【読書メモ】残酷すぎる成功法則(Barking up the Wrong tree)

いろんな自己啓発本がある中で、何を見ていいかわからない!という方は、まずは本書を読むべきです。

いろんな自己啓発本にちりばめられた「こういう風に考えて進めばいい!」という要素が、この本一冊にまとめられています。

ちょっと日本語のタイトルがキャッチーに偏りすぎて好きではないですが、英語のタイトルではBarking up the Wrong treeと、見当違いな努力してませんか?的なタイトルで、本書の特徴をよく表しています。

以下、読書メモです。

自分の欠点を比較優位に

自分が欠点と思っていることも、他人比べて優位になる見方が必ずどこかにあります。

なんにでも気が散ってしまう人は、新しい業務に着手するのに抵抗がなく、プロジェクトの立ち上がりに重宝されるかもしれません。

逆に変化に弱い人は、軌道に乗りつつある業務を維持管理する業務に重宝されるかもしれません。

比較優位なことを実施していると、当然ストレスも軽減し、パフォーマンスも高くなります。

ということはすなわち、、、以下の2点が成功のカギになります。

① 自分のことを知る
② 自分に適した環境を探し、そこに身を置く

自分に合わないところで消耗しないで、まずは楽にパフォーマンスが発揮できる環境を探すべき、ということでした。

人生をゲームにする

退屈をなくせば努力はいりません。

面白いゲームをしているとき、努力をしている感覚はありません。

人生における課題はすべてゲームとして捉えればよいのです。

面白いゲームとは以下の要素を持っています。

①Winnale:勝てること。
勝てないと面白くないですよね。勝てるかどうかわからない場合は、自分の中で勝算が見込める「勝ち」の定義に変換あるいは短期的にして連続して取り組むのがコツだそうです。
例えば、、「相手に試合で勝つ」を勝ちの定義にするのではなく、「相手に3点以上点を取らせない」や、「相手にいつも使わない手を出させる」みたいに閾値を下げるみたいな方法です。

②Novel:斬新さ。
新しい課題はいつだって生き生きとしますよね。人間、楽をしがちですが、本当はやってみた刺激のほうが人間にとってプラスです。燃え尽き症候群の人は仕事を与えたら逆に復活するかも。

③Goals:目標。
到達したい目標があるほうが面白いですよね。達成したくなるようなゴールを設定するべきとしています。

④Feedback:報酬。
到達したら何かしらの報酬があるべきですよね。ささいなことでいいのです。これだけ進歩しました!でもいいのです。ゲームだったらささやかな報酬動画とか。ささやかな、かつ絶えないフィードバックは人を依存させます。(お酒やドラッグもそう。)成功体験がまた成功を欲させるのもそうです。成功中毒になりましょう。

テイカーよりギバーになろう

ギバーはテイカーよりも人生の満足度が増え、時間を指定した利他行動により、忙しさが減ってむしろ自由な時間が増えたように感じるという調査結果があります。

全世界統計でギバーは金銭的に最低か最高のいずれかの領域にいます。マッチャーやテイカーは中間にいます。

基本的にギバーな気持ちでいるべきなのですが、書籍では寛容なしっぺ返し戦略が最も有効としています。基本的に信頼し続けて、とんでもなく裏切られたらしっぺ返す戦略をいいます。

目標のかなえ方

Woopで目標をかなえましょう。PDCA的なイメージです。

Wish:夢、目標。
Outcome:具体的にそれはどういう成果か。
Obstucle:それに対する障害。
Plan:じゃあどうする。

そもそも幸福ってなんだっけという観点でも示唆をくれています。幸せが分からなくなったときは以下の観点を参考にしてみましょう。

幸福感:楽しむ
達成感:目標を達成する
存在意義:他社の役に立つ
育成:伝える

そのほかの有用な考え方

直属の上司だけがメンターとなるのは避けたほうがよさそうです。その人が誤っているかどうか判断できません。メンターとなる人を上司以外で複数人みつけるべきです。

自信の効能は高いですが、自信過剰になりすぎては手痛い事象が生じてしまいます。謙虚さと自信は同居させたほうがよいです。その塩梅が大切です。解決の糸口はセルフコンパッション(あるがままの自分を受け入れる)であるとしています。すなわち、大いに自信を持って挑戦しつつ、失敗した自分を許すことです。

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