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待ちわびた夏

あっという間に8月が終わってしまった。

蝉が鳴くのが例年よりも遅い気がした今年の夏。
例年なら9月になっても全然暑いなって思っていた気がするけれど、今年は8月の後半から少し涼しくなってきて、汗っかきな自分は助かるなと思う反面少し寂しい気持ちもあった。

日本のお祭りは、少しずつ形を変えながら戻ってきたものもあれば、今年も開催できなかったものもたくさんある。

今年ねぶたを見に行った。
ねぶたを見て、やっと見れたって涙を流す人たち。本当はもっと跳人がいてすごいんだ。こんなもんじゃないんだって眺める人もいる。
そんなどちらも美しかったんだ。

竿燈祭りにも足を運んだ。
一生懸命技を披露して、観客からの拍手に照れる顔も、お客さんの竿燈を見上げる瞳も、すごく美しかったんだ。

みんなが、祭りをできる日を待っていたんだ。

今日はおわら風の盆の最終日に、郡上踊りも最終日、多分他にも日本各地でお祭りがある。
地元の人と話をすると、やっぱりみんな、やっとやれる事が嬉しい。この祭りはね、とってもいい祭りなんだよ。
そうやって地元の人が話してくれる、その土地のお祭りが大好きだ。

なくなってほしくない物、なくなってほしくない土地、なくなってほしくない伝統、なくなってほしくないものばっかり。
それをもっと残していきたい。写していきたい。それを再確認した夏でした。

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