「一生リバウンドしないパレオダイエットの教科書」 Yu Suzuki (著) を読んだ 原始時代のタフで美しいカラダを取りもどせ
パレオダイエットとは、旧石器時代に生きた原始人のライフスタイルにならい、健康なカラダを手に入れようというダイエットのこと。
さまざまなダイエットや健康法の本を読み、実践もしてきたが、パレオダイエットが“あがり”であり、ゴールであり、最強なのではないか。
▲本格的にケトをやってみたがダメだった記録
原始人のライフスタイルを現代に受け継ぐ狩猟採集民にはハゲやデブはいないし、アレルギーや鬱みたいな現代病もないし、ガンも少なく、幸福度が高いそうな。
セットポイントが正常に働けば自然にやせる
なぜ狩猟採集民にデブがいないか。
人間には、遺伝的に「セットポイント」という、体重を自動的に調整するシステムが備わっているから。
食べれば満腹になって脂肪が燃えやすくなる。空腹になれば脂肪が燃えにくくなる。これがセットポイント。ごく単純なシステム。
ところが、このセットポイントがうまく動いていない人は多い。過剰な「糖」「脂肪」「塩」で、セットポイントが狂っているから。
糖、脂肪、塩が過剰に入った食品って、つまり加工食品のこと。
たとえば菓子パン。あれ、いくらでも食べれるんだけど、たった1個でかるく400〜500kcalはいく。
昼メシに菓子パン2個をたいらげて、砂糖たっぷりの飲料をガブ飲みしたら、1200kcalぐらい取ってるかも。
それだけ食べても、まだ空腹感を感じる、なんてことがあるかもしれない。過去の私がそうだった。
それは、セットポイントが狂ってしまっている。
極端な話、人参やキャベツをそのまま食べたら、大した量を食べられない。菓子パン3つぐらい楽勝な人も、キャベツ1/2個を調味料もなしに食べるのはキツいんじゃないか。キャベツ半分って100kcalもないのに。
1000kcalの加工食品は軽くいけるのに、100kcalの野菜はキツいというのは、やはりどこかおかしい。
セットポイントを正常にするには加工食品を減らして自炊しよう
セットポイントを狂わせて、食べ過ぎてしまう加工食品を少なくしていくのがパレオダイエットのスタート地点だ。
本書では、食生活と体型で、パレオダイエットのレベルをわかりやすく示している。
▲本書より引用
加工食品や外食にたよりきりだと、こんな体型だったりするのでは。
パレオダイエットのレベル1に達するには、まず2日に1回は自炊しましょう、と。
▲本書より引用
レベル2、レベル3は割愛してレベル4。
ここ数年、加工食品を減らして自炊で高タンパクな食事を実践してきた私は、おおむねレベル4。確かにこのぐらいの体型。
もう少しレベルアップしたいんだけど、ここからさらに体型を変えるのはなかなかキツい。
▲本書より引用
レベル5。修行僧のような食生活!
狩猟採集民のようなストイックな食生活はムリ? いや誰でもできますよ
▲ほとんど自炊してなかったころの私の食事写真
朝食はトーストにマーガリンたっぷり、甘いカフェオレ。
昼はコンビニでパスタと野菜ジュース。
夜はラーメン。
実はこれでも摂取カロリーは下がっていて、体重も減り始めていたころ。今から考えたら、これ以前はヤバい食生活だった。
▲改善を続け、現在はこのような感じ
Facebookにも食事のようすをシェアしていて、先日友人から「入院してんの?」と質問された。病院食に見えたらしい。
それにしても、ここまでくるのに長い年月がかかった。私は食いしん坊なので、セットポイントの修正に数年かかってしまったわけだ。
今現在、外食や加工食品ばかりで、パレオダイエットレベル1未満の人からすると、
「病院食レベルの食生活なんてムリ」
というかもしれない。
しかし、数年のスパンで習慣を改善すれば、必ずできるはず。自然に体重も落ちていく。
食べるものを変えるだけで、自然に食欲の暴走がおさまるので、パレオダイエットがいちばんラクなのだ。
本書には、そのための正しい知識のほか、アンチエイジングやダイエットに効くプチ断食、正しい睡眠、パレオ的な筋トレなど、野生のカラダを取りもどすための方法論が載っている。
単に「やせる」だけでなく、疲労やだるさがなくなり、体調がよくなり、アンチエイジングでき、病気にならなくなり、結果としてQOLのアップにまでつながる。
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