
PSFを終わって良い条件
起業は、アイディア生成→CPF→PSF→PMF(事業化)とステップを進みます。
このnoteでは、PSFを終われる条件を書きます。PSFの詳細は、こちらのnoteをご覧ください。
このPSFを終わればPMFの段階に進めます。
私が考える、代表的な条件は以下です。
条件1. 許容できる解約率の達成と明確化
PSFで作ったプロトタイプを使った客の解約率が計測できることは重要です。
そして、その解約率で具体的な収支予想を作成できるようになります。
売上は、「毎月の予測売上単価*予測数量*予測解約率」です。プロトタイプで解約率が計測できると、将来の売上予測は非常に現実味をおびます。
解約率の詳細は「チャーン(退会率)との戦い」の前田ヒロさんのブログをご覧ください。
売上と数量も、PFSで検証が必要ですが、今流行りのSaaSアプリなら一番注目すべきは解約率です。
普通の伝統的なレストランなどのビジネスでも、リピーター率は重要です。リピーター率+解約率=100%なので、リピーター率と解約率は実質的に同じ考えです。
条件2. 客の問題が痛みかどうかの明確化
PSFで突き止めた起業アイディアという解決策(機能の集合体)が、顧客の痛みを解決しているか。痛みの定義を説明したnoteはこちら。
私は、起業家が「あったら良いな」程度の起業アイディアで起業して失敗する例を多くみてきました。
痛みを解決してない場合、その起業アイディアの成功は危ういです。
「あったら良いな」の機能だけを持つプロダクトは、儲かりません。つまり起業で成功しにくい。
「あったら良いな」程度の機能や解決策は、このPSFの時点で破棄します。
客が「これが無い生活、考えられない!」と思う、機能や解決策のプロダクトに集中しましょう。
条件3. 客がなぜあなたの製品を使うかの言語化
起業家は、客が「PMSで明確化した解決策を使う理由」を明確に言語化できているか。
当社の場合、客が当社のBeds24の製品を使う例は、以下のように言語化できています。
「Beds24を利用するのは、宿業界に蔓延するノーショーを防ぎます。一部屋で発生する毎月平均2万円のノーショーが、Beds24の500円/1部屋のコストで防げます」
最後に
上記3つが達成できたら、PSFを終えていいと考え、PMFの段階に進めます。