仲間である共同創業者をクビにした話
弊社は元々、4人で創業しました。今、創業者は私を含めて3人です。
私を含め創業者3人が、ある事件をきっかけに創業者の一人のAさんを信用できなくなりました。
そして私が彼にクビを宣告しました。
この事件の概要と、あなたが同じ目に遭わないように、問題に対する解決策を以下に提示します。
弊社の経営が一番苦しかった時代にAさんは3ヶ月ほど、音信不通になりました。
そしてAさん以外の私を含めた創業者3人で、一番経営が苦しかった3ヶ月を切り抜けた。
そしてある日、Aさんから「会社に復帰したい」と打診がありました。
しかし、私を含めた創業者3人がAさんを、彼を信頼するのはもう無理でした。
私がAさんに「経営の状況が良くなった今になって、あなたが復帰する場所はこの会社に無い。このまま会社をやめて」と言いました。
しかし、Aさんは弁護士を用意し「会社はやめない」と宣戦布告。
私を含めた創業者3人も弁護士を用意し、全面戦争になりました。
結局、Aさんが会社から去りました。
創業者のAさんの株は私を含めた創業者3人が買い取りました。
私にとって、辛い経験でした。
良い創業者を見極める方法
あなたには、私のような辛い経験をしてほしくありません。
そのためには、まず創業者候補の人と最低3カ月、できれば一年以上の仕事のプロジェクトを「期間限定」で実施しましょう。
期間限定で一緒に仕事し、
「この人なら信頼できる。私に無い能力を持ってて相互補完できる。」
となったら、一緒に起業して創業者仲間となりましょう。
信頼できない人とは、期間終了で「さよなら」しましょう。
創業者間契約を締結する
起業前の創業者間契約(雛形はこちら)の締結が重要です。
創業者間契約とは...
複数人の創業者が存在するとします。
そのうちの数人が会社を去ることになったとします。
残された創業者が辞める人の株式を買い取ることを、起業前に合意しておく契約が「創業者間契約」です。
創業者間契約書は、あなたが起業する前に必ず作りましょう。
創業者間契約があると、誰かが辞める時に、もめにくいです。
弊社はこれが無かった。
故に、誰がどうAさんをクビにするか、Aさんの株を買い取るかで、弁護士沙汰になりました。
創業者仲間は、うまくいけば10年~20年と一緒に時間を共にする仲間です。創業者は、ほぼ配偶者に等しい。
配偶者を選ぶ時のように、創業者仲間も慎重に選びましょう。