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詩『咲』

静かな爆発 己を晒して
包み隠さず日の下にして
季節がめぐれば咲く花は
なんと上手に生きているのか

自分の蕾を見てみても
一向にほどける色がない
そもそも発芽をしているのかさえ
判らずにいるこの体たらく

おまえに瑠璃唐草の清純さ
山荷葉の花弁の涙はあるのか
問うたところで判らないのだ
わたしは咲いたことがない

加蜜列のような柔らかみ
鬱金香の無邪気さがあれば
少しはうまく生きられるのか
理想ばかりを摘み取っている

苛烈な光に立ち尽くす
日輪草の影は深く
火花のような眩しさは
わたしには荷が重すぎる

蓮華の強さも持てなくて
それでも無限に問い続けている
いつ咲くのかと
いつ咲けるのかと


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