§16「五段砧」の調絃を考える お箏を弾く人のための「初めての楽典」
第16回 「五段砧」の調絃を考える
お稽古が進んでいくとおさらいする古典曲も複雑なものになっていきます。「名取」や「師範」という資格を受ける流派でお稽古をなさっている方なら「五段砧」や「八重衣」などは必ず身に付けなくてはならないでしょう。
「八重衣」は石川勾当が三味線の地歌として作曲した音楽で、八重崎検校がお箏で演奏するパートを作りました。このような場合は「作曲」とは言わずに「箏手付け(ことてつけ)」と呼ぶのが習わしです。
今回注目するのは「五段砧」です。お聞きになった