『しくじり先生』という番組ご存知ですか。
Amebaで見たティモンディ高岸の『しくじり先生』は泣き笑いしました。


やればできる!
は成功を目指すものではない。
やったことによって誰でも成長できる。
その挑戦こそが尊い。

こんな深いことを言い続けていたんですね。

やればできるは挫折から生まれた

高岸は野球で有名な済美の出身。
だから、野球ネタをやっているのだと思ってました。

しかし、この番組で初めて知ったのは、

大学で追い込みすぎて肘を壊し、主戦投手から外れ裏方に回ったという挫折の経験。

この経験によって、高岸は多くの裏方の存在を知ると共に、自分が今まで野球をやれてこれたことへの感謝の気持ちも湧いたのだと。

そして、
人々を元気づける応援団になりたい!
という思いが生まれたのだそうです。

そんな折に、東日本大震災の復興支援ライブで活動していたお笑いの『サンドイッチマン』を知り、
お笑い芸人は人々を応援できる仕事。
と認識したことがお笑い芸人になった理由だと知りました。

やらなければならないはダメ

高岸といえば『やればできる!』
のネタのイメージですが、
これは、『やれば成功できる』
という、成功を目指していっている訳ではなく、
成長を願ってのメッセージなのだそうです。

やるという挑戦によって、人は成長する。その挑戦自体に価値があるのだと。
この考え方は、人生をよりよく生きる上で、とても共感できる考え方だと感じました。

確かに、努力したからといって必ずしも夢が叶うとは限りません。
叶わない夢もあります。

そんな現実を見れば見るほど、知れば知るほどに
私たちは、失敗を恐れ、挑戦に尻込みしてしまいがちです。

『成功できるかどうか』の視点しか持っていなければ、

失敗した時に、
「ああ、こんなことなら、やらない方がマシ!」
と後悔が先に立つことでしょう。

しかし、挑戦自体に素晴らしい価値がある。

この視点があれば、
挑戦した自分を認めることができます。
そして、その失敗から何かを学び、次への挑戦に繋げることができるはずです。

しかし、高岸は『頑張り過ぎたゆえに、怪我をし、さらには大好きだった野球が楽しめなくなった経験』から
「やればできる」と「やらなければダメ」は別物と警告をしています。

目標を達成するために、
「やればできる!」と自分を信じて努力を重ねることは大事なこと。
しかし、それが過ぎて「やらなければダメ」になってしまうと、自らを追い込み過ぎて、心も体も疲弊してしまう。

私なりに思ったのは
「やればできる!」は努力を努力とすら思わない、ワクワクしながら取り組む度努力。
一方の「やらなければダメ」は歯を食いしばって自分を追い込む努力。
一見ストイックで「これだけやれば成果は上がるだろう」と思われがちだけど、実際には、怪我もし易く、心も折れやすい。

『やればできる!』の鼓舞はこんな経験に裏打ちされた『本気度100%の鼓舞』であることを初めて知りました。

鼓舞したい!
応援したい!

が先だったのです。

その純粋な思いが、お笑いの神様に通じ、現在の活躍に繋がったのかもしれません。

終わりに


時速150kmの球を投げるお笑い芸人高岸。

実は、大学時代はMAXで147km/h。
昔から150km/hの球を投げていた訳ではないのだそうです。

一度野球を離れ、人々を心から応援する。
そんな活動を続けている中で、たまたま草野球の収録で投げた球を測ったら時速150が出たのだそうです。

肘も、全く痛くない。
高岸は、野球を離れて改めて野球の楽しさを再び満喫できるようになったのだそうです。

その後、目標だったプロ野球の始球式に登板するどころか、独立リーグからのオファーを受け、プロ野球選手とお笑い芸人の二足の草鞋を履くティモンディ高岸。

しかし、彼の仕事はプロ野球選手でもなければ、お笑い芸人でもないのだそうです。

彼の仕事は、『人々を鼓舞する応援団』なのだとか。

ティモンディって素敵なコンビだなと。

この番組を見て、ファンになっちゃいました!


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