ボードゲームカフェをやっている話①
記事を開いてくださり、誠にありがとうございます。
岸谷惣次(きしたにそうじ)と申します。
久しぶりにnoteを書くのですが、今やっている仕事、ボードゲームカフェについての話をしたいと思います。
伝えたいことが沢山ありますので、何回かに分けると思いますが、お付き合いいただければ幸いです。
さて、私は今2023年11月現在、大阪府東大阪市の近畿大学東大阪キャンパスのすぐ近くで、
『ボードゲームカフェ7Gold』
というお店を経営しています。
「ボードゲームカフェ」って何?
とお思いの方もいるかもしれませんので、説明しますと、飲食店ですが、飲み食いがメインではなく、世界各地の「ボードゲーム」をお客様同士でドリンクを片手に一緒に遊んで楽しんでいただくことがメインのお店です。
多くの「ボードゲームカフェ」では、料金も時間制となっており、ジャンルとしてはカラオケボックスが一番近いかもしれません。
そして、そもそも「ボードゲーム」という物にもあまり馴染みのない方もいらっしゃると思いますので説明しますと、
◯将棋やチェス、囲碁、オセロのようにコマを使うゲーム
◯トランプやウノ、花札、カルタのようにカードや札を使うゲーム
◯すごろくやモノポリー、人生ゲームのようにサイコロやそれに準じた物を使うゲーム
などが、イメージしやすいと思います。
もっとざっくりと言うと、テレビゲームやパソコンゲームと異なり、
「電源を基本的には使わないゲーム」
と考えてもらえば大丈夫です。
近年、と言っても、10年以上過ぎているものもありますが、近代ボードゲームの有名なタイトルを挙げると、
「カタン」
「ナンジャモンジャ」
「はぁって言うゲーム」
といったゲームがあり、これらはひょっとすると聞いたり遊んだりしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
これらの有名なゲームだけでなく、実は世界でも日本でも、毎日のように新しいゲームが発表され続けており、個人で制作しているものも含めると、今では年間で数千種類以上(ひょっとすると一万種類以上?)もの新しいボードゲームが誕生しています。
これだけたくさん産まれていますので、ひとくちにボードゲームと言っても、本当に多種多様なゲームがあります。
プレイ時間という面でも、
◯ルール説明が1分で終わるような、すぐに楽しめるゲーム(※パーティーゲーム、軽量級ゲーム、軽ゲーと呼ばれたりします)
から
◯1時間以上、物によっては半日間以上ルール説明をちゃんと聞かないと始められない戦略的なゲーム(※重量級ゲーム、重ゲーと呼ばれたりします)
まで、大きく異なりますし、
遊ぶ人数という面でも、
◯1人でチャレンジできるもの
から
◯盤面さえみんなで見ることができれば、100人でも同時に楽しめるもの
ゲームのシステムという面でも、
◯運要素が一切無い、情報が完全に公開されたゲーム(※アブストラクトと呼ばれます)
◯コマやカードを崩さないようにバランスを取りながら積んでいくもの
◯お題に沿って他の人と会話をするもの
◯限られた情報から推理し、あたかも名探偵のように真相に迫るもの
◯コマやカードの絵柄を見て、瞬時に判断するもの
などなど全てのジャンルを個々に説明するのが困難なほどです。
人類最古のゲームであるとも言われる「マンカラ」などは、遥か紀元前から存在しており、まさに、「人類の歴史と共にずっとある」と言っても過言ではないほどで、未だに進化し続けているものが「ボードゲーム」です。
とは言え、日本では、囲碁や将棋、麻雀、トランプ以外の「ボードゲームを日常的に遊ぶ」というのは、まだまだマニアックな趣味であると思います。
このような「ボードゲーム」を
「趣味にしている人が仲間と楽しめるオープンスペース」
あるいは
「入門のきっかけになる場所」
が、私の経営している「ボードゲームカフェ」や「ボードゲームスペース」と呼ばれる場所になります。
日本のボードゲーマー(※ボードゲームを趣味にする人)が多く利用している「ボドゲーマ」
によると、2023年11月現在、日本では、500店以上のボードゲームカフェやボードゲームスペースが存在しています。
今では、テレビやYouTubeなどの動画サイトで紹介されることも増えてきており、ボードゲーム自体やこういったお店についての世の中への認知度が徐々にですが高まってきている状況です。
と、まぁ、ダラダラととりとめのないボードゲームの現在について、お話しましたが、私のお店の話に戻りますと、
「ボードゲームカフェ7Gold」は、2021年4月に開業し、今で開店から2年7か月となります。
ボードゲームに関する多種多様な情報を発信し続けておられる「Table Games in the World」さん
の調べによると、「平均寿命」に並んだ状態で、やっとこさペーペーから抜け出せたのかな、一人前と名乗れるようになってきたのかなというところです。
正直な話、夢の無い話をしますと、経営状況的には、赤字続きで厳しい状態で、経営者としての手取りが全然無い状態です。
自分が大好きなものを広げることができるという他にはないやりがいと、いつもご愛顧いただいているお客様や、取り引きいただいている事業者の方々に支えられ、何とか今まで続けてこられました。
個人のnoteの中ですが、皆さまには改めてお礼を申し上げます。
ということで、短く文章をまとめるのが下手くそなため、ここまで2000文字以上となり、長くなってしまいましたので、この投稿ではここまでにしたいと思います。
次回の記事では、どんな思いでどのようなきっかけで「ボードゲームカフェ7Gold」を始めたのかということを話したいと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。