思考の深さとは

京大卒元メガバンカーの総一郎です。


昨日はなんとか友人と合流し、無事夜遅くまで博多という街を楽しむことができた。

昨日の記事で「愚痴っぽい人と一緒にいない方が良い」と書いた通り、その後トラブルがまだまだ続いたが、二人ともそれをトラブルとも思わず愚痴など言わず楽しんだ。

彼の良いところはそれ以外にも有り、良く人を褒めてくれる。

友達同士でお互いを褒め合うということはなかなか照れくさくてしない人が多いのではないかと思う。

が、彼は良く僕のことを褒めてくれるし他の人のことも褒める。

彼が僕によく言ってくれる褒め言葉で「思考が深いよね」というものが有り、昨日ここについて少し思い当たることを言語化したので備忘がてらシェアしておく。

#写真は昨日のもつ鍋
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▼思考の深さとは
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each Brand（イーチブランド）のひとはお馴染みかもしれないが、「思考の深さ」とはやはり「具体と抽象の行き来が自在」ということだと僕も思う。

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話を戻そう。

「具体と抽象の行き来」というとめちゃくちゃ分かりにくいが、要は、

「Aってこういうことだよね。んで、それって一見全く関係なさそうだけどBでも同じだよね」

という繋がりを示すことが出来るということだ。

これが出来ると、「たしかに！」と聞き手を驚かせて「深いなぁ」と感じさせることが出来るはずだ。

こう言うと、「深いなぁ」と感じさせるための浅いテクニックのように聞こえるかもしれないが、この「具体と抽象の行き来」をすることで実際に自分の思考は深くなる。

思考の浅い人はそもそも抽象化をしないし、ましてやそれをもう一度具体化するなんてことはしないのだから。

この話自体が抽象的で何のことやらと言う感じだと思うのでそろそろ具体例に移ろう。

たとえば、Amazonとマッチングアプリについて。

Amazonをはじめとするサービスのおかげで、ネットで商品を検索して購入することが一般的になった。

そうなると、「質はいまいちでも家から近いからコレで良いや」という妥協は許されなくなり、最も質の良いものを購入するようになる。

「地の利」が活かされず、激しい競争を生み、強者と弱者の二極化が進んだ。

これは恋愛市場でも同じことが起きている。

マッチングアプリのおかげで、アプリで相手を探して付き合うということが一般的になった。

そうなると、「あまり好みではないけど、自分の出会える範囲では一番好みだから良いや」という妥協は許されなくなり、最も好みに近い人と付き合うようになる。

同じく「地の利」が活かされず、激しい競争を生み、強者と弱者の二極化が進んでいるのだ。

この話、聞けば「たしかに！」「深い！」と思う人もいると思う。

「Amazonのおかげでコスパ良い商品買えてありがたい時代になったなぁ」
「マッチングアプリのおかげで好みの相手探しやすくなってありがたい時代になったなぁ」

で思考を止めず、

「『地の利』が活かされず競争が激化している」と一度抽象化して、２つを繋げるということが出来ると「深く」なってくる。

僕はこれが面白いのでやっているだけだし、別に誰しもに必要な能力ではないと思う。

が、もし身につけようと思うのであれば自分より思考の深い人と時間共有をする他無い。

既に深い思考をする人と時間を共有し同じ体験をし、「感じたこと」の「深さの差」、つまり「自分の浅さ」を毎回痛感し続けることでのみ身につけていけるものだ。

痛感と書いたが決して痛みを伴うものではない。

「自分の浅さを知る」という成長を感じる楽しい経験だ。

まずは身近にいる思考の深い人と時間共有をさせてもらってみると良いかもしれない。

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