鈴山善秋@布枠庵

仏道正伝最後の禅匠、暁山禅師(井上哲玄老師)のご紹介です。また、鈴木大拙の霊性思想など…

鈴山善秋@布枠庵

仏道正伝最後の禅匠、暁山禅師(井上哲玄老師)のご紹介です。また、鈴木大拙の霊性思想などを考察します。

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  • 暁山禅師 ブッダ直伝の法

  • 盤珪禅師の不生禅

    盤珪禅師の不生禅のまとめです。 鈴木大拙の不生思想についても解説します。

  • 鈴木大拙の思想

    大拙先生が大事にしていた思想について考察しています。

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    鈴木大拙の解説を頼りに禅の古則・公案について考えます。

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    鈴木大拙の代表的な著作をKeywordで見ていきます。

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最後の禅匠 「7つの導き」 〜暁山禅師

2024.11.10 更新  師は、仏法の核心の部分のみを、一切の飾りなく、やさしい日本語により、真っ直ぐに示されています。この投稿では、暁山禅師の、基本となるご説法の要点を、筆者なりに 7か条にまとめてご紹介します。  この当代最後の禅匠の口調は柔らかです。ですが、その指導力は凄まじく、聞くものの無明の闇を、電光影裏に断ち切ろうとします。  そうした中で、老師は、「私」という言葉に代えて、<コノモノ>などと表現することで、法を概念化させないように工夫を凝らしています。

    • 鈴木大拙さん、11.11 誕生日おめでとう。

      親愛なる、大拙様  あなたの難解な思想は、35年間にわたり、私をみごとに振り回しました。貴方は、この日本にのみ残された、ZEN という人類最高の宝物を世界に知らしめることに、96年間の全生涯を捧げました。  やっと私にも、結局のところ、思想はどこまで行っても思想で、実物では無いことが良くわかりました。  そうして、令和の今、日本で、正法を受け継ぐ最後の禅匠、井上哲玄老師の「玄燈庵」に辿り着きました。  私も64歳になりましたが、昨日は、「はじめての独参」で、約1時間、

      • 有るか・無いか ~暁山和尚と趙州和尚 〜哲玄老師の近況

        2024.11.10 更新  2024年現在 91歳の、和歌山県紀ノ川市「玄燈庵」の暁山禅師(井上哲玄老師)は、現代では絶滅危惧種とも言うべき、大悟徹底された禅匠です。老師の【カフェ寺 2018年9月24日】 のYouTube 動画は、「有るか・無いか」という「存在の根源」を問いただす法話に始まります。  これは、ちょっと読むと、『ああ唯識ですね』、と思われるかも知れません。でも唯識とか唯心などと、そんな風に理解しては台無しです。存在の根源は、理解の中にはありません。存在

        • 「意識」の文字が邪魔です ~暁山禅師と出会って

          2024.11.10 更新  筆者は、鈴木大拙の「即非の論理」に魅せられて、35年間、この「矛盾同一」の思想の背後にあるものを理解しようと、考えつづけて来ました。2022年8月にちょっとした気づきがあって、大拙の矛盾同一の思想の理解については、一応のケリがつきました。  自分の考えをまとめる意味もあって、2013年以来、暁烏敏賞への応募をほぼ毎年続けてきました。既に、暁山禅師の「ギョ」には 10年以上、触れていたわけです。(笑)  毎回、落選です。その落選したものは、更

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        最後の禅匠 「7つの導き」 〜暁山禅師

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          暁山禅師 「見性と悟り」~質疑応答から(テキスト版)~岩城居士解説つき

          2024.11.8 更新  生雲の岩城居士から、貴重なコメントを頂きましたので、冒頭にちょっと追記しておきます。(掲載用に少し編集してます)  2024年現在 91歳の、和歌山県紀ノ川市「玄燈庵」の暁山禅師(井上哲玄老師)は、現代では絶滅危惧種とも言うべき、大悟徹底された禅匠です。2014年11月1日の YouTube 動画 "井上哲玄老師 修行方法法話② " より、「見性と悟り」についての質疑応答の部分を、文字に起こしました。  本投稿のタイトルの「見性と悟り」は、仮

          暁山禅師 「見性と悟り」~質疑応答から(テキスト版)~岩城居士解説つき

          暁山禅師 提唱 「坐禅の要訣・幸せな生活」(テキスト版)

          2024.11.10 更新  暁山禅師の2019年5月26日の YouTube 動画 "【前編:提唱】井上哲玄老師 愛知禅会 於 宇宙山 乾坤院 " を文字に起こしました。  提唱のタイトルの「坐禅の要訣・幸せな生活」は、仮に筆者が付けたものです。  文書は、老師の指導法を広くお伝えするための役には立ちますが、禅は人から人へ伝承されるものです。活きた禅に触れるためには、まずは、老師の【坐らないオンライン禅会】に参加されることを強くお勧めします。 4:14 仏教は「教え

          暁山禅師 提唱 「坐禅の要訣・幸せな生活」(テキスト版)

          暁山禅師の基本思想 「このもの」 ~日本禅・最後の展開

          2024.11.10 更新  「禅は体験であって、思想ではない」 このことは何度でも口を酸っぱくして言わなければなりませんが、禅を後世に伝えていくためには「思想」も大事です。もっと整理したものが書けるといいのですが、今日はサワリだけ書き始めてみます。  暁山禅師の法話の基本的な枠組みは「このもの」を中心に回っています。「このものが、このものとして活動している」と、そのことに尽きるのです。筆者が勝手に命名するなら、暁山禅師のは「このもの禅」です。  最大の特徴は一般人への

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          暁山禅師 珠玉のご説法 「事実のまま」 (テキスト版)

          2024.11.10 更新  暁山禅師の2024年1月14日の YouTube 動画【「平和」 不平、不満、愚痴は自己にあり】 を文字に起こしてみました。  老師は聴衆に向けて、その場で、台本なしで話しています。これは、老師個人の考えを話しているわけでありません。老師は仲介者で、老師としては止めようがないのです。その説法はその場だけで活きています。  それでも、こうして文字にしておけば、違った人達にも、また、違った味わいで伝わるものだと思います。 6:38 絶滅危惧の

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          玄燈庵の暁山禅師 ~推しの老師は91歳 【国師級】

          2024.11.10 更新  和歌山県紀ノ川市にある玄燈庵の暁山禅師(井上哲玄老師)は現代の名匠で、仏法の核心の部分のみを、一切の飾りなく、やさしい日本語で、真っ直ぐに示されています。禅僧というと厳しいとか恐い印象がついてまわるようですが、この老師は、いつも優しいです。  筆者は鈴木大拙に魅せられて、独学で禅を学んできた技術系の会社員です。かれこれ 35年間、禅会や書籍やネットを頼りに探究を続け、鈴木大拙の思想の背後にあるものを追い求めてきました。  今年(2024年)

          玄燈庵の暁山禅師 ~推しの老師は91歳 【国師級】

          暁山禅師 核心のご説法「コノモノ」(テキスト版)

          2024.11.10 更新  暁山禅師の【カフェ寺 2018年9月24日】 のYouTube 動画があまりにも素晴らしいので、文字に起こしてみました。禅師は、知識以前の<現前>を直指しています。  この当代最後の禅匠は、禅の核心のところだけを話しています。そして、「私」という言葉の代わりに<コノモノ>などと言って、法を概念化させないように工夫を凝らしています。  以下では、現実・現前を意味する重要なキーワードは<>つきで、言語知性上の概念・考え方を意味する表現は「 」つ

          暁山禅師 核心のご説法「コノモノ」(テキスト版)

          暁山禅師 核心のご説法(動画紹介)

          2024.11.10 更新  この投稿では、老師の<カフェ寺 2018年9月24日> のYouTube 動画をご紹介しています。 Aki Z 💎はじめの 1時間は文章で読めるように、文字起こししてあります。↓ 💎よろしければ、こちらもどうぞ。 💎井上哲玄老師の公式サイトはこちら↓

          暁山禅師 核心のご説法(動画紹介)

          ヒト型・先行原意識

          はじめに  禅は体験である。思想ではない。悟りの意識を説明しようとするときには、このことを忘れてはならない。だが、まだ悟りを知らない人を悟りへと導くためには、思想は有効である。また、既に見性体験を経た人がその禅意識を充実させ、確信を深めるためにも思想は重要である。このような狙いから、初祖ダルマ大師以来多くの祖師方が様々な禅思想を展開してきた。ただ、言葉にならない見性経験を語ろうとするのだから、語り手は皆ムリを承知で語るのである。あるいは語らずに、殴る、打つ、叫ぶ、指を立てる

          ヒト型・先行原意識

          暁山禅師と盤珪禅師 ~本当の禅の神髄

          2024.11.10 更新  暁山禅師の動画を拝見して、その教導の直接性に驚きました。もし、現代に、不生禅で有名な盤珪禅師が生きておられたら、たぶんこんな感じだったのかなとも思いました。  井上哲玄老師は、盤珪禅師と違って「不生の仏心」などという特別な看板は用いませんが、盤珪禅師とおなじように、坐禅もお経もそっちのけで、やさしい日本語で、直づけに法を指し示します。  「法」でも「六根」でも「不生」でも、道を説くときに、一般的な仏教書のように専門用語の説明に終始してしまう

          暁山禅師と盤珪禅師 ~本当の禅の神髄

          動くものが見るもの、見るものが動くもの

          2024.11.5 更新 (2022年8月の体験談です)  「見るものが見られるもの」、これは何度も聞かされていて、あれこれ想像してきた言葉です。2022年の 8月に、盤珪-大拙の不生思想について小論文を書いていて、(おそらくちょっとウトウトしているときに、)ふと、「動くものが見るもの、見るものが動くもの」を体感しました。確か、エアコンの音が聞こえていたようです。エアコンを視界に置きながら、自分がここに居て、向こうのエアコンの音を聞いているのではなくて、向こうのエアコンの音

          動くものが見るもの、見るものが動くもの

          「禅とは何か」

          「違う」 2024.10.12 蛇足  「禅とは何か」と問うたら、早くも現前を見失ってしまいます。尋ねたらもう禅はありません。いくつかの答が浮かんだとしても、それらの言葉は概念に過ぎません。ですから、「何か?」と問うた時点で、もう違います。 2024.9.13 Aki Z

          現前の実動

          2024.9.13 Aki Z 2024.11.6 蛇足をupdate!  このページは、筆者としてはタイトルだけで十分だったので、空白ページにしてありました。わかる人にはわかると思います。これに蛇足を加えるのも無粋な気がしますが、伝わらなかった人に向けて書いています。  老師のお言葉をどれだけ注意深く聞いてみたところで、説明は説明に過ぎません。でも、ありのままの現前には選択の余地がありません。  現前の実動がわかれば、禅は覚かるのではないかと思います。ただし、「現前