セルフブランディング - 『キャリアプランニングのいろは』

講演者について:

本記事の元になっているSTR1000を講演して頂いているEric Simさんはシンガポール国立大学(NUS)卒のLinkedInの有名なインフルエンサーです。大学四回生の頃、彼は授業の冒頭で卒業さえできれば就職は容易だと考えていたが実際は違ったと述べていました。彼は自身の就職・転職経験を通し、キャリア経験を積んでゆくにはセルフブランディングが大切だと考え、キャリアに関する教育に力を入れ始めました。この授業はNUSビジネススクールとEric Simさん(講演者)が協賛して作成した授業です。

LinkedInとは?:

LinkedInは、海外での就職の際によく使われるソーシャルネットワーキングサービスです。ユーザーは職業的なプロフィールを作成し、同僚や業界関係者とつながり、仕事やキャリアのチャンスを探求できます。また、企業は求人を掲載し、潜在的な候補者と接触するプラットフォームとしても利用されています。本授業の第一部では主に就職時のLinkedInを活用方法に関して解説されています。ぜひ下記のリンクよりLinkedInのアカウントを作成してみてください。


セルフ・ブランディング:

「セルフ・ブランディング」、「マーケティング」、「プロモーション」の三つの違いを皆さんは指摘できますか?

ここでは分かりやすく就職の文脈で三つの違いをまとめていきましょう。まずマーケティングとは「私は素晴らしい社員です。」と自分の価値を表現することです。これを何度も繰り返し「私は素晴らしい社員です。私は素晴らしい社員です。私は素晴らしい社員です。…」と何度も繰り返すのはプロモーションに当たります。一方、「〇〇さんは素晴らしい社員です。」という感想が採用担当に伝わり実際に採用につながる例がブランディングに当たります。日本の就活では、頻繁に「自分をどのようにPRするか?」というようにマーケティングが大切とされていますが、彼はブランディングに力を入れましょうと授業の冒頭に解説しているところが非常に面白いです。

ではセルフ・ブランディングにはどんな良いところがあるのでしょうか?一つ目に信頼を得やすくなります。二つ目に人に覚えてもらいやすいです。他の人から紹介・斡旋して頂いた人の方が信頼しやすく、ブランドのある一貫した人の方が覚えてもらいやすいのは直感的に理解できるでしょう。授業ではセルフ・ブランディングの三つ目の良いところとして、差別化ができるため多くの人と同じ就職ルートを辿らなくて良くなる点を挙げています。

セルフ・ブランディングには挙げだしたらキリがないくらいの良いところがあります。しかしセルフ・ブランディングは時間がかかる作業です。

LinkedInとセルフ・ブランディング:

LinkedInでセルフ・ブランディングをすることは非常に有益です。その理由を三つほど挙げておきます。

  1. プロフェッショナルな関係を構築するのに有益なツールであるため

  2. 自己形成(自己分析)に役に立つため

  3. 多くの企業がLinkedInを使用し、採用活動を行うため

LinkedInのSSIとは?:

SSIとはSocial Selling Indexの略でその人のLinkedInの社会的価値を数値化したものになります。一般的には高ければ高いほど就職市場において価値が高いということになります。ちなみにですがSam EricさんのSSIは76と非常にハイスコアでした❗️(Eric SimさんのLinkedIn: https://www.linkedin.com/in/simeric/)

SSIは4つの要素で評価されます。

  1. プロフェッショナルなセルフ・ブランドの形成度合い

  2. 有益なコネクション

  3. エンゲージメント(LinkedIn上の活動度合い)

  4. 人脈の形成度合い

この4つがそれぞれ25点を担い、合計100点満点で評価されます。本講義はキャリアプランニングのいろは(導入授業)ではSSIで30点を記録することが一つの課題でした。少し低めと思われるかもしれませんが、実際に30点スコアするのは非常に大変でした💦SSIはLinkedInのアカウント作成後、下記のリンクにアクセスするとスコアが確認できます。

SSIで30点以上を記録するためのガイドライン:

  1. LinkedInのプロフィールを完成させる。

  2. 同級生、卒業生、気になる業界の先輩とつながる。100の質の高いコネクションを作る。

  3. LinkedInのコンテンツに経常的に参加する。

この3つが授業では30点を取るためのガイドラインとして挙げられていました。それぞれの細かい内容は別の記事で紹介していきたいと思います。




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