も取り残さない関わりを繋いでいく事になるんだろう。
排除しないことが、豊かさを生み出すとはこういうことなんだと、子供の頃に教えてもらった
今の私を形作るベースとなった記憶。

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