お空の君に
最後に彼女と過ごした場所まで、ちょっとお散歩。
久しぶりに会いに行ってきた。
何度来ても、胸がざわつく。
しばらくこの場所を見つめて、そして引き返す。
寒かった。もう少し厚着で行けばよかった。
人の少ない、さびれた商店街。
帰り道、風に吹かれて目の前に空き缶が転がってきた。
「わたしはここにいるよ」
そのあと、橋を渡る手前まで、左後ろに彼女を感じた。
早歩きでついてくる、白黒模様に黄色い目の恋人。
そう、
こんな感じでね、
最近アニマルコミュニケーションに入るとき、左後ろからついてくる白黒ちゃんが時々あらわれる。
写真も動画も残ってなくて、自分でも繋がることが困難になっているのに、時々サポートに来てくれる。
ただ、いてくれる。
橋を渡りはじめて振り返ったら、ワチャワチャ遊ぶ4つのチビ達と一緒に、彼女はこちらを見ていた。
帰宅すると、ひなたがいつも以上に鳴いて出迎えてくれた。
「ぼくはここにいるよ」
🐱 🐱 🐱
30年以上前にお別れしたネコさん。
今は我が家の末っ子として帰ってきているようです。
それでも、彼女はやっぱり特別で。
動物さんと人間が行くお空の世界は別なんだとか聞いたりもするけど、
でもやっぱり、
人生が終わった時には、一番に彼女に会いに行きたい。