「睡眠は小さな死」
これは私の傷。
私が小さい頃に親からされてきたことの傷。
今は親と離れて自分の人生に集中出来てきてるのであまり小さかった頃のことは思い出さない。とはいえ、1人になってTwitterを見てたらふと思い出すこともある。
私は小さい頃よく親に叩かれていた。主に母親から。そして時々父親にも。
怒られる内容は成績のことではなく主に生活態度について。部屋が汚い、言いつけられたことをすぐにしない(先延ばし)、言われたことしかしない、気が利かない、都合のいいことしか覚えていない、母親の思うように動かない、自分の意見を言わない、お手伝いをしない…など様々だ。
今思えばモロに発達の症状が出てたんだけど、当時は「発達障害」なんて概念すら存在していなかった。
母からよく言われた言葉。罰当たり、役立たず、親のことを逆撫でばかりする、私がこんなに怒鳴るのは将来あんたが困ると思ってるから口うるさく言うてるのよ、私をこんなに怒らせてるのはあんたのせいなのよ、お母さんのこと喜ばせなさいよ、いつもあんたからは嫌な思いばかりさせられている。
そんな感じだったかな。
…というのも、私は実家にいた時のことをあまり覚えていない。
それもあり、うっすらとしか覚えていないのだ。
あの頃しんどくて学校以外の時間は寝てばかりいてた。
「死にたい」は思ったことなかったけれど「生きていたくない」はよく思っていた。だけど自傷は痛いし怖いし親がまた騒ぐことも嫌だった。過干渉だったのでほっといてほしかったし私から目をそらしてほしかった。
寝て意識を飛ばしていれば、親からの怒鳴り声を聞くこともなかったし私の内から沸き起こる罪悪感や汚い感情からも逃げられると思った。
だから「起きていたくない」でしょっちゅう寝ていた。
「睡眠は『小さな死』である」と言ったのは誰だったか。調べてみるとこれは情事後のまどろむ時間のことを言うらしい。
そっちの意味はまるでないが、あの頃毎日「死」を覗いていたのだろう。
起きるといつも小さな絶望があった。
両親が起きている時間帯は寝て、寝てる時間帯に起きてきた。
だからか今でも夜が近付くと元気になり0時を越えると深呼吸できるようになる…という感覚がある。
今でも昼夜逆転になることはしょっちゅうある。昼間私の世界は充実してるのに夜になると更に元気になる。だから予定を詰め込んだ日は2~3時間しか寝ない時も多い。
もう昼間に怖い世界はないのに今でも私は何かを怖がっている。
怖がっていて前に進むのを先延ばしにしている。
今は何に怯えているんだろう。
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