側弯症のアスリートにおすすめしたいこと -私の選手時代と側弯症-
アスリート(スポーツ選手)の中には側弯症や腰痛などの不調や怪我をきたし、競技を断念した選手や伸び悩む選手はいらっしゃります。
私自身トップアスリートではありませんが、側弯症による腰の痛みを我慢しながら続けていた時は、やはりタイムも伸び悩みました。
(ここから少し回想録)
私は5歳で水泳をはじめ、最初は水が怖くてプールサイドをコーチに追いかけられながら走り回っていましたw
6歳から(選手コースに移動し)週4~5回の練習が始まりました。0才で骨折をしているので、バタ足をしすぎると足首が異様に痛くなる時がよくあったのを覚えています。
この時には少しずつ側弯症が始まっていたのだと思います。
そして高校1年生のときには立っているだけで腰が痛く、なぜなのかわからずただただキツイ時期が長くありました。(水中に入ると重力から解放されるので腰の痛みは幾分軽減していました)
同じ水泳選手仲間にも平泳ぎで腰の反りすぎによる腰の痛みを訴える選手もいたので、私も泳ぎ過ぎによる単なる腰痛だと思っていました。
(これは単なる腰痛ではないと知ったのは、社会人になってからです)
動きが左右どちらかに偏りがちなバレーボールやバスケットボール、テニスや卓球などは側弯症を進行しやすいスポーツといわれています。
水泳は肺活量を高め、左右対称に動くので側弯症に良いとされていますが、同じ競技でもクロールは一定方向へ呼吸をするので側弯症が進行しやすいとされています。(両側で呼吸すると幾分◯)
私自身でいうと、元々小児喘息持ちでしたが水泳をすることで改善し、専門はバタフライと背泳ぎだったので側弯症にも比較的より良い動きだったとは思いますが、それでも側弯症は確実に進行していました。
とはいえ、これは水泳が悪いとかではなく、とにかく姿勢が悪かったのです。
というか姿勢をまっすぐ保つのがきつくてできなかった。
それが進行の大きな要因としてあげられると思います。
(座っている時は、よく片膝を立てていました)
なので、日常の中で姿勢をより良く保つ為の工夫は大事だと思っています。
例えば以下の2つ。(アスリートに限らず)
◇(側弯を有する場合)どちらかの腰が高いケースが多いので、椅子に座る際は低い側の尻下(坐骨の下)にタオルなどを置いて骨盤の高さを平行にする
※どちらが高いかわからない場合、左右両方で試してみて、腰が安定して楽な方
◇授業中やテレビ、映画などを観ているときは、体が斜めを向かないように黒板や画面に対してまっすぐの位置で座る
※どうしても斜めになる場合は、椅子ごと、もしくは(首だけでなく)体ごと正面になるよう向きを変える
私は以前、ある公演を斜めの席から観ていたら腰が痛くなった時があります。小さなことかもしれないですが、こういうことでも側弯は進行してしまうのです。
その上で、練習前後や、寝る前などに気軽に取り入れて頂きたい動きはこちら。(どなたにでもできます)
両膝を胸に抱きかかえ、腰を伸ばす
(お尻は床へ下ろしておく)
※5呼吸キープ
両膝を左右に倒す
※吐きながら倒し、左右20回
選手の場合、部活動などで練習を終えるとバタンキュー状態とは思いますが、寝る前などに行うと競技による身体の負担も軽減すると思います。(布団の上でも行えます)