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io.netのコマンド実行周りのTips

個人的に2024年はDepinに注目しているのですが、その中でも注目している一つがio.netです。簡単に言うと、遊休しているGPUをネットワークで使えるようにして、AWSなどのCloudよりも安く提供していくサービスです。

サービスの詳しい内容や、GPU提供をどうやって始めるかはDocumentに詳しく書かれているのでそれを見てもらうのが良いでしょう。

ドキュメントは英語ですが、画面上で右クリックをして「日本語に翻訳」を押せば、画面全体が日本語訳になりますので理解するには十分です。意味がよくわからない場合は、元の言語表示に戻してもらって英語と翻訳で意味を推測すると良いでしょう。

Windowsへのインストール方法

このnoteでは普段コードを触ってない方がつまずくであろうコマンド実行周りの困りごとやTipsを書いておきます。

macへのインストール方法

Linuxへのインストールもできるのですが、Linuxでやろうとする人は慣れてる人なのでここでの説明は省きます。

Windowsでのターミナル立ち上げ方

io.netでは丁寧に実行コードをコピペできるようにしてくれていますので、実行さえできれば稼働することができますが、普段ターミナルを使っていない方向けへメモしていきます。

検索窓で「コマンド」または「cmd」で検索

コマンドプロンプトが開いた状態

ブラウザと同じようにタブを増やしていけます。コマンドプロンプトをそのまま使うのでも良いですし、タブ横の右下矢印をクリックするとWindows PowerShellを選択することもできます。どちらを使ってもらってもコマンドの実行はできますが、PowerShellの方が若干高性能くらいのイメージで、特にこだわりがなければPowerShellで良いと思います。

あとは、公式チュートリアル通りに進めていくと実行コードがコピペできるのでコピーした後は「ctr+v」もしくは「右クリック」※右クリックだけでターミナル上にコピーが張り付きます。実行するときは「Enter」を押してください。

Macでのターミナル立ち上げ方

Macも検索窓で「ターミナル」を検索してください。

稼働状況の確認方法

ウェブサイトのダッシュボードのWorkersタブを開くことで稼働状況が確認できます。緑のランプがついていればOKです。

クラッシュしてしまってプログラムが落ちてしまう場合があるのですが、このダッシュボードでランプが赤く表示されている場合はプログラムの再起動が必要です。

もしくはworkerタブを開いても以下の画面の場合もプログラムが落ちて止まっているようですのでプログラムの再起動が必要です。

 ERROR Cannnot read properties of undefined(reading 'slice')

プログラムの再起動方法

赤ランプがついている場合はデバイスの詳細画面に行けるので、以下コマンドを順番に打つことで再起動ができます。

しかし、1.Stop and remove all containersというコマンド部分がターミナルによってうまく動かない場合があるので、以下方法の方が確実で分かりやすいのでお勧めします。

1.Stop and remove all containersは文字通りですが、現在不具合がでているDockerコンテナを止めて削除するというステップになります。ですので、まずは止まっているプログラムを削除していくというイメージです。

また、エラー画面(Cannnot read properties of undefined(reading 'slice'))でデバイスの稼働状況が確認できない場合もプログラムが止まっている可能性が高いので以下手順で再起動を行います。

最初に立ち上げる時にDocker Desktopというのをインストールしているのでそれを呼び出します。デスクトップにショートカットがあるか、検索窓から「Docker」と検索すると出てくると思います。

Docker desktopを立ち上げると以下のような画面になるので、今立ち上がっているDockerをゴミ箱ボタンですべて削除します。

削除しても大丈夫か?と思うかもしれないですけど、基本Dockerのコンテナと呼ばれるものは使い捨てなので消して大丈夫です。再度コマンドを打つと新しいDockerが立ち上がるので心配無用です。

削除し終わると緑のボックスがすべて無くなった状態になります。これで再起動のステップ1は完了です。

ターミナルに戻って、ステップ2の部分のコマンドを実行します。

ターミナルにプログラムの実行がざざーと行われて完了すると、Docker Desktopを再度確認してください。

Last startdが1分前とか直前の実行になって緑のボックスが2つ復活していれば再起動完了しています。ダッシュボードのworkerタブからも稼働状況が確認できるはずです。そこで緑ランプになっていればOKです。

ターミナルの便利コマンド

※この記事ではコマンドを実行する黒い画面を総称してターミナルと呼んでます。macのターミナルとPowerShellはほぼ同じコマンドが使えるので、ここから以下はWindowsの場合はPowerShellを使っている前提で書きます。コマンドプロンプトだけコマンドが結構違います。

コマンドはターミナルにカーソルがある状態で実行してください。

▲(上向き矢印):ひとつ前に実行したコマンドを画面に表示する

上向き矢印を1回押すと、一つ前に実行したコマンドが画面に出てきます。打ち直すのが面倒な場合によく使います。またio.netではGPUがスタンバイ状態から落ちてしまったときに再度コマンドを実行する必要がありますが、だいたい上向き矢印を1回押してエンターでできてしまうので便利です。1回以上押すとさらに前のコマンドにさかのぼれます。

▼(下向き矢印):ひとつ先に実行したコマンドを画面に表示する

上向き矢印で戻し過ぎたときに、先に進むときに使います。最初から下向き矢印を押しても何も表示されません。

history:過去に実行したコマンド一覧を表示

pwd:ターミナルの現在位置の確認

何かの拍子に違う場所に移動してしまった場合などに、自分のいる場所を確認するためのコマンドです。io.netの場合はターミナルを立ち上げた場所でコードを実行していれば(ユーザーのroot直下にいるので)、もし違う場所に移動してしまってもターミナルを一度×ボタンで閉じて、新しく開けば基本的には元の場所に戻れます。





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