見出し画像

アニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」が伝えたかったこと

どうも!

今週のnoteは、2020年見たアニメで一番面白く、最近映画を見た「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」について考察していきたいと思います。

かなりネタバレ要素も含みますので、もし見てないという方は是非一度アニメを見てから読んでみてください!

ただ、今回の記事は特に見たことがないという方でも読んでいただけるように、まずはあらすじから入ります。

あらすじ

この物語は、幼少期から、戦争で「武器」としての価値のみで生きてきたヴァイオレットという女の子の戦争後の話となります。その女の子は、自分には戦場でのみ価値があると感じており、そのように育てられたため、人間の感情というものが全くありません。ただ、その感情のない、兵器であるヴァイオレットに、唯一普通の女の子として接してくれたのが「少佐」でした。少佐はヴァイオレットに読み書きを教えなどもしました。ただ不幸にも、少佐は戦争中に死んでしまいます。そしてその死に際、少佐はヴァイオレットにある言葉をかけました。それは

「愛している」

です。ただもちろん、ヴァイオレットにはその言葉の意味がわかりません。そしてそのまま戦争が終わってしまい、ヴァイオレットは自動手記人形(昔の人は手紙が書けなかったため、その手紙を書くのを代行してくれる職業)として働くこととなります。その後、ヴァイオレットは数多くの手紙を書いていくのを通して、人の感情を取り戻していき、少佐の残した「愛している」の意味に気付いていく、という話です。

考察

では、考察にうつりたいと思います。

かなりこの下の動画の内容を元に考察しているので、何いってるのかわからないって方は下の動画を軽く見たらわかると思います!

手紙とは記憶のゲーム

これは宮台さんが動画の中で説明されていましたが、かなり納得した内容でした。ただ、少し内容として難しかったので、自分なりに解釈し、自分の理解を深めるためにも説明していきます。

今回のヴァイオレットエヴァーガーデンでは、「手紙」というのがかなりキーワードでした。
ただ、この手紙の目的をもう少し抽象度をあげて説明すると

死者との対話

を可能とするものなのです。

まず、LINEとかは普段の日常を送り合うのに対して、手紙は非日常のものであります。そのため、手紙を読み返すことで、こんなことがあったなという形で記憶が蘇ってきます。そしてこの記憶を遡っていくという行為により、死者との会話が可能になるのです。

「うん?死者との会話?」と思われるかもしれないですが、この場合の「会話」とは他の人の記憶を遡り、この人がこんな人生を送ったのか、とその人がみた記憶を「みる」ことを指しているのではないかと考えました。

英語で「会話」はcommunicationでありますが、これを和訳すると、「意思の疎通」とかっていう意味がありますよね!それに近いところだと思います。

そして、この死者との会話により、私はこの人のおかげで生きているのか、というのを認識できるようになります。

すなわち、「死の上にある生」ですね。

誰かが死んだことで、自分は生きているという認識。誰かが不幸になったことによる幸福。

そして、このヴァイオレットエヴァーガーデンでも、少佐の「愛している」という言葉は、悲劇が起きなければ伝わらなかったのではと思いました。

これは途中のアンの話でもあった部分でしたね。
アンという女の子が、小さい時に死んじゃった大好きなお母さんから、誕生日の日に毎年一通ずつ手紙が届いたという話でした。(めちゃくちゃ感動する話ですので、ぜひ見てください。)
これもお母さんが亡くなったという悲劇があって初めて、お母さんの大切さ、偉大さに気づくというものですね。

周りに感謝

それで、結局このアニメからは、「遅くなる前に、もっと周りの大切さに感謝しよう」ということを伝えたいのかなって思いました。

このアニメって実は京アニが作られているんですよね。
ここでピンときた方はいるかと思うんですが、2019年に京都アニメーションのスタジオで放火事件が起きたのを覚えている方もいるかと思います。

この事件では、36名の方が亡くなりました。

それとも少し関係あるのかなっていうのが個人的な感想です。

失ったら確かにその失ったものの重要性に気づくのですが、その失う前に十分感謝しよう、っていうメッセージではないでしょうか。

そして、現代はありがたいことに携帯で人に気持ちを簡単に伝えられます。なのでlineなどで簡単に文章を送れます。

ただ、文面だけでは伝わらない情報なんてもちろんあります。なのでたまには電話もしようかなって思いました。また、手紙もいいですね。

なので、皆さんもぜひ手紙を書いてみましょう

おわり

今回も読んでいただきありがとうございました。

まだ拙い文章ですし、考察のレベルとしても低いですが、ちょっとずつ更新も頑張っていくのでぜひ次の週のも読んでください!

次のためにインプットして、アウトプットしていかなとな〜

ではまた来週〜

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?