私と大江千里の出会い〜中学生編〜
1. 一番好きなアーティスト、大江千里
ぶっちゃけ言います。私は今22歳です。(あぁ、今年リリースのKANのアルバム「23歳」とは合わなかったか・・・の嘆き(笑))こんな22歳の私から「大江千里」なんて言葉が出てくるなんて思わなかった、なんてことはしょっちゅう言われるんですが、一番好きなアーティストと聞かれたら間違いなく大江千里と答えるでしょう。
出会いは今から7年前、高校受験が目前に迫った冬休みのことでした。毎朝30分かけて歩いて図書館へ行き、開店の9時から4時ごろまで勉強していました。当時勉強中は愚か音楽を聴くなんていう習慣もありませんでした。音楽プレイヤーなんて高くて買えません。今思えば薄暗い灰色の世界ですね。ある日、父のお下がりでもらった超古いのノートパソコンを開け、パソコン内に入っている音楽を探しているとふとふたりの男性歌手が目に留まりました。「大江千里」と「佐野元春」です。父は洋楽もよく聴いていたようで、当時受験勉強中で読みたくもない英字(洋楽歌手)には一切目も当てず一気に下へスクロールしたんですね。これが運命の出会いでした。とりあえずパソコンに入っている曲数の多い大江千里を聴こうかなという咄嗟の判断で、今となってはその工程が全く思い出せないのですが、当時使用していたPSP 3000に大江千里を入れてみることに。そして翌日も図書館へ。
(のちに佐野元春も聴くようになります。機会があれば佐野元春との出会いも記事にできたらと思います。)
2. 聴くたびにWAKU WAKU、新鮮で心が躍った不思議な時間
最初に、PSPの中に入れてたアルバムを記憶の中から蘇らせようと思う。
オリジナルアルバム
・乳房 (1985)
・AVEC (1986)
・OLYMPIC (1987)
・1234(1988)
・red monkey yellow fish (1989)
・Apollo (1990)
・Giant Steps (1994)
ベストアルバム
・Sloppy Joe Ⅰ
・Sloppy Joe II
・Sloppy Joe Ⅲ
以上だったと思います。PSPの容量の関係で「未成年」(1985)や「六甲おろしふいた 」(1992)、「WAKUWAKU」(1983)、「Peasure」(1984)はパソコンには入っていたけど、入れてませんでした。当時はオリジナルアルバムとベストアルバムなんていう区別、概念がなく、ただパソコンに表示されているアルバムを上から順に入るだけ入れた、それだけでした、。
確か、最初に聴いたのは「1234」の1曲目「GLORYDAYS」でした。イントロを聴いた瞬間「…なんだこれは!世の中にはこんな曲があるのか!なんでもっと前から知らなかったんだ!」と勉強する手が止まりました。また、相当な震えでした。一気に虜になりました。こんなにワクワクして心が躍った経験は初めてでした。これが音楽を聴くことで得られる快感・楽しさなんだなと今でもこの体験を振り返ると思いますが、やっぱり音楽は楽しく聴かないとね✨
ちょっと脱線しましたが、いや、それにしても、この曲が初めてでなかったら好きになっていなかった、あるいは好きなるのが遅れていたのではないかなとふと今でもそんなことを考えます。そこからは早かったですよ。前述の通り、冬休みだったので、冬ソングはよく聴きました。のちに、冬ソングを収録したベストアルバム「WINTER JOE」を知ることになりますが、それだけ冬の名曲が多いってことですね。「サンタクロースがやってくる」や「JANUARY」、「Bedtime Stories」、「吹雪におくれ毛」、「雪山へおいでよ」、「雪の別れ」などなど、大江千里の冬の曲には魅力が詰まっています。
それからのことはよく覚えていません。冬休みが明けて以降も毎日大江千里の曲を聴くのを楽しみに、すぐに帰宅してはPSPと受験対策の問題集を開く。こんな日々を送っていました。美術の絵画(一本の道で行き違う男女の絵)の作品のタイトルを「路上のさよなら」にしてみたり、体育のダンスで授業で、グループで自由に音源と振り付けを考える際、「GLORYDAYS」のライブ映像、イントロ中のダンスを提案してみたり(メンバーから却下されましたが笑)、何かと大江千里づくしな日々でした。
3. 高校受験合格からさらに加速した大江千里熱
3月の中旬ごろに高校受験の結果発表があり、私は無事に第一志望校に合格することもでき、ひと段落着いた時です。私は思い出作りにと、友達3人と電車で700kmほど離れた私の祖母の家に遊びに行きました。その頃、念願のスマホを買ってもらったこともあり、パソコンの中に眠ったまま聴いていなかった「未成年」と「六甲おろしふいた 」、「WAKUWAKU」、「Peasure」もスマホへ。旅中の電車内で聴くことにしました。
音楽を聴くということの醍醐味は前述した通り、「曲を聴いてワクワクし、心が躍る、つまり曲を聴くことで快感や楽しさを実感すること」ですが、もう一つあります。それは、「初めて聴く曲が自分にとって良ければ良いほど、聴いている場所の風景が記憶に焼きつきやすい。そして、その曲を聴くたびにその風景が鮮明に蘇ってくること」。この二つだと思います。今でも鮮明に覚えています。「赤茶色のプレッピー」や「六甲おろしふいた」を初めてきいた場所。電車の窓から見える景色。思わず撮ってしまった写真をどうぞ。
それから何年か後、大学生になってすぐの夏休みに電車で1週間かけて、本州を一周したのですが、その旅中で初めて聴いた曲とその時の風景というのも今でも鮮明に浮かんでくるし、良い曲と綺麗な景色というのは今でも私に力をくれます。(これについても今後紹介しますね)
4. 中学校を卒業、仲間(音楽)とともに新天地へ!
私と大江千里の物語は中学校を卒業してからも続きますが、今回はこの辺にしておきます。次回は「私と大江千里の出会い〜高校生編〜」を投稿します。新しいポケモンを捕まえて仲間にしていくような、アメリカ開拓民がどんどん西へ西へと土地を切り開いていくような、そんな感じでした。できたら当時聴いていた大江千里づくしのプレイリストもお見せしたいのですが、残念ながら半年ほど前からPSPは電源が付かない状態です。最後に、受験勉強中の憂鬱だった世界に色をつけてくれてありがとう。
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