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ある日の考えごと

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#エッセイ

ある日の考えごと 蛞蝓 namekuji

  なぜそんな話になったのかはとんと記憶にない。
  父親の59の誕生日と、それから両親の結婚25周年の祝いを兼ねて少し豪華な昼食に出かけた日。ディスタンスな配置で、趣向を凝らした季節の料理を口に運びながらする話でもなかった。
  とにかくなぜだか蛞蝓の話になって、そうしてふと思ったのだ。

「蛞蝓って、自分と外との境界が曖昧そうだよね」
「蛞蝓に自我はないよ」

  私によるファンタジックな問題

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