人生か、否か

(追記)
読み返したら酷かったけど再度ネットの海に流しておく

(さらに追記)
酷すぎて一度下げたけど、だいぶこの頃の自分とも距離ができてきて、若さだねと思えるようになったので(偉そう？)再掲

死神は多弁。心は聞き上手。
お前はひどい奴だ。
お前の行動が人様に迷惑をかけた。
お前の発言で知能の低さが露呈した。
誤解を与えた。不快にさせた。
お前は取るに足らない。
消えてしまえ。
泣くな。ふさわしい行動をとれ。
いいのか、それはふさわしくない。お前はふさわしくない。
お前にはできない。向いていない。
おごるな、主観を根拠につけあがるな
お前はだめなやつだ。
きっと一生そのままだ。
そうして心は思う。
そうか、では消えてしまいたい。
死神と毎日付き合いながら、ずっと余生を生きている。

幼いころからごっこ遊びが好きだった。
心が安らぐ瞬間だった。
でも、それだけ。
好きだった、それだけ。
今はもう、ただの人。
好きだった、好きだった。
もう一度好きでいることはつらい。
開かなかった幕が視界を覆っている。
もうできない。夢なんか追えない。リスクなんか負えない。
私にはできないことが多すぎる。
後先考えずに動くことができない。
ガラスが散らばる道だと知って、踏み出す勇気なんかこれっぽっちもない。
ガラスの天井を打ち砕こうと手を伸ばす勇気もない。
なにかに打ち込むこともできない。
私にはできることが多すぎた。
勉強が人一倍できた。
見えている道を歩いていくのに苦労はしなかった。
なにかひとつでも出来なかったら、もっと楽だった。
何も考えずに口を開くことができない。
何も考えずに書いたこの文章もきっと公開することができない。
できない。できない。
できない人生はつらい。
好きでいたい。愛していたい。楽しく生きたい。
笑いたい。泣きたい。めいっぱい馬鹿でいたい。
理屈を放り投げて駆け出したい。
後悔しない人生を歩きたい。
お願い、何がしたいか教えてほしい。

お前に何ができる。
あれもこれも、お前が本当にやりたいことか。
それはただの自己顕示欲、憧れ、恋に恋する若者の滑稽さ。
ばかばかしい。
ばかばかしい。

中の声が全部うるさい。
外の世界も全部うるさい。
うるさい。うるさい。うるさい。
私が消えてしまいたい。

捨てた夢と殺した衝動が今日も死神の貌をしている。
柄のない刀と時計の針を見比べるのは人生か、否か。