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「#10」田舎タケオ州の魅力溢れる暮らし
みなさま、こんにちは。カンボジアシアヌークビル在住のそくあんです。
前回のあらすじはこちら。
母親の人生は未曾有の困難と戦いながら築かれたものですが、それでも希望を持ちながら生きてきました。カンボジアの戦乱から平和への道を歩んできた母親の軌跡を、ここに紡ぎたいと思います。
「92年の帰郷」
家族の死
タケオは、カンボジア南部タケオ州の州都。この町及び州はシルク織物で知られている。カンボジア国内の織物職人15,000人の内、約10,000人が同州に住んでいる。町のほとんどの織物職人は、タケオを走る国道沿いに住んでいる。シルク織物の技術は、扶南国時代の2世紀頃、インドや中国から、クメール人に伝えられたとされている。
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村人の暖かな歓迎
混乱状態にあったカンボジアも情勢が少しづつ安定し、両親が手紙を使って祖国に連絡を取ることができるようになりました。
当時はインターネットは普及しておらず、国際電話は高額なプリペイドカードでしか利用できませんでした。
両親は電話を通じて指定された番号にかけると繋がる仕組み。
約束の時間になると家族や親戚がいまか、いまかと電話の前でまってくれていました。
この写真は母親の田舎に帰郷した時の一枚。
村人たちは集まり、大きな鍋で心温まるおもてなしの料理を作ってくた事はいまでも想い出の一つです。
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村では絶えず冠婚葬祭の行事が行われるので、料理道具や食器などはいつでも借りることができました。
記憶が曖昧で、何を作ったのかは思い出せませんが。。。。
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幼い赤ちゃんはお姉ちゃんが抱っこして面倒をみるのは当たり前の光景ですし、兄弟で助け合う姿も自然なこと。
近所の子たちをよんで食事をします。
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カンボジアでは11月から翌年の4月までの期間は乾季となります。この期間には、ほとんど雨が降らず、乾燥した気候が続きます。モンスーン気候は、カンボジアの農業や水資源管理や人々の生活にも影響がでます。
この写真は大きな壺のため水がなくなり近所で水を買って入れるところです。乾季時期の水はとても貴重です。
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風光明媚な田舎の暮らしには、自然と共に生きる美しい光景が広がっている事を幼い兄弟でも感じる事ができました。そこでは、放し飼いの鳥たちやアヒルが自由にのびのびと過ごし、牛たちものんびりと草原を歩き回っています。日本の都会ではであわない光景です。
その中には、愛らしい子豚たちも可愛らしく飼育されていまして、彼らは大切な家畜であり、暖かな家庭の一員として育てられているのが写真からもわかります。
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自然との共生、豊かな暮らしの物語
田舎の暮らしでは、食卓で残った食材は無駄にせず、家畜たちの餌として再利用されることに私たちは新しい気づきをします。
この合理的な循環は、無駄を省きながら豊かな暮らしを築く上で欠かせませんし食材の破棄をすることなく、自然との共生を大切にする営みが行われていることに私は感動した記憶があります。
さらに、放し飼いの鳥やアヒルは、家庭の収入源としても重要な存在です。彼らの卵や肉は、地元の市場で取引され、人々に喜びと栄養を与えてくれます。
そんな風景の中にいる子豚は、まだ幼くて可愛らしい姿をしています。
その無垢な存在は、心を打ちます。一緒に遊ぶ姿や無邪気な鳴き声は、私たちに無限の癒しをもたらしてくれますね。
とても貴重な体験でした。
自然との共存、食材の有効活用、そして愛情に満ちた飼育。これらすべてが結びつき、感動を与える美しい暮らしを描き出しているのがこの一枚から伝わるでしょうか。
自然の尊さと豊かさ、ここでの暮らしの一場面を思い浮かべながら、今でも心がほっと安らぐ気持ちになります。
次章- 家族の喪失と認知症-
なぜ私が日本を離れてカンボジアのシアヌークビルに移住したのかに興味を持ってくれる方、将来の海外移住を考えている方や子供の教育について考えている方、またはカンボジア全般に興味がある方は、ぜひ私のnoteをフォローしてくださいね。
今日も最後まで聞いてくれてありがとうございます☺
SOKOEUN
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