櫻坂46と選抜制度について、徒然に①

 この冒頭部分は、全文を書き終えてから書き始めています。
 noteを綴り始めてみようと思い立って2作目に書いた文章が、数えてみれば4万字を超えました。暇だったんですね、私。達成感と疲労感と、「何してんねん」という空虚感が満ち満ちています。
 一つにまとめるには長すぎるので、5つに分けて投稿することにします。
 最初に申し上げておきますが、この話にオチも結論もありません。何か出てくるかな、と思って書き始めましたが、結局何も出ませんでした。
 私としてはこれでいいのです。私がnoteを書く目的の一つは、頭の中に浮かんだ考えを整理し、吐き出し、脳の容量を空けること、そして自己満足に浸るためなのですから。
 もう読む気が失せてはいませんか?ここで引き返すのも正しい判断だと思いますよ。全文に付き合うなんて時間の空費かもしれませんし。
 それでも、そんな長文を読みたいと思った酔狂な方、いいえ、きっと人のいい御仁、どうぞ、暇つぶしにご覧になってください。


【前置き】

 この度私がお話ししたいのは、私の推しアイドル「櫻坂46」にまつわる選抜制度というものについての私見です。
 アイドルの選抜制度というものはアイドル業界にはつきもので、しかしアイドルグループごとに制度導入の事情も制度設計も異なります。
 ですので、ここでは「櫻坂46と選抜制度の関係性」に限ったお話を、一櫻坂46ファンである私個人の狭い視点、了見から語っているのだということを、先んじて断っておきます。

【用語の定義】

 まず、このnoteにおいて用いる用語の意味を定義しておこうと思います。
 アイドルグループ、またアイドルグループの選抜制度に疎い方(がこれを読む可能性など皆無だと思っていますが)への説明のために。また、私がその単語を用いた際に込めた意味と、アイドルファン界隈で一般に用いられる場合の用法や、これを読んでくださる方の中での意味との間にあるだろう齟齬を解消するためです。
 よって、用語の正式名称ではなく略称を積極的に使って楽に文章を書きたいという横着を叶えながら、書き手読み手間のこの場限りの共通認識とするべく、以下に定義を書き留めておきます。
 お馴染みの用語だという方も多いでしょうし、聞くまでもない方はどうぞ読み飛ばしてください。

・Buddies


 櫻坂46のファンの通称。櫻坂46の楽曲「Buddies」に由来します。基本的には「ファン」と言う単語を用いようと思いますが、特別な意味や意図を込めて「Buddies」を用いることもあります。

・運営
 アイドルファン界隈ではよく使われるものの、具体的に何を指しているか聞き手になってもよくわからない、使っている当人も果たして分かっているのか怪しい、私だって上手く扱えない単語が「運営」です。
 ここでは櫻坂46をプロデュースし、マネジメントし、楽曲作成やMV作成を企画し、CD、グッズと言った関連グッズを作成を牽引し、ライブ開催を主導し、その他櫻坂46を世に届ける存在を包括して「運営」と定義したいと思います。
 櫻坂46を世に届けるに当たっては多くの会社・利害関係者が存在しており、本来、それらを一纏めにして「運営」と称するのは不正確です。定義自体も曖昧ですが、読んでくださる方にはお手数ながら、文脈等から意味を察していただければと思っています。

・選抜、選抜メンバー


 アイドルグループが発売するCDの表題曲(いわゆるA面)を歌うメンバーを選ぶ(選ばれる)行為を「選抜する(される)」、選ばれたメンバーを「選抜メンバー」と定義します。
 表題曲は、CD発売前後においては宣伝のために数々の歌番組で披露されます。楽曲の認知度を高め、グループの認知度を高め、またメンバー個人の認知度も上がるかもしれない晴れ舞台です。
 更には、ライブにおいても表題曲は高頻度で披露されるため、ライブの出演時間は表題曲を歌う「選抜メンバー」の方が長くなる傾向にあります。
 アイドルの本懐の一つであろう「歌って踊る」をより多く遂げるためには、「選抜メンバー」にならなければなりません。

・バックスメンバー、バックスライブ


 櫻坂46における、選抜メンバー以外のメンバーを「バックスメンバー」と呼びます。
 選抜メンバーを除いた、バックスメンバーのみでパフォーマンスを行うライブ「バックスライブ」が定期的に開催されています。

・ミーグリ


 櫻坂46のCD(通常版)を、特定のホームページを通じて購入した際に申し込める、櫻坂46メンバーとファンが会話をすることができるイベント。サービス名の正式名称は「ミート&グリート」。
 これはオンラインを通じてメンバーと会話できるサービスを指し、これとは別に、CDの初回限定版購入を経て申し込み、ファンが実際にメンバー本人に会って会話ができる「リアルミート&グリート」と言うイベントも存在しますが、このnote内においては、原則的に両者を合わせて「ミーグリ」と呼称します。

・ミーグリ売上


 ミーグリに申し込むことを前提に櫻坂46のCD(通常版)を購入する際には、櫻坂46のどのメンバーと会話をしたいかを選んだ上で購入します。
 あるメンバー宛の応募に伴ってCDが売れることを「(そのメンバーの)ミーグリが売れる」、そのメンバーに対しどれほどの応募があったか、つまり、ファンがそのメンバーとの会話をしたいがために売れたCDの数を「ミーグリ売上」と定義します。
 ミーグリ売上は「多い・少ない」「(完売が)早い・遅い」というように、数や速さを表す指標です。
 

・完売、全完売、〇次完売


 ミーグリは複数日に渡り実施されます。一日の中でも複数回に分けて実施され、1回ごとにメンバーと会話するための申込枠の上限、つまりファンが購入できるCD枚数の上限が設定されています。
 この上限を超えた申し込みがあった際には、抽選にて購入できるファンが選ばれます。当選したファンのみがCDを買うことができ、つまりミーグリに参加でき、また当選数に応じてメンバーと会話できる時間は長くなります。
 1回の申込枠が全て埋まることを、その回は「完売」した(完売させた)と言い表し、全ての回の申込枠が埋まることを「全完売」と言い表します。
 ミーグリの申し込み受け付けは複数回に渡り実施され、1回目の申込で「全完売」した場合は「1次完売」、それが2回目であれば「2次完売」と呼びます。
 あるメンバーについてどのくらいの枠が完売しているのか、というのは申込の機会の度に確認できます。各メンバーの完売状況をつぶさにチェックし、「完売表」と呼ばれる表を自作するファンもいるようです。

・ミーグリ売上基準


 現在、運営が櫻坂46の選抜メンバーを選ぶ際の基準だと、多くのファンが推察している基準です。
 ここでは「メンバーを評価するいくつかの項目の中で、特にミーグリ売上に重きを置いて評価し、選抜メンバーを選んでいる基準」を「ミーグリ売上基準」と呼びます。
 この定義付けが正確なものではなかろうとは自覚しています。そもそも運営から選抜の基準を明言されたことなど無く、この基準は推察でしかないものだからです。

 補足すると、ミーグリ売上基準は選抜メンバーを選ぶだけでなく、表題曲を歌う際の選抜メンバーの立ち位置にも適用されている(と思われる)基準です。
 ミーグリ売上が多いほどにより目立つ立ち位置、1列目や2列目に配置されやすい傾向があるように見えます。
 ただその相関は、「選抜かされる否か」に比べてだいぶ小さいもので、最もミーグリ売上の成績が良いメンバーがセンターかと言うとそうでもなく、立ち位置決定においては、違う評価項目の影響も大きいと思われます。

 
 さて、長い前振りはまだ終わりません。
 次の投稿では「櫻坂46に選抜制度は必要なのか」というところから考えてみようと思います。

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