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機材パッキング(WTBF番外編)

今回私は初めて自分の機材を海外に輸送しました。

その際のことを、今後のためにと、いろいろこの段階から四苦八苦したので、記しておこうと思います。

空輸

今回は佐賀大会の後にサウジに年末前までに送らなければならず、期限がギリギリになってしまったため、空輸になりました。

輸送する際は1パレットに収まるように機材をパッキングして送ってくれと言われます。

大きい機材の場合は2パレットに分けることもあるそうですが。

なので、ゴンドラの中に球皮、シリンダー×4、インフレ―ター、バーナー、シート、ロープなどをまとめ、1パレット(W1000×L1000×H1600)にまとめなければいけません。

この高さ1600mmってのが難関です。

飛行機の入り口に入らなければならず、これを数センチでもオーバーすると突き返されます。

「数センチくらい、現地でグッと押し込むように言えば、なんとかしてくれるだろ~」とおもったら、ダメです。

余裕をもって1600mm以下にしましょう。

ガスやガソリンをしっかり抜く

これもめちゃくちゃ重要。

特に空輸は、少しガソリンやガスの匂いがしたら突き返されちゃいます。

ガスはシリンダー内はもちろん、バーナーホース内もしっかり抜きます。

特にシリンダーは「パージ」と言って、本来窒素を液ガスバルブから注入して洗浄します。

しかし今回は窒素がなかっため、私たちはコンプレッサーをでメーターを外して空気洗浄しました。


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なかなかシリンダーのメーター内を見る機会はないと思います。

この方法でも、しっかりシリンダー内にこびり付いているガスも蒸発させれば大丈夫です。

ガソリンやオイルは、特にインフレ―ターのガソリンと、エンジンオイルもしっかり抜かなければなりません。

実は今回も1機からこの匂いがしたため、運送業者の方が横でビデオカメラを回しながら見られている前で、除去作業を行いました。

これは運送業者の方も「安全です」と証明するために必要なのですが、一つ一つが記録されている中での作業は、異様な緊張感がありました。

またこの作業を一つ間違うと、最悪機材を送れなくなってしまいます。しかも1機だけではなく、全機まとめて。

なぜならば、1機ガス残の可能性があれば、他の機材も疑われても仕方がありません。そうすると再度、全機解体して除去作業を行わなければなりません。

幸い、今回はそこまでの作業は要求されませんでした。

運送関係をAさんがほぼ仕切ってくれたのですが、今回うまく対応いただいたおかげで日本チームは無事サウジアラビアへ輸送でき、僕らはサウジで飛べたといっても過言ではありません。

レイアウト

ガスやガソリンをしっかり抜いたら、すべてをゴンドラに収めてしまいます。難関がインフレ―ターで、入れようとするとなかなか収まらないものです。

それを入れるためにいろいろ試行錯誤します。しかも一つ一つの機材が重いから、試行錯誤も体力勝負。積み替えるのも一苦労です。試すべき順にパターン化すると

①シリンダーを立てて端に並べる:端に並べて入れば幸運

②シリンダーを寝かせて並べる:空なのであまりやりたくないが、入れるためには仕方なし。

③球皮を柔らかくして押し込むか、袋から出す:これも隙間を最小限にするために、隙間に球皮を詰め込みます。、

④バーナーを解体して隙間に入れる:バーナーが出っ張るもの(UMやCameron)は、フレームと本体を外して、入れやすいようにします。

⑤借りれるものは抜く:最終的に、インフレ―ターなどは一緒に使ってしまえばいいので、抜いちゃう。

そしてできるだけ手荷物で持つと面倒なものもいれちゃう。

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これはT澤さんの例ですが、写真に収めておいて輸送中に無くなってないか確認できるようにするのも重要。

3cmの壁

結論、僕のはどうしても3cm収まらなかったのでインフレ―ターを抜いてしまいました。

最初は前述した通り「3cmくらい・・・」と思ったのですが、成田関税の人から、

「直しに来てください」

といわれ、泣く泣く3cmのために成田まで。

先ほどの除去作業のついでに、行ってきました。

こんな苦労を乗り越え、機材は海外へ飛び立っていくのです。

次回は書類編!

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