見出し画像

[#2]SORIYA HOUSEリノベーションの記録(もう1棟貸ししないぞ。奴らが退去したぞ)

詐欺で一躍有名になる街


「不法オンラインカジノ摘発で大量の中国人が強制送還。」というニュース。
いつだか日本人詐欺集団が逮捕されたニュースも報道されましたね。
これによって一躍シアヌークビルは有名になったようです。
人身売買、拷問、売春、カジノ、ギャンブルのワードが渦巻く闇の世界と思われているようだ。

https://business-partners.asia/cambodia/keizai-20190913-casico/

このことにより、シアヌークビルから人々がいなくなり、街は次第に静かになりました。そして、私のアパートを借りていた人たちも突然姿を消しました。さらに、シアヌークビル州の道路復旧・拡張プロジェクト、インフラ整備が始まったことで、この街はますます廃墟になっていきました。
前回書いたnoteはこちら。

そして私が大切にしていたアパートも、変わり果てた部屋になってしまいました。その時の写真をいくつか載せましょう。

増築部屋を取り壊す


元々屋上にはカウンターテーブルがあるだけでしたが、2部屋を増築したいと入居者が申し出てきて、自分たちで費用を出すなら増築許可を出しました。この部屋はリノベーション時に完全に取り壊しました。


屋上で重要な会議でも行われていたのかな。
黒い椅子は必要なかったので撤去しました。
アパートにはエレベーターがないので黒い椅子は屋上から下まで階段を使って降ろすのがかなり大変でした。

増築した2部屋にはトイレがなくベッドもなかった。

テーブルやハシゴが置いてあったので作業場にしていたのかもしれない。
なぜか犬が下から上がってきた。

大量のSimCard



彼らが増築して作ったお部屋は大量のSimcardがあって、中国語でぎっしり書かれたノートが散乱してました。すぐに破棄しましたけどね。

ハンガーに干された衣服や靴もそのままの状態で退去。

2階に行ってみましょう。このアパートには広い部屋が2つあります。大部屋には2段ベッドが4つ並んでいましたので、8人の生活スペースだったのかもしれません。性別はわかりませんが、女性の下着や生理用品が落ちていたので、女性もいたのかもしれません。衣服やスーツケースも放置されていました。

ここまでゴミを残していける理由がわからなくて、イライラしてきますが、片付けないと次に進めませんしね。
彼らに賃貸していた間は、楽しい夢を見ることができて、子どもたちを日本に連れていくことができました。
なので感謝してます。

屋上、3階、2階と順番に荷物をかき集めて再利用できるものは残し、他は不用品回収業者に引き取ってもらったり。
それ以外は大きなゴミ袋に入れて一気に破棄した。これも一人でやったんだよね。

ある程度ゴミを片付けてカーテンを開けたら暗い部屋から明るさが戻ります。

2017年初めより賃貸で入居者を募り2020年には誰もいなくなり、2年間放置していたんですよ。初めに書いたように、
人身売買、拷問、売春、不正オンラインカジノ摘発でこの街から人が消えていったのです。
この記事にも書いたのですがこの頃からシアヌークビル州の道路復旧・拡張プロジェクト、インフラ整備が始まり人々が家から出られない事態に。おまけに雨季で人もいません。

絶望的な破壊



結果、屋上からの雨が浸水し部屋の天井石膏ボードが剥がれ落ちてしまい、壁の塗装も剥がれるという事態に。荷物やゴミによって散乱した部屋には足を踏み入れられない状態でした。

退去した部屋のゴミをかき集めて、それから一旦掃除をして、放心状態になったのを覚えています。さて、どうしようか。
次回は2年間放置したこのアパートがどのくらい最悪な状態になったのか記録します。

最後まで読んでくれてありがとうございます。

Airbnb

1階フロアは民泊Airbnb用にお部屋を用意してます。
アプリ登録をしていない方はぜひ!!

こちらは海が一望できる最高のロケーションのお部屋です。
キッチンもございますので室内での調理も可能です。


不定期でラジオをやってます。





いいなと思ったら応援しよう!

そくあん
カンボジア、時に日本。 カンボジア南部海辺街のシアヌークビルで暮らしながクメール食文化について独学で勉強してます。それらに関連する書籍購入や移動費に使わせてもらいます。 皆様の暖かいサポートをお待ちしておりま☺️。