がんと闘う薬剤師フルマラソンに挑戦します
この度、がんサバイバー薬剤師そういち
熊本城マラソンに挑戦する事になりました。
現在27歳。
薬剤師をしています。
24歳で新人薬剤師として働き始めて3ヶ月で脳腫瘍と診断され、
抗がん剤治療と放射線治療を受けた経験があります。
私が患った病気は「松果体部胚細胞腫瘍」
(英名: germinoma、ジャーミノーマ)と呼ばれる脳腫瘍です。
WHOgrade4(極めて悪性)に分類されます。
さらに、下垂体にも転移しており多発という状態でした。
そこから化学療法(ICE療法3コース)+放射線療法を受けて寛解し今に至ります。
当時付き合っていた彼女(現在の妻)、家族、友人には大きな心配をかけたと思います。
元々、新卒では地元の調剤薬局に就職して薬剤師をしていましたが、
「自分ががんになって実際に感じたことを辛い治療を受けている患者さんに還元したい」
と思うようになり、
現在は病院で薬剤師をしています。
将来的には、患者さんの心のケアまで行うことのできる薬局を自分で作りたいと考えています。
患者さんやその家族の心の拠り所を作ること
これが私の今の夢です。
入院中や、その後を含めて家族、友人、妻はもちろん
職場の方々、医療従事者の方々など色んな人の力を借りてここまで来る事ができました。
これからは私が恩返しをしていく番です。
今思うとあの頃は本当に大変でした。
しかし、大変な事以上に得たものも大きいです。
「実は私も治療を受けてたことがあるんです」
この一言で患者さんの表情がパーッと明るくなり、治療に前向きになられる姿を見るととても嬉しい気持ちになります。
病室を訪れるたびに、私を見て涙ぐまれる方もおられ、本当にこの経験があって良かったと感じます。
治療に伴う苦痛を和らげてあげることは難しいですが、
心の面での苦痛を少しでも取り除いてあげれる事
が自分の唯一無二の強みだと感じています。
治療はとても辛いものでしたが得た物は本当に大きく、
この経験は神様からの贈り物だと感じています。
将来的な目標は、がんサロンを薬局内でやれる薬局を自分で開設することです。
ひとりで頑張らない。
寂しくなったり、辛くなったりしたらここに居場所があるんだよと。
そんな薬局を作るのが私の夢です。
どうすれば恩返しができるのか、この3年間考えながら活動を続けてきました。
オンラインのがんサロンを作って患者さんの心の拠り所を作ったり。
noteやInstagram、facebookで情報発信をしたり。
活動を続けて行くうちに、
私が闘病中に関わった方々に私が元気になった姿を見せることができれば
恩返しができるのではないかと考える様になりました。
体一つ自分で起こすことすらできないほどに衰弱した私が、
フルマラソンを走れるほどに回復し
元気になった姿を見せて色んな人に恩返しがしたいです。
また、抗がん剤治療を乗り越え元気になった姿を
現在闘病中の方にも見せることで勇気を与えれるのではないかと考え、
今回の挑戦を決意しました!
2024年2月18日(日)熊本城マラソン
42.195kmのフルマラソンを
がんサバイバーの私が走ります。
応援していただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。