
Soil x UTokyo、社会起業を目指す学生33人がワークショップに参加、5団体への寄付を決定
「社会起業に興味はあるけれど、何から始めたらいいかわからない」──そんな学生たちの背中を押すため、Soilと東京大学が手を組んで2年目のプログラムを実施しました。今年はワークショップに33名の学生が参加し、白熱した議論を繰り広げました。さらに、5つの団体への寄付が決定。未来の社会起業家たちが新たな一歩を踏み出しました。
東大がSoilと組む理由
東大では、アントレプレナーシップ教育、起業相談、インキュベーション施設の運営など、さまざまな施策を通じてスタートアップ支援を実施しています。一方で、社会起業に特化したプログラムは少なく、学内に去年からSoilと一緒に新たな取り組みをスタートさせました。
ワークショップの舞台裏
今年のワークショップには個性豊かな講師陣が集結。
伊藤 豊氏(ルビ財団 代表理事 / スローガン株式会社創業者)
河合 将樹氏(株式会社UNERI 代表取締役社長)
慎 泰俊氏(五常・アンド・カンパニー株式会社 代表執行役)
渡部 カンコロンゴ 清花氏(特定非営利活動法人WELgee 代表理事)


そして、東大の先生方もオブザーバーとして参加し、審査にも関わりました。
「本当に学生向けのワークショップなのか?」と錯覚するほど、議論の熱量は高く、まるで本物のピッチイベントのよう。4割が学部生、6割が大学院生という参加者構成で、すでに事業を始めていたりプロトタイプを作っていたり、自ら社会課題に飛び込み、行動を起こしている学生たちのエネルギーに、講師陣も刺激を受けていました。

寄付団体を決めるピッチ審査会
昨年に続き、今回もSoil100(1団体あたり100万円を寄付)の採択団体を決めるためのピッチ審査会を行いました。ワークショップ参加者のうち、17名が応募し、その中から5団体を採択しました。採択されたのは、以下のみなさんです。
非営利株式会社ピロウ 江連千佳さん
研究開発分野を中心にGendered Innovationを普及MyEndoscope 牛丸智晶さん
ゲーミフィケーションを活用した手軽な内視鏡トレーニングシステム西岡春菜さん
ピアサポート型 障害者雇用定着支援プログラムMEDAR 田中康暉さん
高校生の探究心やチャレンジを地域の価値にする高校生シンクタンク勝村智樹さん
盆栽輸出における「アフターケア」サービス

未来に向けて
ワークショップや審査会を通じて改めて感じたのは、社会課題に真正面から向き合う学生たちの情熱。すでに明確なビジョンを持ち、行動を起こしている姿に、私たちも大いに刺激を受けました。
「もっと支援を充実させ、次回はさらに進化したワークショップにしたい!」そんな思いを新たにしつつ、Soilはこれからも社会起業家の育成を支えていきます。東大のみなさま、ありがとうございました!来年もたくさんの学生さんとご一緒できるのを楽しみにしています。