僕がデザイナーになりたい理由。
* この記事はだいたい5分くらいで読めます。
はじめまして。ペイペイこと、川上創平です。最近フォロワーさんが増えたので、改めて僕の自己紹介記事を貼っておきますね。
(わざわざ読みに行かなくてもこの記事は理解できます)
先日、このツイートがまあまあの反響をいただきました。
そこでこれを機に「僕と同じように非美大・藝大からデザイナー目指す人の力になりたい」と思ったので、そんな発信活動をしてまいります。めちゃくちゃ需要あると感じてます。知らんけど。
その活動の記念すべき第1弾(続くか知らんけど)がこの記事です。
以下は、後輩ちゃんが書いた記事です。どうぞお読みください。
ーーーーー<ここから後輩ちゃん>ーーーーー
きっかけは沖縄での出来事
後輩:え、今日はデザイナーになりたい理由を聞くってことでいいんですよね?
ペイ:あー、うん……。
後輩:何ですでに自信なさげなんですか。よろしくお願いします。
ペイ:はい、お願いします。
後輩:先輩の口から「デザイナー」という言葉が出てきてたのは先輩が休学してた頃でした。やっぱりデザイナーという職を見つけたのは休学したことが大きいですよね?
ペイ:そうだね。
後輩:そもそも、なんで休学したんですか。
ペイ:3年生になったとき、リ◯ルートの人が大学に来て就活ガイダンスみたいなのが開かれたんだけど、そこで説明される就活の仕方が自分には合ってないと思ったんだよね。
後輩:ほうほう。
ペイ:自分の中で就活の軸を持つために、内省するまとまった時間が欲しいって思うようになって。ちょっと大学行きながらでもできるかなって思ったけど、最後は相談した親に背中押されて休学決めたって感じ。
後輩:えー、めちゃくちゃいい親ですね。
ペイ:それはマジでそう。
後輩:それで、休学中は何してたんですか?
ペイ:休学中もサークルの代表はやってて。けど授業がなかったからめっちゃ時間あったのよ。だから午前中はとにかく色々考えてて午後はサークルに顔出してたかな。サークルでは新歓のチラシとか作ってた。これは1年の冬からやってて最初は誰もいないからって始めたんだけど、3年になってもずっと作ってたね。
後輩:なるほど。前から何かを作ることに興味はあったってことですね。
ペイ:そうだね。でも考えは全然まとまらなくて10月には焦ってた。そんなときに縁があって、とあるイベントを紹介してもらって。それはマツダミヒロさんって方が主催してるもので、「沖縄にマツダさんの全世界の友達を集めてテーマ決めてお話しする」っていう主旨のイベントだったの。父親に「行ってみれば?」って背中押されて参加することにしたんだよ。イベントより3日ぐらい前乗りしてちゃっかり観光も楽しんだ(笑)
後輩:休学中ならではって感じですね(笑)
ペイ:まあね(笑)そこで出会った大人たちがまあ面白くて。「好きなことを仕事にするには」っていうテーマの話を最初に聞いたんだけど、みんな共通で言ってることがあってさ。『できることをやってたらこれしか残らなかった。』って。「やることを決めなきゃいけない」っていう想いがあったから衝撃を受けたんだよね。運命的な仕事なんてないんだ。今自分にできることをコツコツとやっていく先に現れることはあるかもだけど、急にそこを目指すのは無理なんだってことに気付かされた話だった。
後輩:へー! それは新たな考え方に出会う貴重な体験でしたね。
ペイ:集まってた学生も僕と同じような考えで休学してる人が多くて仲間を見つけた気がした体験でもあったなあ。
あと、イベントの中で直接マツダさんに質問できるコーナーがあったのよ。そこでマツダさんが元々デザイナーだったってことを初めて知るんだけど。そのとき「こういう、人と人を繋ぐ場をつくってるのは僕の中ではデザインっていう行為の延長にあることだ」っていう話を聞いたの。そのときデザインってなんか面白いなってピンときたんだよね。
後輩:ほう! このイベントが先輩がデザインと向き合うことになるきっかけだったんですね!
ペイ:前々から興味はあったと思うんだけど、改めて「デザイン」って言葉に惹かれたのはこのときだね。そこから「デザイン」って何だろうって調べ出したんだよ。
「やりたいこと」は「過去にやったこと」から見つけ出すもの
後輩:休学した理由のひとつに内省する時間がほしかったからって言ってましたよね。どういう風にどんなこと考えたんですか?
ペイ:過去の自分が夢中になったこととやりたくてやったけど続かなかったことを思い出してみようと思ったの。それらを繋げれば何か見えてくるかなって。まず夢中になったことで思い浮かぶのが高校の時の生徒会なんだけど。
後輩:お! 私たちの思い出ですね(笑)あれは確かに夢中になった。
ペイ:いろんなことやってたけど、その中でもパソコンに向かってる時間が好きで、情報を紙一枚にまとめる作業をめっちゃ夢中でやってて。フォントとか字の大きさとかこだわってたなあって思い出したんだよね。
後輩:それは初耳! あ、けど中学の時パソコン部でしたよね!
ペイ:よく覚えてんな(笑)パソ部で最後までやり通せたのもロゴを作ることだったんだよ。
後輩:思い返してみると中学の頃からパソコン作業だったり何かをデザインすること好きだったんですね。
ペイ:かもねー。で、大学では浪人時代からやりたいと思っていた映像と演劇のサークルに入ったんだけど。演劇はつくれて、映像はつくれなかったんだよね。
後輩:これがやりたくて挑戦してみたけど続かなかったことですね。
ペイ:そう。それで、何で映像つくりたかったんだろうって思い返したら、監督のメッセージ性が強くてそのメッセージに僕が共感した映画を見たときにこんな映像つくりたいって思ってたことに気づいたんだよ。つまり、僕が求めてるのは映画ではなくて「僕がいいと思ってるメッセージが広まる社会」だったんじゃないかって思ったの。
後輩:なるほど。映像は目的ではなくて手段のひとつだったんですね。じゃあ、なんで演劇はつくれたんですかね?
ペイ:演劇の何に夢中になってたかって考えると、演劇の脚本ってセリフしかないのよ。だからセリフでキャラ同士のパワーバランスが変わることで話が進んでいくんだけど、このキャラ同士の関係性を構築することが好きだったの。あとね、稽古場で役者同士の関係性をつくることとか、観劇してる人を置いていったら終わりだから舞台と客席のつながりを考えることにも夢中になってたんだよね。
後輩:映像作品との違いとして、絵がない分メッセージを伝えるために考える部分が多くてそこを考えるのが好きで夢中になってたってことなんですかね。
でも、この演劇をつくるのに夢中になった理由と「デザイン」の繋がりがわかんないんですけど……。
ペイ:この夢中になったことを考えてるのと同時期に「デザイン」っていう言葉について調べてたんだけど、そこで「デザインとは関係を構築すること」ていう文を見つけて。ああ、演劇をつくるときに考えてたことって一種のデザインという行為をしてたんだなって気づいたんだよ。
後輩:!!!!
ペイ:すごい反応(笑)
この後に「やることが見つからない。どうやって見つければいいですか」っていう質問にマツダさんが回答してるのを聞く機会があったんだけど。『自分がやりたいと思ったこと、人から勧められたものを何でもやってみる。興味が出たものを続けて絞る。その中で夢中になれる時間があったかを問う。その夢中になれることがやることになると思うよ。』っていうのを聞いて感動するわけよ。こんな明確なものさしに出会ってしまった!しかも、前から僕が考えてたことじゃん!!って(笑)
需要と供給のマッチングがしたい
後輩:この内省タイムを経てどんな仕事をしたいか考えていくわけですか?
ペイ:そう、仕事としてデザインするにはどういう仕事があるかって調べてるときに「ブランディング」って言葉に出会うのよ。コンセプトや理念を持って、正しく実践する企業やサービスが増えればいい社会になるんじゃないか、って思い始めて。
お客さんが求めてる企業(よい理念やコンセプトを持つ企業)が残って他は廃れるっていう。需要と供給のマッチングがしたいって思うようになったんだよね。
後輩:ここにきてずっと忘れてた経済学部感でてきましたね(笑)
ペイ:たしかに(笑)需要と供給を式で求めるような勉強してたからね。企業やサービスがきちんとメッセージをもつこと。それが広がることも僕が喜びを感じることだし、それにデザインで関われたら最高だなって思ったんだよね。
後輩:なるほど。夢中になれること、そしてやりたいことができると見つけたのが「デザイナー」だったんですね!
ペイ:たしかに! まとめるの上手いね。
後輩:やめてください(笑)
いやあ、先輩の思考のしかたがよくわかるお話でした。ありがとうございました!
ペイ:僕も初めてここまで言語化できた気がする(笑)こちらこそ、ありがとうございました。
ーーーーー<ここまで後輩ちゃん>ーーーーー
後輩ちゃんすげーな。才能あるぞ。好評だったらまた何かで登場してもらおう。なんか奢るから。矢場とんとか。
さて、最後にペイペイからお知らせです。
この記事の後にこちらの記事を読むと、さらにペイペイへの理解が深まります。
え? どうでもいい?
そんな事言わずに、ちょっとだけ読んでよ。ね。ちょっとだけでいいから。
この記事もここまで読んでくれたわけだしさ。ね?
ほんじゃ、よろしく!
(ペ・ω・イ)ノシ
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企画・編集:ペイペイ
文:後輩ちゃん
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