2024 IRONMAN CAIRNS レースレポート
初IRONMAN & 初海外遠征として、
IRONMAN CAIRNS (Asia-Pacific Championship)に参加してきました!
目標のサブ9達成 (アマチュア3人目?)、
年代別3位 (総合10位)と久々に自分を褒められる結果でした。
トラッカーでリアルタイムで観ていただいた方には、
最後まで手に汗握るサブ9劇場をご提供出来たと自負していますw
長文駄文ですが、酒の肴にでもしてください🙇
脱線しまくりなので、適宜読み飛ばしてください!
(プロフィール)
3人家族(4歳の息子&嫁)のしがないサラリーマン。
日勤、基本土日休み、残業30h/月。
トレーニングはAVE. 20h/週、朝のみで夜はやらない。
本番までのトレーニング
(フィジカル面)
日々のトレーニングはXで投稿してるので割愛。
今オフは怪我ばかり🤕
貧ボディ改善のため、フリーウェイトを含め筋トレを導入。
10月後半〜12月で体重+7kgの🦍ボディを手に入れたが、
体重増による🏃の負荷に耐え切れず、
腹斜筋肉離れ(3週間)、臀筋肉離れ(3週間)、母子屈筋痛(1ヶ月) etc.
思い描いたフィジカルとは程遠い状態だが、4,5月は割とボリュームを積めたのが救い…
(体調面)
5月の渡良瀬練あたりから、定期的に発症する副鼻腔炎に。
抗生剤服用するか悩んだが、悪化せず様子見。
(服用すると腸内細菌叢が乱れて復元に時間かかるので(完全には復元しない))
結局横ばいでレースが迫り、服用タイミングを完全に逃す(フラグ)
レース前のアレコレ
木曜のグリーン島🏊イベントに参加するため、火曜夜発のJetstar便で水曜朝4時ケアンズ入り。
ゴール会場目の前のShangri-Laホテルの部屋をシェアしてくれる方がいて、IRONMAN熟練者のため、その方にレースまでの準備などコバンザメする作戦。
ケアンズの空港何も無い…ジャンボタクシーに🚴♂️2台乗せてホテル移動、$30くらい。
(水曜)
ホテルのチェックインは10時。追加料金でアーリーチェックインも出来たが、ロビーのソファで仮眠💤
(その後の体調的にアーリーチェックインしてベッドで寝れば良かったと後悔)
スーパーが6時開店なので、時間潰しと買い出し。
レストランの食事は高いが、スーパーは日本とそんなに変わらない価格感だったので、基本スーパーで食材を調達することに。
日本に居る時と同じ食事で、オートミール、野菜、魚が基本構成。生魚は避けて缶詰を調達。鯖缶は無くてサーモンとツナ缶が多かった。
オーストラリアといえばOGビーフ、ハンバーガー(大好物🤤)。街中に溢れかえっていたが、レースが終わるまでは鋼の意思で我慢。
その日は🚲組み立てのみ、初輪行だったが無事に組み上がって安堵。
(木曜)
朝6時の⛴️でグリーン島へ、片道40分ほど。
日の出までは肌寒いが、日が出ると一気に気温が上がるのを実感。
レース当日も暑くなりそうで、朝さえ乗り切れば自分好みの気候。
🏊は3000mにエントリー。本番前の最終練習がてら、透明度MAXの海を堪能。
ホテル戻ってから🚴♂️で軽く30km試走と🏃6kmほど。実質最後の練習。
ケアンズは自転車への配慮があって走りやすい。
歩道も渡るだいぶ前から車は止まってくれて人が優しい。住みたい…
(金曜)
火曜の✈️から慢性的な寝不足だが、通常通り5時に起床したので🏃6kmと朝飯後に糖代謝がてら軽く🚴♂️試走。
うーん、腰が痛い…ベッドが柔らか過ぎて自分には合わないようだ😅
オフィシャルのマッサージがあるので駆け込み。
30分$40と割高だが、やらないよりはマシかと投資。
(細身女性で不安だったが、左腸頸のハリに気づく程度には熟練していた。)
午後から問題発生。
倦怠感と関節痛が…熱は無いけどこれはヤバいと、とにかくベッドで横になる。夜中岩盤浴並みに汗だくになりながら寝た。
(土曜)
倦怠感は消えたが鼻水と咽頭痛、耳も怪しい…副鼻腔炎が完全に悪化🤔
手持ちの💊の残弾数も残り少なくピンチ。
レースの準備をしないとなので、スタート会場へ🚌移動して🚴♂️セッティングと、ギアバッグ設置、動線確認。
余計な事はせずに早めに🛏️で横になる。(風俗、じゃなくてマッサージは行った。ぽっちゃり系で強めのサービスだった。)
寝れなかったけど、9時間ほど横になったので、寝不足はあまり感じ無かった。
前日のカーボローディングは、持ち込んだアルファ米を中心に計700g程。
野菜と固形のタンパク質は朝のみ、昼夜はプロテインドリンクで補完。
ちなみに、Zwifter界隈ご用達、αシクロデキストリンはレース前日夜まで毎食摂取。おかげで滞在中に便通で困ることは無かった。
(日曜(レース当日))
副鼻腔炎の症状は治らなかったけどやるしか無いので、
3時半起床、5時前の🚌に乗って🏊会場へ。
朝飯は3時間前までにプロテインドリンクと餅。あとはスタート直前にモルテンジェル。スタートまでチビチビ食べるより、こっちの方が合ってる。
会場着いて🚲のドリンクなどセッティング。ホテルで作って持っていったのに一部ぶちまけたり、アタフタしながら時間ギリギリ。
アップは1km jog+流し3.34本して、🏊スタート地点で軽く試泳。悠長に試泳してたら並び始めてて、中盤ほどに並ぶ。近くに高嶺さん、大畑さん、TKがいたので、位置は悪く無いか。ジャッカルさんは試泳前に見かけたからもっと前かな。
体調が良く無いので、これから約9時間競技するぞ!という緊張感は全く無かったが、逆に良かったかもw
レースレポート
スイム(3.8km、1:07)
木曜の3kmは54minだったので、68-70minの予定で。水温も低く無かったので、懸念だった過呼吸は発症しなかったが、前述の体調不良で咳をしながら慎重に泳ぐ。
Garminの500m毎のラップを見ながら、ほぼ予定通りのペースだが、🌊が穏やかなので周りが速い…
かなり蛇行した気もするけど、終わってみればまあ予定通り。
T1で初のテント着替えを体験して🚴♂️へ。
🚴♂️前に靴下とビンディングをしっかり履く派だが、動線が長いと不利よね…😭
バイク(180km、4:43)
スタートすぐにジャッカルさんを抜く。TKも抜いたけど下りで爆速で抜き返され、少しパックで走った後千切られる。
試走も出来てない異国の初道路で、下りは慎重に登りで上げるしかない乗り方に。
路面は凸凹だと聞かされてたけど、ほとんど気にならなかった。彩湖の土手下と同程度?🤔
心拍の入りは悪く無かったので、登りFTP、平坦230-240Wで踏む。9時過ぎで既に気温が高く、この感じは…佐渡ですね、分かりますw
まあ暑い分には困らないけど。
🚴♂️中は咳は出ないが鼻水が止まらず…
さらに、5月の長良川では出なかった腰痛が1時間しないうちに発症😱
(輸送でサドル高リセットした影響も出てる)
ペダリングも上手くハマらず、200Wが重い状態に…
経験上、何もしないとズルズル落ちていく一方なので、🚴♂️序盤から使用は想定外だったが界王拳(*)を使うことに。
界王拳後、腰痛は感じ無くなったが、パワーは相変わらずズルズル。
踏めない日を引いてしまった…
補給食多めに摂っても改善しないので、もう一つの奥の手として、
20日間ほどご無沙汰したカフェインを200mg摂取。(これも予定より早め)
するとパワーが少し持ち直したので、前方のドラフティング集団を抜いたりしながら、2周区間終わりまで。
そして、毎度強い向かい風と噂されるラスト40km。ここまでAVE. 38km/hをわずかに切っているので、サブ9は厳しいかと思い始める。
しかし、暫く走ると追い風と半々というか、速度も40km/hに乗り、さらに臀筋を使える感触が復活💪これは嬉しい誤算。
4:45以内に終えて、🏃サブ3すればサブ9あるなと計算したが、脚の疲労的にサブ3は夢見すぎだろ…と自虐しながら終始調子の上がらなかった🚴♂️おわ。
(降車ラインが分かりにくくて、急ブレーキ着地…自転車は横転したけど本人はセーフ)
🚲はボランティアの人が受け取ってくれるVIP待遇でT2テントで着替えて🏃へ。(手伝い要るかと英語で聞かれたけど、急いでるから話しかけないでw)
ラン(42km、3:00)
ここまで総経過時間を見てこなかったけど、🏊+T1+T2で1:15、🚴♂️で4:43とすると、🏃は3:02しないとサブ9出来ないと暗算していて、走り始めながらGarmin見たらドンピシャ😅
ハンブルクで菊池さんが2:58、パイキさんが3:01で走ってるが、いつも渡良瀬で凹られてるワイがサブ3出来るんか…
でも、最初から諦めたら何しに来たかわからんし、日曜にわざわざトラッカー見て応援してくれてる方をガッカリさせるわけには行かないので、脚千切れるまで走る決意をした。
そう、ケアンズにフルマラソンしに来たんや!の精神。
(泳いで漕いだのはたぶん気のせい)
3ヶ月毎の渡良瀬練(🚴♂️180km➡️🏃21km)と渡良瀬練の3日後にびわ湖マラソン走った経験がここで活きるはず😎
びわ湖の🦍達よ、ワイに元気を分けてくれ!と願ったw
そして、スタート横で妻と息子に再会、ハイタッチ🙌
(元々スイムスタートから会える予定が、✈️の遅延で間に合わず久々の再会😂)さらに気合いが入る🔥
ランの感想が長いので前置きするが、ラン中も鼻水と咳は止まらず…💀
鼻呼吸できないのしんどい…
(1周目)
入り1, 2kmのペースがエイドで給水しても、4'10-15"/kmで主観強度も高くない。これは可能性あるかもしれんと、残り距離は考えず1km毎のペースだけ集中。
折り返しで藍さんを見かけたが、渡良瀬練の時と違って顔が笑ってないw(プロの本気)
復路で高嶺さんをパス。ペース聞かれて「サブ9行けるぞ!」と励ましてもらう。1週目はAVE. 4:13/kmと若干の貯金を作れて上出来👏
(2周目)
エイドで若干ペースが落ちる事もあったが、主観強度は1周目と変わらず。エネルギー切れは絶対🙅♂️なので、補給(4km毎のモルテン&10km毎のVESPA)とエイドで電解質+コーラのルーチンは忘れず。
この気温だと氷は冷え過ぎるし、水はたまに被るのでちょうど良かった。
復路でジャッカルさんを発見、声掛けたけど目線が斜め上で反応が無い…ただの屍のようだ(失礼
20km付近で1月から故障してた右ハム〜臀筋に痛みが出始めたので、ここで再び界王拳!(4時間ぶり2回目)
右脚の痛みは消え、懸念だった靴擦れも20km地点では感じなかったので、シューズ&ソックスの選択はハマってたようだ。
前半21kmのタイムは1:29:20。予断を許さないが、サブ3に対して40secの貯金を作れた。
(3周目)
早々に藍さんに抜かれる。フォームに無駄が無さすぎてヤバい😅
ワイはバネが無くなってきたように感じたので、カフェインモルテンを摂取して、身体に鞭を打つ。30km以降に絶対キツい時間帯が訪れるはずなので、ここで前半の貯金を使わず、さらに貯金を作るつもりで気持ちは攻める。
フルクトースの取り過ぎか、腹にガスが溜まって辛い瞬間もあったけど、最小限のペースダウンで3周目を終えた。
(4周目)
Officialの距離表示を見て、残り10kmの要求ペースを皮算用🧮
4'30"/kmで行けそうな計算だが、ふと…42kmじゃ無くて42.2kmあったら間に合わなくね?と不安になり始める…
それに備えて4'25"/kmは必要と判断するも、32kmのラップが4'28"(エイド込)😱
その後も4'20"台が続き、いよいよタレが始まったかと…
だけどもうここまできたら、フォームじゃ無くて、メンタルと気合いと根性(同じ事3回)。
なんか足裏やら腹筋やら上半身も痛くなってきたので、3倍界王拳を追加。(1時間ぶり3回目)
もうゴールしたら脚壊れてもいいくらいの気持ちで。
残り7km辺りで、膝下走法の活きの良い外人に抜かれたのでペースを落とさないために喰らい着く。(横断する歩行者に暴言吐きながら走ってて感じ悪かった。結局2,3kmで後ろへグッバイした。)
4'20"切るラップで走れて、残り4…3…2kmとゴールが近づくにつれて、サブ9が現実味を帯びるが、42kmより長い疑惑が拭えない…
ラスト2kmでスパート(したつもり)。
ラストの折り返しで残り2分。あれ、ゴール前の花道が意外に長そうだから間に合わなくね?🤔と焦り、3'30"ペースでダッシュ💨(したつもり)
ゴールゲートの電光掲示板の表示見て、ようやくサブ9を確信。でも、事前に妄想してた観客とのハイタッチやゴールパフォーマンスはとてもやる余裕が無くて、そのまま駆け抜けたw
(エイドでモルテン鷲掴みして参加費元取る計画も忘れてたorz)
ゴールした瞬間号泣😭
普段何かに感動して泣く事はほとんど無いのだが。(最近泣いたのは、映画館でガンダムSEED FREEDOM観た時。ミーティア流れた時、涙腺崩壊したよね?😂)
今オフは怪我続きで満足行くフィジカルでは無かった。食事制限(脂質やパンを食べないetc.)とか弱いなりに出来る事をやり色々なことを犠牲にした。レース前は特にオーバートレーニング症状で精神的にキツい時期もあったけど、全て報われた気がした。
今年のケアンズは例年に無い良コンディションだったようなので、多大な恩恵を受けたごっつぁんサブ9感は否めないけど、高低差と風で🚴♂️タイムが出にくいコースで達成出来たのは嬉しかった。
先にゴールしてた寺澤さん、藍さんと挨拶し、Luminaのインタビュー受けて、荷物ピックアップした後、家族と合流。
ハグしたら再び涙が出てきたが、嫁さんになんで泣いてるの?と怪訝な顔をされた。
(悔し涙だと思ったらしい…w 一般人にとってはサブ9とか知らんがなって話😅)
(レース後)
17時過ぎていた(スタート7時50分)ので、シャワー浴びに撤収して夜ご飯。
ハンバーガーも脂身の多い肉もずっと我慢していたので、とりあえずグリルカフェでハンバーガーとオージービーフ。
鼻詰まりと疲労で味がよく分からない…というか肉は食べれるが、バンズ(炭水化物)を身体が受け付けない…補給でモルテン食べ過ぎたせいだな。
朝昼晩モルテンになってしまった😱
レース後は無料でマッサージを受けられるので、3回目の風俗(違)へ。
見た目1番ベテランな女性で、極めてソフトタッチだった(物足りない)。
ホテル帰って就寝を試みるも、カフェイン過多と、体調不良の反動で肺炎気味の咳と鼻水が止まらず、全く眠れなかった(´;ω;`)ウゥゥ
(翌日)
表彰式では、コナは辞退して、年代別3位のトロフィー🏆
今回はタイムという自分との戦いにしか興味が無かったけど、世界の🦍達と殴り合って実績を残せたのは嬉しい。(残念ながら(?)プロ登録基準には4分足りなかった模様)
コナは…お金無いから行きませんw
いやまあ、コナでサブ9狙うのもアリかなと思ったけど、家族を日本に残して、そのエクスペリエンスに100万近く投資する気が、1晩では湧いてこなかった。当初は、コナ出て競技引退する選択肢も考えていたけど…(おっさんの趣味でクラファンするのもアレだし…弊社サポートしてくれないかな…)
メインの家族旅行
さて、ケアンズ行ったメイン目的である家族観光は、グリーン島とキュランダへ。
(ワイは表彰式でグリーン島は同行せず、嫁は仕事の都合で2泊3日のため、キュランダはワイと息子と2人でという交代制)
家族3人で過ごす時間は少なかったけど、息子には色々経験させることが出来たと思う。
今後について&御礼
次のレースは…何も考えたくないのが正直なところw
(執筆時点で体調不良もあって頭が回らない…)
年に一度、いや数年に一度のレベルでメンタルを発揮できたレースだったと思うので、メンタル疲労が回復する気がしない…まあそれくらい出し切れたということで!
スイム激遅のワイはサブ8.5は無理だと思っているので、ここがゲームクリアなのかな、という感じもある。
最後に、Xでコメントいただいた皆様、ZWIFTでいつもお世話になってるJETT & MARKENの皆様、応援ありがとうございました!競技中ホントに力になりました!(見られてると思うとサボれないw)
そして何より、渡良瀬組の星さん、菊池さん、木田さん(88世代)には感謝してもし切れません…昨年から練習会に誘ってもらい、常に(凹凹にされて…)刺激を貰ってきましたが、それが無ければそもそもIRONMANにエントリーしてなかったと思います。
ハンブルクの激走を見て、自分も続きたいと思っていたので、何とかサブ9できてホッとしてます。
(菊池さん、星さん、神谷さんのハンブルクレポート、とても参考になりました。ワイの駄文とは違って有益なので、ぜひ読んでください。)
(渡良瀬練でご一緒した方々も、切磋琢磨した経験が活かせたと思います。)
皆様ありがとうございました!
以上、長文失礼しました。(長スギィ…)