カラオケでButter-Flyからカサブタは絶対なんだよ。
皆さんは音楽がお好きだろうか。
生活に無くてはならない人もいれば、然程関心はないという人もいるだろう。
私は「無くてはならない人間」なのだが、それも果たしてどうなのだろうと疑問に思うときがある。
ここで私事で申し訳ないが、自分の音楽遍歴を語らせてほしい。
まず前提として、私の趣味嗜好は4つ歳上の兄による影響が半分を占めていると言ってもいい。
それほどに兄弟や両親の影響は大きいものだと思う。
幼少期はAKB48やEXILEなどJ-POPが流行っていた(と思う)。だが、兄やその友達はそれはそれとして逆行するようにロックバンドや各々好きなジャンルを聴く風潮にあったのだ。
私が小学2年生のとき兄は6年生なわけで、無理もないし後に私もそうなる。
「周りと違う」「同級生は知らない」などという一時の優越感は何にも勝る。
兄の部屋にあるCDをコンポにかけて聴いたり、黙ってiPodNano(当時最先端)を借りて外に繰り出したりした。レッチリ、アジカン、サカナクション、RADWINPS、ストレイテナー、9mm、etc.
この頃が初めて音楽に触れたときだと思う。
そして中学生になればスマホ世代、AppleMusicや spotifyが当たり前にある(きっと現在のサブスクなどのストリーミング黎明期だったと思う。今や消えたAWAとかあったから)
すると、幼少期を引きずったまま今度は自分の好みに合った音楽を探して聴くようになる。
その当時はロックが好きで、Red Hot Chili Peppers、Nirvana、Sum41、Fall Out Boy、All Time Low、Linkin Park、ONE OK ROCK、Cold Rain、Fact、etc.
洋楽が好きで聴くのは、両親の影響である。
手前味噌になるが、父親が音楽関係の仕事をしている人間で、仕事部屋には足の踏み場も無いほどのサンプルCDの山だった。母親も海外(特にアメリカ)のカルチャーが好きで洋画・洋楽に詳しい。そんな家庭に生まれたので、車内や家で日本語を聴くことは稀だった。
高校生になって好きな音楽は激変する。
高校に入学して同じクラスになった友達がアイドル好きだったことから乃木坂46のファンになる。それと同時にHip-Hopも好きなる。白と黒、正反対の音楽を常に聴き続ける3年間。
さらに、人生で初めて音楽フェスに行ったのもこの頃で、現在まで毎年行くようになるのだが、それもまた新しい音楽との出会いを加速させた。
そして今に至るわけだが、自分の好きな音楽のはずなのにマンネリや退屈を感じるときがある。昔聴いてたバンドやアーティストを聴いたとき自然と体や心が踊る。
「懐かしい」
「好きだっなぁ」
「そうだよ、これこれ」
ん?待てよ。
何で感傷に浸ってるんだ。
過去にハマってたけど今はあまり聴かないバンドも現在好きだと思って聴くアーティストもお前が好きな音楽のはずだろ。
流行り物は聴かないくせして過去も現在も否定している自分に急な苛立ちを覚えた。
そうやって無意識に大人になった気でいる自分に気付くと腹が立った。
ただ、それだけのこと。詰まらないブログである。
でもここ最近はその年に自分が良いなと思った曲でプレイリストを作るようにしている。そのとき何に興味があったのか、何を吸収しようとしたのか、どのような年だったのか、振り返ると面白くて一年をおさらいできる。
そういう小さいことを取りこぼさないためにやらなきゃいけないことは案外多くて、意外と難しくもない。
分かった気になって生きるのは嫌。
だったら音楽を好きなものを自分をとことん知ろうじゃないかって。
まだまだ知らない音楽で溢れていて、まだ知らない場所へ連れて行ってくれるはず。
だから音楽は私に「無くてはならない」のだ。
それと、私よりも歳上の諸先輩方に言いたいのは「知らないだろうから」というATフィールドで若者を相手に話すのを辞めるのは勿体ないよ。
全てではないけど、あなたたちのジェネレーションを守備できる若い子はいるし、知らなかったら知らないで流せばいいよ。
「何で知ってるの?」「世代じゃないでしょ」とかもう面倒くさい。こういう無駄な知識ばっかり蓄えた変わり者もいるから。それと思っているより否定的じゃないし、興味を持ってくれる若者は多いと思う。
ネットの普及で取捨選択が当たり前なZ世代(敢えて言うけど)は意外とニッチだったり逆に特定のものに執着してるパターンもある。
だから話すことで窮屈さを感じてるなら話してみてください。
No Music No Lifeでしょ。