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-戦争と混乱を⽣き抜いた⽇本定住カンボジア家族の物語と記憶-No,1

キム・ハク『⽣きる IV』写真展


公益財団法⼈Rei Foundation Ltd.



ニュージーランドの公益財団法⼈Rei Foundation Ltd.とアーティストのキム・ハク、キュレーターのメタ・モエン、任意団体Aliveの協⼒で2023年8⽉19⽇から9⽉2⽇の間、カンボジアプノンペンにあるSosoro Museumで展覧会が開催されました。


-戦争と混乱を⽣き抜いた⽇本定住カンボジア家族の物語と記憶-として、
日本へ難民で渡った人々に焦点をあてた写真展です。

記憶をたどる旅


2022年8⽉から9⽉にかけ、東京・南⻘⼭「スパイラルガーデン」と、神奈川・⻩⾦町「⾼架下スタジオ Site-A ギャラリー」で開催した、カンボジアのアーティスト キム・ハクによる写真展「⽣きるIV」。
                             
カンボジアの混乱を逃れ1970-1980年代から⽇本に暮らすカンボジアルーツの⼈々の所持品を撮影した写真と⽂章による作品約 40 点は、暗い過去に埋もれた個⼈の物語に光を当て、歴史を⽣き抜いた⼈間のたくましさや希望の⼒、未来へつなぐ重要性ときっかけを⾒る⼈に強烈に提⽰し⼤きな反響を呼びました。

昨年、2023月6月にも横浜「YOKOHAMA COAST」にて開催をしております。

期間中にパブリックプログラムがいくつかありまして、
私の記録と、是非皆様にも知って欲しくここに記載しますね。
公開後に追記する場合がござます。

開催概要


◇キム・ハク「⽣きる IV」
キュレーター: メタ・モエン
設営: イロ・プルム
協⼒: Alive
期間:2023 年 8 ⽉ 19 ⽇(⼟)〜9 ⽉ 2 ⽇(⽇)
開館⽇:⽕曜⽇―⽇曜⽇ 9:00-18:00 (⽉曜⽇閉館)
会場:Preah Srey Icanavarman Museum ‒ Sosoro Museum
#19, Street 106, Sangakt Wat Phnom, Khan Daun Penh, Phnom Penh, Cambodia


SOSORO Museum


この博物館は、クメール文化やカンボジアでの貨幣の歴史や金融、経済に関するデータや情報を保存したものを展示してあります。
地元の人達にとって魅力のある博物館とのことです。

と、調べ出てきたのですが実は長い間、知らずにいました。
今回の写真展をきっかけに素晴らしい場所をまた一つ知ることができて嬉しい限りです。

プノンペンに訪ねる際にはぜひ足を運んでみてくださいね。

外壁はこのような感じでかっこいいですね。

写真展示会になる会場は金融博物館の裏側にあり、一般パブリックで写真展を開催するのは初めてとのこと。
キム・ハク写真展ポスターと、【Alive】の文字がいい感じですね。

大樹木の下でセレモニーパーティの準備をしているご様子。
これだけでも絵になりますね。

時間になると会場には事前にご招待したお客様が次々と集まってきます。
マイクの前でスピーチをするのはニュージーランドの公益財団法⼈Rei Foundation Ltd.代表のれいこさんです。
愛に溢れた御言葉を聞いて私は涙なくしてはこの場にいられませんでした。アーティストのキム・ハク氏含め携わる方々の名前を読み上げて、称賛してくださいました。私までも紹介してくれて、感動してしまいました。

れいこさんのお話を真剣に聞くみなさま。

美味しいワインやドリンク、お料理も用意され、飛び交う言語はクメール語に英語、日本語と不思議な空間に私がいることが奇跡に近いです。

私はですね、2023年6月/横浜「YOKOHAMA COAST」で行われた写真展のお手伝いにも参加し再び8月、プノンペンでもお声がけをもらい参加してます。

セレモニーパーティにも招待されまして、みなさまと白ワインで乾杯してます。ほろ酔いでお喋りも愉快になります。

右側男性がアーティストのキム・ハク氏。
左側の女性はニュージーランド在住のトニーさん。
公益財団法⼈Rei Foundation Ltd.のメンバーでみなさんのスケージュール管理や調整、経費管理などを完璧にこなす女性。
本当に素敵すぎます!



◇パブリックプログラム

セッション1


8 ⽉ 19 ⽇(⼟)11:00-12:30
「アートと学術:インスピレーションの構築ためのリサーチ」
スピーカー
• キム・ハク(本展アーティスト)
• ペン・セタリン (プノンペン王⽴⾔語学部教員、東南アジア⽂化⽀援プロジェクト代表 )
モデレーター
• ソー・フィナ (作家)
各スピーカーから、これまでの活動や戦後のカンボジアにおける重要な着想のためのリサーチと執筆の役割についてお話しをしていただきました。

彼と先生のお話を聞くために遠方よりいらっしゃる方もいましたし、
この日が待ち遠しく感じた方もいるでしょう。

初日にも関わらず多くの来客者で賑わってましたね。
当日は、日本語とクメール語、英語の3か国同時通訳が入りまして、
アーティストと先生の熱い語りと想いに心を打たれていきます。


セッショントークの打合せ現場に伺いましたよ。
キム・ハク氏とペン・セタリン先生
モデレーターは作家のソー・フィナさん。

打合せの様子

お二人の自己紹介です。

キム・ハク氏


アーティスト  キム・ハク (Kim hak)

カンボジアの北⻄部に位置するバッタンバン市出⾝。
クメール・ルージュ政権崩壊の 2 年後に⽣まれ、
両親から当時の記憶を聞いて育つ。クメール・ルージュ政権前後のカンボジアの社会史を記憶・再⽣・再解釈するプロジェクト「⽣きる」 をはじめ、⼟地や建物の記憶や変化する祖国の⾵景を撮影して記録し、カンボジアの政治的⽂化的構造に関連するテーマを探求している。これまで東南アジア、中央アジア、ヨーロッパ、オセアニア、アメリカで個展を⾏うほか、世界各地の国際写真フェスティバルや展覧会にも多数参加。「⽣きる」はカンボジア、オーストラリア、ニュージーランドで制作展⽰され、アジア、ヨーロッパ、アメリカの都市で紹介されている。主な展覧会:Photo Quai(パリ、フランス/2011)、World Event Young Artists(ノッテ ィンガム、UK/2012)、Off_festival Bratislava(ブラチスラバ、スロバキア/2014)、国際写真フェスティバル(シンガポール/2012)、国際マルチメディア・アートフェスティバル(ヤンゴン、ミャンマー/2012)、ASEAN Eye Culture(バンコク、タイ/2014)、フォト・プノンペン(プノンペン、カンボジア/2015, 2017)、アンコール・フォトフェスティバル(シェム
リアップ、カンボジア/2014)、フォト・サンジェルマン(パリ、フランス/2017)、オークランド写真フェスティバル(オークランド、ニュージーランド/2017)、第⼆回フォト・カトマンドゥ(カトマンド
ゥ、ネパール/2016)ほか多数。ケ・ブランリー美術館「レジデンスプログラム賞」(パリ、フランス/2011)、「ストリームフォト・アジア」2 位(バンコク、タイ/2012)、The Advisor 紙「 Best of Phnom
Penh」ベストアーティスト(プノンペン、カンボジア/2012)。写真集に『UNITY』(2013)、『⽣きるIII』(2018)がある。「⽣きる III」はオークランド戦争記念博物館に所蔵された。

公益財団法⼈Rei Foundation Ltd.


ペン・セタリン氏

プノンペン(カンボジア)出身。1981年、東京学芸大学大学院修了(専攻は教育心理学)。2004年、法政大学博士後期課程入学(専攻は日本文学)。現在、東京外国語大学でクメール語を教えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

カンボジア関連の皆さんが一度は手にしたことのあるクメール語入門書でしょうか。先生が書いてますよ。私もお世話になりました!!!!


セッション2


8 ⽉ 19 ⽇(⼟)14:00-15:30
「コミュニティへの貢献・それぞれの形」
スピーカー
• 松橋南⾥(カンボジア⽂化継承活動家、任意団体「Alive」メンバー)
• 渡会紗藍(NPO外国⼈⽀援ネットワークすたんどばいみー代表理事、任意団体「Alive」メンバー)
• 萩原カンナ (⽇本語指導協⼒、⽇本語・クメール語通訳、任意団体「Alive」メンバー)
モデレーター
• ブット・リノ(Sa Sa Arts)
⽇本在住のカンボジアにルーツを持つ異なる世代背景の⼥性 3 名からそれぞれが関わるコミュニティ活動や活動に⾄った経緯についてお話しをしていただきました。


引用:キム・ハク 写真展 「生きる IV」/Photographic Exhibition Kim hak 'Alive IV' 


タイ難民キャンプで出生し、幼少時代の苦悩や葛藤、同じ境遇で育ったお友達と数十年ぶりに再会した私です。みなさん、真剣にお話を聞いてくださってます。

引用:キム・ハク 写真展 「生きる IV」/Photographic Exhibition Kim hak 'Alive IV' 


セッショントークを終えたあとの一枚を横からパシャリ。
Alive結成のお話も聞けましたよ。

今日はここまでにしますね。

次章は-戦争と混乱を⽣き抜いた⽇本定住カンボジア家族の物語と記憶-No,2 で、続きをかきます。

私のセッショントーク場面もでてきます。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

SOKOEUN

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カンボジア、時に日本。 知らない世界を学ぶのが好き。カンボジア南部海辺街のシアヌークビルで暮らしてます。 皆様の暖かいサポートをお待ちしております。