12月の合唱もいいもんだよ!
ZIP!朝ドラ『クレッシェンドで進め』
ってご存知ですか?
『優勝を目指す!』
合唱委員の藤田さんがそう言った時、誰も本気で受け止めてはいなかった。
しかし、最初はバラバラで団結のかけらも見られなかった学級が、合唱の取り組みを通じて、まとまっていく。
なかなか胸熱な青春ドラマです。
このドラマを見ていて、思ったんです。
うちの学校(中学校)も来週合唱コンクールだ!って!
例年だと9月の学校祭の時にやるのですが、コロナの関係で、昨年から学校祭と切り離し、12月に合唱コンクールを単独で行っています。
受験に影響しないか?
コロナは大丈夫なのか?
懸念材料はありますが、昨年実施の実績を踏まえ、今年も12月の開催。
本日12月12日から、合唱練習がスタート。
12月に合唱コンクールをやるなんて!
2学期も残すところ2週間。
3年生は、公立高校の願書書をしたり、面接練習を始めたりする時期でもあります。
進路の大事なこの時期に合唱をやるって、大丈夫?
そんな声が職員の中にもありました。
しかし、その一方で
合唱の素晴らしさを体験することなく中学校生活が終わって良いのか?
という意見も。
何せ、現3年生が入学した時には、休校で授業もストップ。
行事も部活動も軒並み中止。
そんな状況で中学校生活が始まったのです。
本来経験するはずだった行事を経験せず、『授業』のためだけに家と学校を往復する毎日。
中学校生活の最後の晴れ舞台であった中体連も中止となってしまいました。
『自分達の頑張ってきた3年間は一体何だったのか?』
3年生部員の憤りが痛いほどわかっても、どうしてやれることもできない教師の無力感。
そんな3年生だからこそ、『合唱コンクール』をきちんと体験し、感動を共有して卒業してほしい!
そんな我々の思いが、12月の合唱コンクールを実現させたのです。
青春ってすごい密なので
「青春ってすごい密なので」
とおっしゃった、今年の夏の甲子園で優勝した仙台育英高校の須江航(わたる)監督のスピーチは、我々学校関係者の声を代弁してくれた、心に残るスピーチでした。
濃密な時間を同級生と過ごす3年間のはずなのに。
コロナ禍では、
マスクをして、距離をとり、団欒のひと時である給食時間も『黙食』で、文字通り黙々とただ食す時間となっています。
青春って『密』なはずなのに、実際には、あれもダメ、これもダメと『疎』に向かうことが多々ありました。
『クレッシェンドで進め』のドラマのなかで
「受験で忙しいこんな時期になんで合唱なんかやるのですか!」
と保護者からのクレームのシーンがありました。
幸いにも本校ではそのようなクレームはありませんが、そう考える保護者もいるかもしれません。
それでも、やっぱり合唱で学ぶこと、経験することは、授業だけでは学べない貴重な経験です。
その大切さを知っているからこそ、ぜひ経験してほしいのです。
合唱の溢れる校内は無条件にいい
夏休み以降音楽の時間に練習してきた合唱曲。
本日12月12日より、日課の中に、合唱の時間が設けられました。
来週の合唱コンクールに向けて、各学級が熱のこもった練習を開始しました。
廊下には、各学級の歌声が響き渡っています。
輪になって、パート練習をしているクラス。
教室で合わせて歌っているクラス。
各学級の思いが形に表れています。
窓の外はどこまでも真っ白な田圃が続いています。
遠くには、雪化粧をした大雪の山並みが夕日を浴びてオレンジ色に染まっています。
そんななかで響く校内の歌声。
「幸せだなあ」
思わず口をついて出た言葉です。
マスクをしながらという制約はあるけれど、こうやってクラスの仲間と合唱を作り上げる体験は、今しかできない貴重な体験です。
中学校生活も、今日という1日も、全ては今しかできない貴重な体験。
そんなひと時を、心を一つにして歌って過ごしている奇跡。
この時をみんなで大切に共有している。
こんな幸せな時間を過ごせたことに感謝しかありません。
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