『測定できない指標は管理できない』~名著:「はじめての課長の教科書」より~
経営の世界では「測定できないことは、管理できない」と言われます。定性的なことも重要ですが、それはあくまでも定量的なことの「補完」であるべきです。
はじめての課長の教科書(Kindle Locations 2319-2320)
赤ちゃんの発育は、数字で測定して、「大きい、小さい」などを判断します。これと一緒です。経営も数字で状況を測定します。
数字は「簡単」に測定できる必要がある
測定したい指標は、数字にできるかどうかだけでなく、簡単に測定できる必要もあります。
例えば、あなたの会社の社員のやる気って重要ですよね。
社員の「仕事へのやる気は」どう測定できますか。
見た目じゃその社員のやる気、測りにくい。
モチベーションクラウドなどのアプリを導入すれば、社員のやる気を数値で見える化できますが...
しかし、こういうアプリの導入費用は高い。企業はすぐ導入できない。
ではどうするのか。
すぐ測定できる数字を指標を採用する
例えば、サポートスタッフのやる気を測定するとします。
各スタッフの一日のメールの返信数があらかじめ設定した返信数より多い
→そのスタッフの「やる気が高い」と、測定できるかもしれません。
返信数なら、受信箱ですぐに目視でも数えられます。
もちろん、
「一日のメールの返信数が多い=やる気が多い」
と決めつけるのは、乱暴なのは私も分かります。
しかし、この
「一日のメールの返信数が多い=やる気が多い」とし、毎日サポートスタッフが上司に1日の返信数を報告する。
という実行策なら、
導入の固定費や月極固定費は無しです。
やり方も簡単なので、マネージャーたちはすぐに現場にこの実行策を導入できます。
数字での経営管理は、マネージャーが使いやすく、導入しやすく、関係者に負担にならない指標にしましょう。そうしないと、現場に定着しません。