命は、はんぶんこ。
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子どもは、はんぶんこで出来ている。
自分と愛する人とのはんぶんこ。
DNAの仕組みは、よくわからないけど、
妻と僕、2人のDNAのはんぶんこってことは間違いない。
え、間違いないよね?
でも、はんぶんこって言っても、
その「はんぶん」をつくっているのは、
気が遠くなるような、長い長い血の歴史。
恥ずかしがらずに言えば、数えきれない愛の歴史。
シンプルに見れば、
子どもは「僕の一族」と「妻の一族」の掛け合わせなのだけど、
僕にも父と母がいて、さらに父と母は、元々は違う一族だったわけだ。
そうやってどんどんと辿っていくと、
そのルーツの地図は、東京ドーム1個分でも収まりきらないほど、
広がっていくはずだ。
たしかに子どもは、僕たちのはんぶんこなんだけど、
過去の時間や先祖たちを思えば、
単純に「はんぶんこ」とも言えなくなってくる。
何百、何千を超える血と愛の繋がりによって、
子どもは、今、この世に生まれてきた。
僕は昔から、ルーツとか祖先といった類いの話が好きで、
『日本人の祖先はユダヤ人だった』とか、
『名字辞典』とか、そんな本を小さい頃からずっと読んでいた。
だから、子どもの顔をじーっと見ていると、
ルーツを考えずにはいられない。
息子よ、
この先「おれは一人だ」と孤独を感じることもあるだろう。
でも馬鹿いっちゃいけない。
そもそもお前は、お父さんとお母さんとの「はんぶんこ」。
そしてその「はんぶん」は、
たくさんのご先祖たちの血と愛によって構成されている。
だから「一人」なんて言っちゃいけない。
お前一人の命ではない。好きにしていい命ではない。
表面だけで捉えるのではなく、物事の根っこまでちゃんと考えろ。
人は、生まれてきた時点で、一人じゃない。
幾多の命によって繋がれてきた、とても尊い存在なんだ。
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