1回の咳で起きる母と、100回の咳でも起きない父。
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子どもが、風邪を引いた。
同時に、僕も風邪を引いた。
子どもは、熱が下がるものの、まだ咳が出る状態。
僕がようやく治りかけると、今度は妻が風邪を引いた。
OMG!!
誰かが治り、誰かに移る、終わらない風邪の連鎖。
子どもは、夜もケホケホしている。
その度に、夜中でも何回でも目を覚ます妻。
「ケホ」が聞こえた次の瞬間、
ガバッと飛び起き、スッと子どもの胸をなでなで。
今までに見たことない俊敏な動き。
母、すげえ。
一方、父は、
いったん寝に入ると「ケホ」が聞こえようが、
「エーン」と泣こうが起きない始末。
ほんとすみません…。
もうこうなると、「母性本能」という言葉でしか説明できない。
「子どもを守る」とプログラミングされた母の体は、
とても敏感で、子どもの一挙手一投足を見逃さない。
無神経な僕が、
不衛生なことを子どもにやろうものなら、
「ちょっと!」とストップが入る。
ほんとすみません…。
「いちいち考えすぎなんだよ!」って思ったらダメ。
だってプログラミングに従って、
子どもを守ってくれているのだから。
むしろ、感謝しなきゃいけない。
と、今になってわかったこと。
ペンギンは、母も父も二人三脚で子育てをするそうだ。
ペンギンの父は、子どもの咳で飛び起きるのかもしれない。
でも、どうやら人間の父は、そういう風にはできていないようだ。
少なくとも、僕はペンギンにはなれないらしい。
あれか。やはり人間の父は、外で狩りをして食料を確保するべきなのか。
そう考えると、真面目に働いてミルク代を稼ぐことが、
今の僕に課せられた重要なタスクなのかも。
こうやって、一歩一歩、子育てを学んでいく。
「親にならないとわからない」という言葉は、どうやら本当だ。
自分の時間は、まるでないし、
僕たちの余裕も、まるでない。
でも、そんな余裕の無さや、
慌ただしい毎日が、とても温かくて、心地いい。
そう思える今は、とてもしあわせかもしれない。
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