東京から福岡に移住して2年。福岡の魅力を4.5万字で徹底的に語る
住み慣れた東京から福岡に移住してきて、2年が経ちました。まだ2年なので福岡のすべてが分かってるとは言い難いですが、2年経って改めて感じている福岡の魅力の数々を、ここで一気に放出したいと思います。
そもそもなぜ福岡に?
本題に入る前に、前提となる自己紹介を少々。
私の生まれは大阪です。親の転勤で10歳の時に埼玉に移り住み、社会人になってから25年以上はほぼ東京です。というわけで私自身は福岡と無縁なのですが、妻が福岡出身というのが、福岡との唯一の縁になります。
移住のキッカケはコロナとリモートワークでした。ただ、結婚当初からいつか福岡に住みたいとは思ってて、福岡本社の会社に転職したこともありました。世の中的にリモートワークが許容されるようになり、思い切って夢を実現してみた感じです。
職業は経営者で、会社は2010年に創業し、オフィスは今も下北沢にあります。創業当初は杉並区の永福町に住んでいましたが、2011年以降はオフィスから徒歩20分圏内に住んでいました。最後に住んでいた賃貸の最寄り駅は池ノ上駅で、渋谷駅からは京王井の頭線で3駅のところにありました。
今、福岡で住んでいる場所も住宅地で、最寄りの西鉄平尾駅からは徒歩10分ほど。西鉄平尾駅は天神駅から西鉄大牟田線で2駅、約3分で到着します。街の雰囲気は違いますが、大きな繁華街からの距離感としては割と似たような場所に移住したといえます。
以降の話は、私の体験ベースの話であるため、特に住み慣れた東京との比較が多めになっています。その前提で、福岡の魅力を深堀していきます。
コンパクトシティだからこそのQOL
東京は、新宿、渋谷、池袋、上野、品川といった巨大ターミナルが複数あり、そこに銀座、六本木、赤坂、秋葉原、新橋、恵比寿、表参道、(以下略)が連なる構造になっています。東京で生活していると、本当に世界最大規模の大都会だと実感します。
一方の福岡(福岡市)は、ターミナルといえるのは博多と天神しかありません。強引に東京になぞらえると、東京駅と渋谷駅しかないような感じです。まさにコンパクトシティです。ようするに都市の規模が小さいということなのですが、だからこそ「どこに行くにもアクセスしやすい」という利便性があります。
博多を起点として、福岡市内の主要スポットを説明しましょう。
まずは話の中心地である「博多」。
新幹線が乗り入れてて、JRや地下鉄なども走っている交通の起点です。オフィスが多く、楽天、LINEヤフーの福岡オフィスもあります。金融機関も多く、東京に例える東京駅周辺に近い雰囲気があります。最近は七隈線という新しい地下鉄が博多まで開通し、週末は今まで以上に人で賑わうようになりました。
ちなみに、現在工事中の駅前の明治公園が、5つの広場と立体回廊を持つ公園として25年春にリニューアルする予定です。総合デザイン監修者は大阪・関西万博のプロデューサーを務める建築家・藤本壮さん。
博多駅周辺はずっと再開発してて以前と比べてかなり綺麗になったのですが、さらにパワーアップしそうです。
九州一の繁華街である「天神」までは、博多から電車で5分、車で7分。
三越、大丸、岩田屋、パルコなどのデパートが立ち並び、地下街もお店が立ち並ぶなど、商業施設が最も発達しているエリアです。また、天神からは、大名、赤坂、警固、中洲、春吉といったお店が多い繁華街エリアまで徒歩で移動できる距離にあります。
現在「天神ビッグバン」という大規模な再開発プロジェクトが周辺で進行中。昨年は旧大名小学校跡地に「福岡大名ガーデンシティ」という、リッツカールトンなどが入る複合施設もオープンしました。
天神ビッグバンは2026年末に完成予定とのことで、天神の景色はまだまだ進化していきそうです。
美味しいお店やオシャレなお店が立ち並ぶ「薬院」までは、博多から電車で6分、車で5分。
薬院は、天神より落ち着いた成熟した大人の街という印象です。無理やり東京で例えると恵比寿とか代官山とか青山・外苑前っぽい感じでしょうか。近くには高級住宅街もあり、予約困難店や高級飲食店も多いエリアです。天神から薬院くらいなら、徒歩で移動してしまう人も多いです。
天神から見て薬院のさらに奥にある白金・平尾エリアには隠れた名店も多く点在しており、大人の夜遊びスポットになっています。
日本各地のみならず世界にも飛んでいける「福岡空港」までは、博多から電車で5分、車で10分。
博多駅と福岡空港駅はたった2駅。これまた東京に例えると、東京駅の2駅先が羽田空港といった距離感で、出張で来た県外の方は大抵空港の近さとアクセスの良さに驚きます。ちなみに空港は私の家からも近く、道が混んでなければタクシーを呼んで15分後には搭乗手続き、なんてことも可能です。
個人的に日本一美しい都市型公園だと信じてやまない、福岡市民の憩いの場「大濠公園」までは、博多から電車で9分、車で10分。
大濠公園の面積は約39万平方メートル、東京でいうと駒沢公園くらいの大きさがあります。そのうち、約22万平方メートルが池というのが大きな特徴です。福岡城の本丸跡地かつ桜の名所でもある舞鶴公園とも隣接しており、舞鶴公園と大濠公園を含めると、かなり広大な公園エリアです。
大濠公園内にはスタバとロイヤルガーデンカフェ(東京だと外苑前の銀杏並木前にあるのが有名)と、和風カフェがあります。スタバは7時からOPENしているので、朝早く起きた休日は車で行ってスタバで本を読んだりしています。また、園内には市立美術館も併設されています。
ちなみに福岡は夏は夜8時ごろまで明るく、冬は朝7時でも暗かったりするのですが、冬の朝7時ごろの大濠公園が神々しいまでに綺麗で、この景色が見たくて、朝の寒い中でも早起きして何度も大濠公園に行ってしまいます。
野球やライブが見れる福岡PayPayドーム、大規模商業施設のマークイズ、ヒルトン福岡シーホーク、福岡タワーなどがあるももち浜エリアまで、博多から電車で11分(唐人町駅)、車で12分。
ここは海岸を埋め立てたウォーターフロント開発地区です。東京で例えると、豊洲っぽい感じでしょうか(東区にあるアイランドシティの方が見た目がミニ豊洲っぽいですが)。日立製作所、富士通、アクセンチュアなどの企業もオフィスを構えています。なお、最寄りの唐人町駅から福岡PayPayドームまでは10分くらい歩きこともあり、週末は車でかなり混雑します。
その他にも、動物園と植物園が合体した「福岡市立動植物園」までは、博多駅周辺から車で11分、福岡を代表する大型商業施設「キャナルシティ博多」までは博多駅周辺から車で4分、ガンダム立像でも有名な大規模商業都市「ららぽーと福岡」までは博多駅周辺から車で8分と、主要な商業施設や娯楽施設が、博多駅周辺から車で10~15分以内に収まっています。
もちろん、役所、病院、大学、図書館などの公共施設も充実しています。全国的に誰もが知るようなお店やブランドはほとんどが福岡市内にあり、IKEAやコストコのような郊外型の人気店も近場に存在します。日常生活をする上で、東京と比べて不便だと思ったことは2年経った今でもほとんどありません。本当に住みやすい街だと実感しています。
こう感じるのは私だけではなさそうで、福岡市が毎年行っている『市政に関する意識調査』の最新、令和5年度版において、「福岡市は住みやすいと思うか」という質問に対して、98.2%の人が「住みやすい」「どちらかといえば住みやすい」と回答しており、福岡市の住みやすさは、データでも顕著に表れています。
加えて、福岡市内中心部から少し離れて、周辺の自然が楽しめるエリアをいくつかご紹介すると、「油山」までは博多駅から車で30分。
油山というのは標高597mの小さな山で、福岡市内近郊でカジュアルにアウトドアを楽しむのに最適な場所です。2023年には、Snow Peakが運営するキャンプ場やBBQエリアなどを含む複合施設『Snow Peak ABURAYAMA FUKUOKA』がオープンしました。
ここで福岡の仕事仲間と4人でキャンプして、一晩中仕事の話をしたこともあります。
また、牧場、園芸公園、アスレチック場がある桧原運動公園などもあり、自然の中で一日中楽しめますし、油山の片江展望台は福岡市内が見渡せる夜景が綺麗なことでも有名です。
海に囲まれた自然豊かな「海の中道海浜公園」までは、博多から車で25分。
ここには庭園、プール、水族館、レストランなどが一体になった広大な海浜公園です。リゾートホテルやINN THE PARKという公園内に宿泊できる施設もあります。
イベントも行われており、コロナ前は音楽フェスの会場にもなってました。また、金印が発掘された志賀島もすぐ隣にあり、こちらでもドライブをしたり、海の幸を楽しんだりができます。乗り場は離れていますが、能古島も近く、このあたりは海沿いの行楽エリアが充実してます。
さらに福岡市外まで行くと、自然が楽しめる近郊の人気スポットである太宰府市、糸島市、福津市、那珂川市なども、だいたい車で30分くらいで行けます。このように、都会と自然が高密度で接しており、車で30分の選択肢が非常に多いのは、福岡市内に住む最大の魅力といっていいでしょう。
国内最高レベルのアクセスの良さ
東京にオフィスがある2拠点生活をしている私にとっては、いくら暮らしやすい街であっても、東京へのアクセスが悪いと何かと不便です。しかし、都市部から空港までが近い福岡では、東京へのアクセスの心配はほとんどありません。
先ほども書いたように、私の自宅から空港までは車で約15分。羽田までの空路は2時間弱です(気流の関係で帰路の方が早くて1時間半)。そこからリムジンバスを使うと新宿までは約20分、渋谷までは約30分で到着します。
場所によっては、関東の遠隔地に住むより福岡の方が都内中心部へのアクセスが早いかもしれません。
このように空港が近いことは、東京だけでなく、全国あるいはアジア各地に移動するのにも便利です。
東京…1時間45分
名古屋…1時間20分
札幌…2時間20分
沖縄…1時間45分
ソウル(韓国)…1時間30分
上海(中国)…1時間45分
台北(台湾)…2時間30分
ハノイ(ベトナム)…4時間30分
バンコク(タイ)…5時間30分
シンガポール…6時間
電車と違って飛行機は搭乗手続きなどはありますが、途中乗り換えも移動もないので、PCで仕事をしたりビジネス書を読んだりと、移動時間を無駄にせずシェアオフィス感覚で過ごせます。
正直、東京に行くくらいだと、離着陸の時間も含めると仕事ができるのが正味1時間程度、むしろもう少し長く飛んでくれてもいいかも、と思うこともあります。
ただし、羽田発と比べると福岡発の地方空港行きの便数は限られており、行きたい時間に行きたい航空会社で行きたい場所に行いけない、ということはちょくちょく起こります。この辺は、スケジュールの工夫が必要です。
鉄道に目を移すと、福岡空港から新幹線が乗り入れている博多駅まではたったの2駅、5分の移動時間なので、福岡空港に到着し、そのまま新幹線を使って近郊の主要都市に移動するのもスムーズです。
広島…1時間
岡山…1時間40分
大阪…2時間30分
京都…2時間45分
熊本…1時間10分
鹿児島…1時間30分
このように考えると、全国(特に西日本)やアジアを飛び回るような仕事をする人には、もしかしたら東京に住むよりも福岡に住んだ方が便利、ということもあるかもしれません。
実際に私は、東京にいるより福岡にいる方が遥かに仕事が忙しくなっています。福岡に行ったら仕事がノンビリしてしまうのかな、と思っていた私にとっては、これは大きな誤算でした。もちろんこれは住む場所が変わったというだけの理由でもないのですが、仕事に関係して地方を巡る楽しさに目覚めた私にとっては、これは嬉しい誤算とも言えます。
不動産価格が安く、駅近&広い家に住める
街がコンパクトで様々な場所へのアクセスが便利だとしても、中心部は高くて簡単に住めなければ意味ないじゃないか、と思うかもしれませんが、その辺りも福岡は優秀です。
東京と福岡の不動産の価格の比較といっても、東京のどこと福岡のどこを比較するかで話がまったく変わってくるのですが、すごく雑にいうと、「中心部から同じくらいの距離感の住宅地」という条件で比べると、東京の半分から3分の1くらいで住めると思います。
私は、東京で住んでいた賃貸の契約が2023年で切れる予定だったことから、家を買うか、賃貸を継続するかを、ここ数年ずっと考えていました。ファイナンス面での損得ではなく、ライフスタイルとしての観点では、そろそろ家が欲しいと思っていました。
しかし、子供もおらず、美味しいお店にすぐに行ける都市型生活が理想の私の場合、東京で住みたい場所はどこも土地が高く、理想の家の広さを確保するのが難しく、やはり賃貸で頑張るか…と思いつつありました。
そんな時にコロナになり、リモートワークになり、福岡でも仕事ができるようになり、今に至ります。
結果的には、理想の場所に理想の家を建てることができました。土地代はやはり東京の半分から3分の1くらいで、単純計算では東京で建てるより倍の大きさの家を作ることができました。
家づくりの話は別テーマになるので、関心のある方はこちらの記事で確認ください。
マンションや賃貸でもこの傾向はほぼ同じで、東京だと20万円を優に超えそうな繁華街に近い賃貸マンションに8万円以下で住めたりします。(ただし、福岡は東京よりも礼金が高い傾向があるので、その点は注意かもです)
ただし、こうした不動産におけるコスパ的なメリットは、徐々に失われて行くのかもしれません。というのも、福岡の不動産価格はずっと上昇しており、2024年の最新調査でも、商業地が6.7%で全国1位、住宅地が5.2%で全国2位、工業地が8.1%で全国4位と、今だに全国最高水準の上昇を誇っています。(出典:NHK)
これは、福岡県全体というよりは、福岡市を中心としたエリアに集中して上昇しています。またそれと関連して、福岡市の人口が増加傾向にあります。
まず、2020年の国勢調査によれば、2015年から5年間の人口増加数/率ともに全国トップとなっています。
この勢いは今も続いており、2023年度の調査でも人口増加数で全国1位をキープしています。
また、100年後に向けて人口シェアが増え続けるのが東京と福岡だけ、と主張する経済学者もいたりします。
このような様々なデータを見ても、福岡市は全国の自治体の中でも最高水準と言えるほどに街に勢いがあり、人口減少社会においては少数派の人口増加都市です。それ故に、不動産価格も徐々に東京などの大都市に近づいていくものと思われます。実際、天神ビッグバンで再開発されたビルなどは東京並みに家賃が高く、福岡に支店を作ろうとしたが予想以上に高くて諦めた、という話をチラホラ耳にします。
なお、今は増加傾向にある福岡市も、さすがに日本全体で人口減が進んでいることもあり、長期的には同じく減少に転じると考えられています。
なので、いつまでもずっとこのまま、ということはないのでしょうが、少なくとも今は人口が増加して不動産価値も上昇傾向であり、一方で東京ほどは高くもなく、都市型生活と不動産価格のバランスが丁度いい、というのは事実であり、これは実際に住んでみても思うところです。
福岡の人と風土
福岡移住と共に一軒家も建てた私は、「東京と違ってウェットな近所付き合いがあって苦労することがあるのでは?」という不安が少しありました。しかし、2年間住んでみて、その不安は今のところ的中していません。
近所付き合いは事務的な町内会の回覧が回ってくる程度、近所付き合いの濃さという意味では、良くも悪くも東京に住んでいた頃とまったく変わりません。福岡市内の都市部に住んでいるからかもしれませんが、そうした風土は、他県の都市部とあまり変わらないかもしれません。
ただ、福岡の人が全体的にドライかというと、そんなことはありません。総じて「親切で人懐っこい」という印象があります。
例えば、落とし物をしたりすると、一緒になって探してくれたりします。妻がスマホを落とした時は、落とした付近の人たちが一緒に探してくれたり、関係ないお店の人が代わりに運営会社に電話してくれたりと、かなり親切にしてくれたようです。(その後見つかりました)
また、飲食店などでも、波長的に大丈夫そうなら気軽に話しかけてくる傾向もありますし、店員さんは愛想が良くてサービス精神旺盛な人が多いです。病院の看護師さんなども愛想が良くて気が利く人が多く、今のところ嫌な思いをしたことが一度もありません。
もちろん突き詰めれば人それぞれでしょうが、全体的にホスピタリティ精神が高い地域風土を感じます。
また、福岡で出会った仕事関係の方や業界繋がりの方も、一緒にご飯を食べるだけでなく、仕事の間柄を超えてキャンプに行ったり、サウナに行ったり、家族ぐるみの付き合いをしたりと、深い関係になる確率が高いように思います。
先ほど、近所づきあいは案外ドライという話をしましたが、いったん心の距離感が縮まると一気に親密度が増す傾向があり、福岡の人たちのこのバランス感覚が心地よいな、と時々思います。
こうした傾向は生まれも育ちも福岡の方だけでなく、県外から移住した方にも感じます。つまりこれは、血族的な風土というより、コンパクトシティだから人の行動が自然とそうなる、という面もある気がしています。
つまり、都市部と田舎がぎゅっと詰まった構造をしているため、出会う人は近所に住んでいることが前提であり、夜遅くまで一緒に飲める、プライベートで楽しむ時もすぐ集まれる、ドライブなども気軽に一緒に行ける、というように、親密な人間関係を作りやすいのだと思います。
福岡の人たちに話を戻すと、「福岡の人は福岡が大好きなんだな」と感じることも多いです。実際にそれはデータでも表れてて、先ほども紹介した『市政に関する意識調査』の最新、令和5年度版において、「福岡が好きか?」という質問に対して、なんと99%が「好き」「どちらかと言えば好き」と回答しています。
あくまで福岡市限定の調査ですが、どれだけ地元が好きなんだ…と驚かされる数字です。
先ほど紹介した「住みやすさ」も98%を超えており、いずれの数字ももともと高かったのがこの5年間でさらに上昇していて、この辺は高島市長になってからの戦略的な市政の影響を感じたりもします。
まあ、どんなエリアでも住み続ける場所のことはそもそも好きな街である可能性が高と思いますが、福岡の人は単に地元が好きというだけでなく、自分たちが住む街が良い街だということに誇りと自信を持っているように思います。そしてこういう街は、実はそれほど多くはないのかもしれません。
例えば福岡のお隣、佐賀県だと、お会いした方は佐賀に対する地元愛を持ちつつ、「魅力度最下位だから…」「佐賀は何にもないから…」と自虐的な言葉が添えられることが多いです。
私は佐賀県も大好きなので、そのたびに「そんなことありませんよ!」「県外から来た者からすれば佐賀は魅力の宝庫ですよ!」と力説するのですが、魅力度ランキングなる謎のブランド調査や、かつて流行した歌の影響が未だに残ってるな、と感じたりします。(佐賀県本当に良い県なので、こういうのにちょっと怒り気味)
また、東京、大阪、名古屋のような大都市圏になると、大都市ならではの利便性は認める一方で、街の弱点も冷静に見ている人たちが多く、例え自分の街が好きでも、胸を張って「最高です」という人たちは意外と少ないように思います。(そもそも他のエリアから移り住んでいる人が多いというのもあるでしょうが)
福岡(というか福岡市)の場合、「わが街こそ最高である」という自己肯定感ならぬ地元肯定感が極めて高く、そのことが街全体の活気やエネルギーに繋がっているように思います。
このように、福岡の人たちに感じる前向きでポジティブな空気は、「圧倒的に住みやすい」という福岡に対する地元肯定感と、そこから生まれる地元愛が根底にあるからなのだろうな、と私は見ています。
福岡の魅力≒周辺県の魅力
私は20歳の時に免許を取得したものの、それから数度しか運転したことがないペーパードライバーでした。しかし福岡移住とともに、生まれて初めて車を購入しました。
その結果、ドライブにすっかりハマり、平日はドライブしない週末ドライブ派であるにも関わらず、2年間で4.5万kmを超えるほど走ってしまいました。理由は単純明快、福岡県を含む福岡周辺のドライブがとても楽しいからです。そして、福岡で暮らすことの魅力は、福岡だけでなく、その周辺県の魅力との相乗効果だなと実感するようになりました。
実のところ、私は「福岡に移住した」というより、「九州という島型テーマバークに移住した」という感覚の方が近いかもしれません。それくらい、九州という場所での生活が楽しいです。
九州で行きたい場所を見つけ次第、その都度GoogleMapでピンを立てているのですが、今はこんな状態になっています。
ピンを打ってる箇所のすべてに行けてるわけではないのですが、この2年間に福岡市内からドライブしてよかった場所の中から、特に私のおすすめエリアと、朝8~9時ごろに出発して夕方に福岡市内に帰ってくる、全35のおすすめ日帰りドライブコースをいくつかご紹介します。(随時更新予定)
福岡県
「福岡って太宰府以外は観光する場所があんまりないんですよ」「福岡は食事と夜を楽しむのがいいですよ」と福岡在住の方が言うこともありますが、移住者としては「そんなことはありません!」と強く言っておきたいです。
福岡には太宰府の他にも魅力的なエリアがたくさんあります。福岡県内のおすすめエリアを、おすすめコースとともにいくつかご紹介しましょう。
近年人気が急上昇し、人口増加に成功している地方自治体としてよく名前が上がる福津をはじめとする福津・宗像(福岡市内から車で約1時間)
福岡市の東側、古賀市を挟んだ海沿いにあるのが福津市です。海岸まで伸びる参道の景色で有名な宮地嶽神社が有名ですが、津屋崎海岸、宮地浜、福間海岸と2km続く浜辺沿いに洒落たカフェや飲食店が続々とオープンしており、その周辺では新興住宅エリアも開発されています。
福津市は子育てしやすい市としても有名で、少子化が加速するこの時代に全国トップクラスに人口が増えています。糸島と並ぶ、福岡市近郊で市政が成功している自治体の一つと言えます。さらに隣接する宗像市には世界遺産の宗像大社もあり、飲食店、温泉なども点在しています。福津と宗像はセットで楽しめます。
日帰りドライブコース#01:福津~宗像
福岡市内出発
宮地嶽神社:玄界灘まで一直線に伸びる参道で有名な神社
福間海岸:砂浜を散策、点在するカフェで一休み
アプテカフレーゴ:イタリア人農家経営の古民家イタリアン(ランチ)
宗像大社:世界遺産の日本最古の神社
やまつばさ:温泉やサウナが楽しめる大規模温浴施設
福岡市内到着
最近よく訪れる山と田園風景が広がる自然豊かな田主丸・うきは(福岡市内から車で約1時間)
久留米市の田主丸からうきは市、朝倉市に繋がりエリアには美しい田園風景が続いており、フルーツや野菜が美味しいことで有名です。地元の食材を生かした美味しい飲食店や道の駅も点在しており、昔ながらの古い街並みもところどころ残っている、情緒あるエリアです。
また、春には桜が美しい花見の名所やアジサイや季節の花が楽しめるスポット、棚田(段になった田んぼ)の名所もいくつかあり、天気がいい日はドライブや散策をするだけでも一日楽しめます。
日帰りドライブコース#02:田主丸~うきは
福岡市内出発
シェ・サガラ:季節のフルーツデニッシュが絶品の人気パン屋
チェルニア:イタリアや東京で修業したシェフのイタリアン(ランチ)
吉井町の白壁通り:歴史を感じる風景の散策やカフェ
浮羽稲荷神社:連なる鳥居と眼下に広げる絶景で有名な神社
道の駅うきは:うきはの野菜や果物が買える人気の道の駅
ソルベッチdoうきは:美味しい季節のジェラート
福岡市内到着
ルート的に難しくて朝倉を外しましたが、朝倉も野菜や果物などの食材の宝庫で、秋月城や原鶴温泉、東峰村など、ドライブスポットが色々あっておすすめエリアです。
大茶園と白壁の街並み、美しい自然が楽しめる八女・星野村(福岡市内から車で約1時間)
このエリアは玉露生産額が日本一、茶の平均単価が日本一高いというお茶の産地です。そんなこともあり、絶景スポットとして八女中央大茶園がとても有名です。市内中心部の福島町には白壁の町並みも残り、懐かしい昭和の雰囲気が楽しめます。周辺には奇岩が印象的な霊巌寺、千本桜が見事な日向神ダム、夏の蛍や棚田で有名な星野村など、見所が点在しています。
日帰りドライブコース#03:八女
福岡市内出発
霊巌寺:奇岩や座禅岩で有名なハード目なお寺
ノノカレストラン:独創的で美しい料理のレストラン(ランチ)
八女中央大茶園:一面に色がる茶園が堪能できる絶景スポット
福島町:古い町並みが堪能できる散策エリア
ao cafe:福島町の中にあるおしゃれカフェ
福岡市内到着
福岡南部、歴史と自然の柳川・大牟田(福岡市内から車で約1時間)
柳川市内は城を守るために人工的に作られた「お堀」のある独特の風景が有名な、福岡でも有数の観光スポットです。名物のうなぎのせいろ蒸しを食べて、30~1時間ほどかけて市内の風光明媚な場所を船から望む川下りをするのが定番です。また有明海に面しており、海沿いにはムツゴロウが楽しめる場所もあります。そこからさらに南、三池炭鉱をはじめとする産業遺産のある大牟田市も併せて巡るといいでしょう。
日帰りドライブコース#04:柳川~大牟田
福岡市内
柳川の川下り:柳川のお堀の風景が楽しめる名物の川下り
うなぎの原田:柳川名物の「蒸篭蒸し」(ランチ)
立花市庭園:国の名勝に指定されている庭園
茶餐 無垢:中心部から少し離れたおしゃれ古民家カフェ
三池炭鉱跡:大牟田を代表する近代化産業遺産
福岡市内
福岡市内からすぐ行ける近場スポット、東区・志賀島・古賀・糟屋(福岡市内から車で約30分~約1時間)
そんなに遠くまで行かなくても海と山が同時に楽しめるのも、福岡の魅力です。福岡市周辺だと糸島や能古島も有名ですが、個人的には福岡市東部に拡がるエリアもなかなかいいです。
日帰りドライブコース#05:志賀島~古賀~糟屋
福岡市内
海の中道海浜公園:水族館や花畑がある広大な公園
金印公園:志賀島にある金印が発掘された公園
魚処わき:志賀島にある漁師が営む生簀料理(ランチ)
薬王寺・偕楽荘:古賀にある漢方薬湯で有名な温泉・サウナ施設
米ノ山展望台:篠栗町にある絶景スポット、道が狭いので要注意
福岡市内
福岡第二の都市で見所も多い、北九州(福岡市内から車で約1時間~約1時間半)
レトロな街並みの門司、本州との境目関門海峡、古い市場が残る旦過市場、九州を代表する夜景スポットの皿倉山などなど、見所や美味しいお店が多い北九州市。下関も近いので、下関とセットで楽しむこともできます。
このエリアで個人的に好きなのが、秋吉台と並ぶ日本三大カルストの一つである平尾台カルストが、福岡に遊びに来た人を連れていきたくなるお気に入りスポットです。
日帰りドライブコース#06:門司~平尾台
福岡市内
門司港:レトロな街並みを散策
※ランチ未開拓(良い所を発見次第追記予定)
千仏鍾乳洞:平尾台にある最大の鍾乳洞
平尾台カルスト:茶ヶ床園地駐車場というところからの風景が最高
道原ガーデンカフェ:田園にある古民家カフェ
福岡市内
福岡県の最後は、福岡市の西側に隣接し、福岡周辺でも特に人気スポットとなっている糸島(福岡市内から車で約30分)。
福岡市の西側にある糸島半島にある糸島市は、地方創生、地域ブランディングの成功事例としても有名です。海岸沿いはどことなく湘南を素朴にしたような雰囲気も漂わせつつ、山間部は自然豊か。糸島産の新鮮な野菜を扱う『伊都菜彩』は、コロナ前は最大年間137万人、売上42億円で日本一を記録した、JA糸島が運営する全国でも有名な道の駅です。
その他、美しい自然、キャンプ場、美味しいお店が揃った高い人気がうなづけるのが糸島です。
と、紹介しておいて申し訳ないのですが、私、長距離ドライブ派でして、福岡市内から30分だと物足りなく、実は糸島はあまり詳しくなかったりします。ネットとかにも沢山おすすめコースが落ちてるはずなので、糸島のおすすめコースは割愛しますが、糸島から唐津に至るまでの海岸線沿いの風景が素晴らしく、特に夕方のドライブはオススメです。
その他、那珂川、久留米、筑豊などなど、福岡近郊だけで魅力的なエリアが沢山あります。ドライブとグルメと温泉が好きな人なら、福岡県内だけでもかなり楽しめるはずです。
佐賀県
佐賀県といえば、2022年の全国魅力度ランキングで最下位を記録するなど、魅力がない県という認識が広がっていますが、頻繁に佐賀にドライブしている私からすると、魅力度ランキングとは真逆の印象、名物も名所も多く、めちゃくちゃ魅力的な県です。
佐賀県の皆さんはそんな自分たちの県を自虐的にネタ消費していますが、個人的には九州各県と比べても遜色のない魅力的な県で、自虐する必要など全くないと思います。微力ながら、部外者である私が、佐賀のお気に入りエリアを全力でご紹介しましょう。
観光とグルメという観点では間違いなく佐賀県内最強、国内でも上位入りしてもおかしくない超充実の唐津(福岡市内から車で約1時間~約1時間半)
海と山を含めて見所が多い唐津は、1つのルートでは紹介しきれません。
海と川とお城が配置されたレイアウトがかなり美しい唐津市内を中心に、東側の福岡県との県境には、広大な松林でドライブに最適な虹の松原や唐津市内の絶景が楽しめる鏡山、西北部にはイカで有名な呼子港やこれまた絶景スポットの七ツ釜、名護屋城跡、キャンプもできる波戸岬、さらに西に行って長崎県との県境には棚田や海が見える綺麗な景色などなど、唐津市内には見所が沢山あります。
唐津エリアは、何度かに分けて複数回訪れるべきエリアですね。
日帰りドライブコース#07:唐津市内
福岡市内出発
虹の松原:浜玉ICを出たら松林のトンネルを潜り抜けて市内へ
市内ランチ:唐津市内は名店多し。鮨処つく田(寿司)、日本料理川島(豆腐料理)、キャラバン(ステーキ)、竹屋(うなぎ)は間違いなし
唐津城:海に浮かぶ美しいお城
市内散策:お城の後は古い建物が多い海岸沿いの散策もオススメ
鏡山:唐津市内と玄海が一望できる絶景スポット
福岡市内到着
日帰りドライブコース#08:唐津~糸島
福岡市内出発
飴源:創業天保9年、江戸時代から続く川魚・摘草料理の名店
鳴神温泉ななのゆ:唐津市七山にある人気の温浴施設
浜玉~糸島ドライブ:浜玉エリアから糸島まで海沿いをドライブ
ロンドンバスカフェ:ロンドンバスを改装したカフェでジェラート
夫婦岩:糸島の海沿いにある名所
福岡市内到着
日帰りドライブコース#09:呼子~唐津北部
福岡市内出発
呼子朝市:クルクル回るイカで有名な日本三大朝市の一つ
リストランテ マツシマ:呼子港からの船でしか行けない離島レストラン
名護屋城跡:豊臣秀吉の朝鮮出兵地に拠点として築かれた城の跡
七ツ釜:唐津の絶景スポット。遊覧船でクルーズの可能
福岡市内到着
佐賀県西部に位置する有田町、伊万里市は、有田焼や伊万里焼などの焼き物で有名な有田・伊万里(福岡市内から車で約1時間半)
有田・伊万里、および長崎県にある波佐見を含めて、焼き物の名産地ということもあり、器が好きな方から一日中楽しめるエリアではないでしょうか。焼き物は私はあまり詳しくないのですが、窯やショップが沢山あります。周囲は自然豊かな場所で、伊万里湾のビーチや竜門渓など、自然の風景も楽しめます。
日帰りドライブコース#10:有田~伊万里
福岡市内出発
有田ポーセリンパーク:宮殿風の洋風建築など、バブルの遺産の廃墟感
フランス料理ブイヨン:伊万里のビストロ
大川内町:鍋島の伝統を受け継ぐ窯元が立ち並ぶ街
伊万里温泉 白磁乃湯:露天風呂とサウナが楽しめる大型入浴施設
福岡市内到着
嬉野温泉、武雄温泉といった温泉地として有名な嬉野・武雄(福岡市内から車で約1時間半)
古くからある九州を代表する温泉エリアです。最近のモダンな温泉施設とは異なる風情ある温泉旅館が並ぶエリアです。ちなみに、サウナ好きの聖地である「らかんの湯」は、武雄の御船山楽園ホテルにあります。その背後に広がる御船山楽園も景観が綺麗な大庭園です。
また、嬉野はお茶も有名で、お茶屋さんやお茶を使ったスイーツのお店も点在しています。
なお、嬉野の街を歩いてても思うのですが、佐賀全般が良い場所なのは確かなのですが、計画的に街づくりすれば県外から観光客が来るさらなる人気スポットに育つポテンシャルがあるのに、きちんと整備されず寂れた感じになってる場所も多く、勿体ないなあと思うことも時々あります。(まあそれは九州全域をドライブしてても時々思うことですが)
日帰りドライブコース#11:武雄~嬉野
福岡市内出発
井出ちゃんぽん本店:武雄市にあるちゃんぽんの人気店
御船山楽園:御船山を借景にした桜、つつじ、紅葉が綺麗な庭園
茶心の宿和楽園:嬉野茶を使った日帰り露天風呂が楽しめる旅館
塩田津:昔の古い町並みが整備されているエリア
MILKBREW COFFEE:ミルクブリュ(ミルク出しコーヒー)とソフトクリームが名物の古い建物を改装したおしゃれカフェ
福岡市内到着
佐賀の南部、有明湾を望む鹿島・太良(福岡市内から車で約1時間半~2時間)
この辺りは長崎県に近く、場所によっては福岡市内からは片道2時間を超えますが、祐徳稲荷神社から浜町の古い町並み、太良町名物竹崎ガニなど、海岸沿いをゆったりドライブするのに最適のエリアです。
なお、泊りで行ける方は、太良町の蟹御殿が有名なので是非行ってみてください。(私はまだ行ったことがない)
日帰りドライブコース#12:太良町~鹿島
福岡市内出発
大魚神社の海中鳥居:海の中にある鳥居、いわゆる映えスポット
豊洋荘:日帰りランチや露天風呂が楽しめる竹崎カニが名物の旅館
祐徳稲荷神社:絶景スポットとしても知られる日本三大稲荷の一つ
浜町の酒蔵通り:古い酒蔵が並ぶ街並みの散策、カフェもあり。付近には有名な日本酒『鍋島』の酒蔵も
福岡市内到着
かつて邪馬台国があったとも言われている吉野ヶ里(福岡市内から車で約1時間)
ここはなんといっても吉野ヶ里遺跡。吉野ヶ里歴史公園には98棟の弥生時代の建物が復元され、往時の暮らしの風景が再現されています。体験プログラムもあり、園内もかなり広く、テントを張って一日中楽しむこともできます。ただ、私がこの辺にまだ詳しくないからかもですが、飲食店などの選択肢が少ないので、ランチは福岡で食べてから向かうのがいいかもしれません。
日帰りドライブコース#13:吉野ヶ里~古湯温泉
福岡市内出発
SUNRISE:福岡県那珂川市にある食肉卸屋直営の絶品クラフトバーガー(営業日は不定期なのでインスタで要確認)
吉野ヶ里歴史公園:広いのでかなり時間を潰せます
古湯温泉ONCRI:文人も愛した名湯・古湯温泉にある日帰りの温泉・サウナも楽しめる綺麗な旅館
福岡市内到着
長崎県
島が多く風光明媚な場所が沢山あり、数々の歴史の舞台にもなった長崎県は、観光客も多い人気の県です。そんな場所に日帰りで行けてしまうのも、福岡暮らしの魅力の一つ。五島列島や対馬、壱岐といった離島も含めると日帰りでは難しいエリアも多いですが、私が行ける範囲で行ったおすすめエリアをご紹介します。
まずは長崎といえば誰もがまず訪れるであろう、長崎市内(福岡市内から車で約2時間)
長崎市内は有名なグラバー園や大浦天主堂、出島、亀山社中跡などの江戸時代~幕末の歴史遺産から、眼鏡橋、中華街、平和公園、稲佐山、さらには伊王島や高島、軍艦島まで含めると見所が非常に多く、一日の日帰りで全部巡るのは不可能です。長崎の街は狭い山間に張り付くように建物が密集しており、和洋中が混在する風景を散策しながら眺めるだけでも十分に楽しめます。私も移住してから2年間で6回以上、長崎市内に行っているという、お気に入りスポットです。
日帰りドライブコース#14:長崎市内
福岡市内出発
江山楼:中華街にある人気中華料理屋。ちゃんぽんが有名ですが、皿うどんやトンポーロー(豚角煮)も絶品
グラバー園:幕末のイギリス人商人グラバーらの旧邸跡地
大浦天主堂:日本に現存するキリスト教建築物としては最古の教会
オランダ坂:異国情緒あふれる石畳の坂道。写真スポット
眼鏡橋:市内の川に架かる石造の橋。付近にはカフェなども多い
福岡市内到着
日帰りドライブコース#15:長崎市郊外
福岡市内出発
ピエ・ド・ポー:市内にある人気のビストロ
亀山社中記念館:坂本龍馬が作った亀山社中の跡地。付近にある急な斜面に建物が密集する風景も必見です
平和公園:原爆資料館を有する広くて綺麗な公園
稲佐山:長崎市内が一望できる絶景スポット
福岡市内到着
日帰りドライブコース番外編:軍艦島
人気スポットの軍艦島は、いくつかの会社が企画しているツアーに申し込んで行きます(ネットで検索してくると出てきます)。
12~13時などの昼頃の集合するプランが多いので、それまでに長崎市内で昼食を取ってから向かうのがいいでしょう。長崎港からの船の移動はだいたい30~40分ですが、前後に説明等もあるので、昼過ぎから夕方くらいまで拘束されると思っておいた方が良いです。なお、天候や波によって上陸できないこともあるので、その点は覚悟しておく必要があります。
実質3か所しか見れないのですが、それでも大変感動して、本当に言って良かったと思いました。行きの船の中で、周辺の歴史を色々説明してくれるのも、気分が高まってよかったです。軍艦島はオススメです。
長崎第二の都市、佐世保を含む佐世保(福岡市内から車で約2時間)
佐世保といえば佐世保バーガーやレモンステーキ、そしてなんといってもハウステンボスが有名ですが、実は周辺にも絶景スポットなどの見所が沢山ある、長崎市内に匹敵するおすすめエリアです。
特に私が好きなのが小さな島々が点在する九十九島。付近の展望スポットである石岳展望台は『ラスト・オブ・サムライ』の撮影地でもある、トム・クルーズも来たことがあるそうです。展望エリアは他にも色々あり、クルーズ船で周遊することもできて、一日中楽しめます。
日帰りドライブコース#17:佐世保
福岡市内出発
佐世保バーガー:佐世保市内には沢山のハンバーガー屋さんがありますが、ログキット、ヒカリ、ミサロッソ等の人気店なら間違いないです
九十九島パールシーリゾート:九十九島を周遊できる船に乗れます
展海峰:九十九島を一望できる絶景スポット
ミルキーウェイファーム:牧場経営の美味しいオーガニックジェラート
福岡市内到着
ちなみに、ハウステンボスは行く前は「オランダの風景が楽しめるだけの場所なのかな?」と思っていたのですが、予想以上に楽しかったです!
園内も広くてレストランも多数あり、一日遊べる場所なので、朝から夕方までずっとハウステンボスで過ごすつもりで計画した方が良いでしょう。園内のホテルに宿泊もできるので、一泊して佐世保観光や長崎観光とセットにするのもオススメです。
雄大な普賢岳を囲むように温泉・美食が楽しめる人気の島原半島(福岡市内から車で約2時間半)
島原半島は最寄りのインターチェンジ(諫早)から離れたところにあり、場所によっては福岡市内から3時間くらいかかってしまうのですが、雲仙温泉、小浜温泉、島原城、原城、その他、数々の絶景スポット、走ってて気持ちがいいドライブコースや全国の食通が集まる名店など、見所がかなりあるエリアです。宿泊した方がゆっくり楽しめると思いつつも、私は日帰りで何度も楽しんでいるエリアです。
日帰りドライブコース#17:島原
福岡市内出発
villa del nido:島原の食材を中心にした地産地消レストラン
島原城:島原市内の中心にある城跡公園
島原城下町:武家屋敷、湧水庭園、鯉の水路などを散策
平成新山ネイチャーセンター:日本で一番新しい山の麓にある施設。途中の島原まゆやまロードも景色が綺麗なドライブコース
福岡市内到着
日帰りドライブコース#18:小浜~雲仙
福岡市内出発
BEARD:古代種の野菜などを使った野菜料理レストランで贅沢ランチ
仁田峠:ロープウェイがあり普賢岳の絶景が楽しめる
雲仙地獄:雲仙温泉を代表する硫黄の香りと水蒸気が立ち込める観光名所
青雲荘:国民宿舎をリノベーションした綺麗な温泉旅館
福岡市内到着
他にも南島原の方にも美しい景色や名所が色々あるのですが、流石に福岡からの日帰りは結構厳しいので、島原半島を存分に楽しむのであれば一泊されることをオススメします。
長崎県の北西に位置する、美しい自然と歴史が共存する平戸島・生月島(福岡市内から車で約2時間)
福岡市内から行く場合は、佐賀を通り抜けて行くことになります。鎖国前は国際貿易港だったこともあり、歴史的な街並みが残っており、平戸城や松浦史料博物館などの遺構も点在しています。
また川内峠や平戸の奥にある生月島など、海が見える美しい景色が楽しめるスポットも豊富です。
日帰りドライブコース#19:平戸・生月
福岡市内出発
平戸市漁協旬鮮館:イカや魚の活き造り定食を食べさせてくれる漁協運営のお店
平戸城:平戸のシンボルとなっている美しいお城
生月サンセットウェイ:車&バイク好きに人気の絶景ドライブスポット
川内峠:平戸中部をドライブしていると突如現れる絶景パノラマスポット
福岡市内到着
熊本県
自然、歴史、温泉、グルメと見所が多い熊本県も、見所が非常に多い県だと感じています。なんといっても「阿蘇の大自然」という最強のコンテンツがありますが、台湾積体電路製造(TSMC)が、熊本県菊陽町に大規模工場を建設することも決まり、経済的にも飛躍しそうな熊本県。私が2年間でドライブした範囲でのおすすめスポットをご紹介します。
熊本県の中心部である熊本市内(福岡市内から車で約2時間)
九州3番目の都市ということもあり、福岡市並に栄えています。そんな中でも熊本城や水前寺公園が定番スポット。飲食店の選択肢も豊富です。ただ、熊本は周辺エリアの方が強いこともあり、観光目的としては他のエリアを組み合わせた方が面白いかもしれません。(なので市内は意外と行ってない)
日帰りドライブコース#20:熊本市内
福岡市内出発
水前寺公園:熊本市で有名な庭園。30分くらいの散策に最適
熊本市内のランチは未開拓。良い所あったら追って更新します
熊本城:熊本といえば熊本城。熊本地震の跡も生々しく残ります
湯らっくす:サウナの聖地とされる温浴施設
福岡市内到着
九州どころか日本を代表する大自然が楽しめる観光名所、阿蘇(福岡市内から車で約2時間~2時間半)
世界でも有数の大型カルデラと雄大な外輪山を持つ阿蘇山を中心とする阿蘇エリアは非常に広大で、外輪山の周囲にある菊池渓谷や産山村まで含めると、一日どころか一泊しても名所をすべて回るのは不可能でしょう。日帰りドライブを基本とする場合は、数回に分けての訪問が現実的です。(私も2年間で10回ほど阿蘇周辺に訪れています)
エリア内には絶景スポット、温泉、湧水、グルメなどが点在しています。阿蘇を初めて見た人はよく「日本じゃないみたい」と言いますが、阿蘇の雄大な大地を見て見るだけで、壮大な気持ちになって心が癒されます。
おすすめコースは3つ作りましたが、Googleマップで位置関係を見ながら、組み合わせは好きに変えてみてください。
日帰りドライブコース#21:阿蘇北部
福岡市内出発
ランチ:阿蘇にある岡本とうふ店の豆腐定食、もしくは産山村のレストラン、asoうぶやまキュッフェでジビエ&野菜ランチ
大観峰:阿蘇の雄大な景色が堪能できる人気スポット。パラグライダーにも乗れます。売店のソフトクリームも美味しいです。
阿蘇神社:阿蘇を代表する有名な神社
道の駅阿蘇:阿蘇の特産品などを扱っている人気の道の駅
新阿蘇大橋:土木賞も受賞している絶景の橋
福岡市内到着
日帰りドライブコース#22:阿蘇南部
福岡市内出発
白川水源:綺麗な水が湧き出ている人気スポット
Minaasoマルデン:阿蘇赤牛のステーキでランチ
米塚:綺麗な形の塚。ここを経由して草千里に至るコースが絶景
草千里ヶ浜:阿蘇を代表する人気の絶景エリア
阿蘇山上広場&阿蘇中岳火口:阿蘇山上広場からシャトルバスに乗って行ける火口。ガスの影響で見れないことも多い(実は見たことがない)
福岡市内到着
日帰りドライブコース#23:菊池渓谷
福岡市内出発
山ごぼう:姉妹で営んでいる野菜料理ばかりをたくさん頂けるお店
菊池渓谷:人気の渓谷を散策
七城メロンドーム:地元の特産品が変えるメロン型の道の駅
福岡市内到着
阿蘇郡の南小国町にある黒川温泉(福岡市内から車で約2時間)
湯布院や別府と並ぶ、九州を代表する人気の温泉郷です。大正や昭和の温泉街の雰囲気を残しており、現代風に洗練されていないのがむしろ魅力です。黒川に行くためには大分県の日田を経由する必要があり、また黒川から阿蘇の大観峰やくじゅうに抜けるルートもあり、これらの中継地点としても訪れることも可能です。
日帰りドライブコース#24:黒川温泉
福岡市内出発
そば屋沙羅:黒川にあるお蕎麦屋さんでランチ
黒川温泉:1500円の入湯手形を買うと、好きな温泉3箇所に入れます。また裏面のシールで飲食や買い物もできるので便利です。(個人的に好きなのはやまびこ旅館)
きよらカァサ:南小国町の総合物産館。温泉の後のソフトクリームはここがオススメです。
福岡市内到着
温泉や自然が楽しめる山鹿・玉名(福岡市内から車で約1時間半)
阿蘇に隣接するこのエリアはやはり水質が良く、良質な温泉が点在しています。また熊本県は古墳が多く古墳マニア垂涎の場所なのですが、山鹿市には装飾古墳をテーマにした博物館があるのもポイントです。
日帰りドライブコース#25:山鹿~玉名
福岡市内出発
ろばたやき山ろく:人気の地鶏料理
熊本県立装飾古墳館:安藤忠雄が設計した装飾古墳専門の博物館
家族湯玉響:個室のみの露天温泉施設。サウナ付きの部屋もあり
福岡市内到着
熊本県の南部に位置する天草(福岡市内から車で3時間以上)
天草は景色が綺麗でイルカウォッチングが楽しめたり、隠れキリシタンの里が点在していたりと、綺麗な景色と海が楽しめる人気のスポットですが、さすがに福岡市内から日帰りではなかなか厳しいです。天草の入口までで2時間半、中心部で3時間、島の奥まで行くには4時間ほどかかります。
実際に私も行ってみましたが、天草で有名なお寿司屋さんでランチをし、山の上にある絶景の倉岳神社を見て、終わりました。
というわけでおすすめコースは割愛ですが、是非いつか一泊して天草の名所を攻略したいと思います。
また天草以外にも、熊本南部は美里町、八代市、人吉市、球磨川周辺などに行きましたが、いずれも自然豊かなエリアで、とても魅力的でした。いずれも福岡から3時間弱かかるため、コースを作るほどには行けてないのですが、熊本南部はこれからもちょくちょく開拓していこうと思います。
大分県
大自然も温泉もグルメも充実してる大分県もまた見所が多く、大変魅力的な県です。縦に長いため、南部の宮崎県の県境まで行くと余裕で3時間超えのコースになってしまいますが、多くは福岡市内からは日帰り圏内です。
そんな大分県のおすすめスポットをご紹介します。
大分北部で福岡からも近い日田(福岡市内から車で約1時間)
日田の中心部、豆田町には白壁の古い建物が多く残っており、九州の小京都などと呼ばれたりもしています。また、水が綺麗なことでも有名で、ビールや焼酎の工場があったり、温泉があったりします。スノーピーク運営のキャンプ場、渓流釣りスポット、アドベンチャーコース、国際規格のレーシングコースもあり、レジャーがかなり充実しています。
福岡から比較的近く、日田を起点に湯布院や別府などの大分方面、あるいは黒川温泉や阿蘇などの熊本方面に抜けていくことも可能です。
なお、「進撃の巨人」の諫山創さんの出身地でもあるため、進撃ファンやミュージアムや大山ダムの銅像なども楽しめます。
日帰りドライブコース#26:日田
福岡市内出発
日田鮎やな場:鮎のやな場の傍で鮎料理がいただけます。季節限定の不定期営業なので要確認
豆田町:江戸時代からの町並みが残る人気の観光スポット
日田まぶし千屋:豆田町で人気の鰻のひつまぶしのお店。予約不可で結構行列ができてるので、名前を書いてから街の散策がおすすめ
秘湯うめ乃湯:貸切風呂のみの源泉かけ流しの温浴施設
福岡市内到着
阿蘇と並ぶ大自然堪能スポット、くじゅう・竹田(福岡市内から車で約2時間半)
このあたりは阿蘇と近く、セットで楽しむ方も多いようです。「阿蘇くじゅう国立公園」と名付けられているように、阿蘇エリアと双璧を成す雄大さで、大自然の魅力が存分に味わえます。また、くじゅう連山の絶景が楽しめる「やまなみハイウェイ」は人気のドライブスポットの一つです。
さらにくじゅうの南には、滝廉太郎の荒城の月のモデルになった岡城がある、豊後竹田もあります。くじゅうの周辺は何回に分けてでも訪れたい、九州を代表する名所です。
日帰りドライブコース#27:くじゅう①
福岡市内出発
峠の茶屋:網の上で地鶏を炭火焼して食べられる定食屋
九重”夢”大吊橋:滝を眺められる巨大な絶景橋
くじゅう自然動物園:やまなみハイウェイ沿いにある小さな動物園
タデ原湿原:整備された道で湿原を散策。紅葉の名所
ガンジー牧場:ここのソフトクリームが名物
福岡市内到着
日帰りドライブコース#28:くじゅう②
福岡市内出発
とうふ工房・花びし:豆腐料理が食べられるお店
くじゅう花公園:花が沢山咲き誇っているくじゅうの名所
やまなみハイウェイ展望台:阿蘇・くじゅうが一望できる展望スポット
豆岳珈琲:山道を抜けた奥にある秘境カフェ
福岡市内到着
日帰りドライブコース#29:竹田
福岡市内出発
竹田丸福:大きなとり天定食が人気のお店
竹田の町並み:古い建物が残る街並み
岡城跡:阿蘇外輪の断崖に作られた絶景の城跡
原尻の滝:付近の名所となっている半円上の大きな滝
福岡市内到着
九州一番の人気温泉地、湯布院(福岡市内から車で約2時間)
九州の人には説明の必要もないであろう有名な温泉地です。観光地としても整備されており、秋・冬の早朝には湯気が立つことでも有名な金鱗湖の周辺には有名な宿屋、お土産屋さん、カフェなどの観光客向けの宿泊施設やお店が沢山並んでいます。
湯布院の市街地から由布岳のIC方面に抜けていくコースがとても綺麗で、絶景好きな人はこのルートで帰るのがオススメです。
なお、湯布院は韓国の方に大人気らしく、実際に湯布院のメインストリートは韓国語の看板が多く、歩いている人の会話は日本語より韓国語の方が多く飛び交っているようにも感じます。
日帰りドライブコース#30:湯布院
福岡市内出発
菊すけ:山椒カレーうどんで人気のお店
山のホテル夢想園:由布岳を一望できる露天風呂が楽しめます
金鱗湖:朝霧で有名な小さな湖。周辺に飲食店や土産物屋が多く並ぶ
茶房天井桟敷:金鱗湖そばにある人気の古民家カフェ
狭霧台:湯布院市内を一望できる展望エリア。ここから由布岳スマートICに抜けていく
福岡市内到着
湯布院と並ぶ九州でも人気温泉地、別府(福岡市内から車で約2時間半)
高速道路で別府ICに近づくと、硫黄の匂いが社内にも入り込んできます。展望スポットから街を眺めると、町中から煙が湧き出す温泉の街というのがよく分かり、自然に湧き出す7つの源泉を巡る「地獄めぐり」という観光コースも名物になっています。
眼下に広がる別府湾の風景も綺麗で、一日滞在しても飽きない場所です。
個人的には、由布岳スマートICから別府ICに至る大分道の風景は、九州の高速道路で一番の絶景だと思います。霧が出やすい場所なのですが、周りが真っ白の濃霧の中でのドライブも非常に幻想的で素晴らしかったです。
日帰りドライブコース#31:別府
福岡市内出発
鉄輪のレトロな街並み:風情ある古い温泉街を散策
地獄蒸し工房鉄輪:温泉の蒸気で蒸した別府名物料理が食べられる
杉乃井ホテル:別府の有名ホテル。展望露天風呂には展望サウナも
湯けむり展望台:お湯が湧き出る別府の街並みが一望できます
福岡市内到着
ちなみにランチについて、贅沢の極みを味わいたいのであれば、別府ICすぐ近くにある『日本料理・別府廣門』もオススメです。大分の季節の食材を使ったここでしか食べられない最高レベルの日本料理がいただけます。
大分の東側、大分道で別府の先にある臼杵(福岡市内から車で約2時間半)
国宝の臼杵石仏、醤油、ふぐで有名な街です。臼杵城は城跡しかありませんが、城下町の町並みが残っており、風情があります。
温泉がないということもあってか、土日でも観光客がほとんどおらず、どことなく寂れた印象もありますが、個人的にすごく好きな街で、盛り上がってほしいです。
日帰りドライブコース#32:臼杵
福岡市内出発
料亭山田屋臼杵本店:臼杵を代表するふぐの名店
臼杵城跡~城下町:雰囲気ある古い街並みを散策
臼杵磨崖仏:国宝に指定されている石仏群
スズナリコーヒー:焙煎機のある本格コーヒーが楽しめる洒落たカフェ
福岡市内到着
大分県には他にも、全国の八幡宮の総本社である宇佐神宮、日本一小さい城のある杵築、富貴寺などのお寺が点在する国東半島、海沿いの城下町佐伯、唐揚げでも有名な中津、紅葉が綺麗な耶馬渓など、熊本や長崎と同じくらいに見所が多く、本当に充実した県です。
宮崎県
宮崎県は、福岡から行くとほとんどの場所は3時間以上かかるということで、福岡からの日帰りドライブではなかなか行きにくい県といえます。ただ、阿蘇に近い高千穂、えびの高原あたりであれば、朝早く出ればそれなりに楽しんで夕食前には福岡に戻ってくることも可能です。宮崎まで行けてしまうのも福岡の魅力といえるでしょう。
日帰りドライブコース#33:高千穂
福岡市内出発
焼肉初栄:高千穂で人気の焼肉屋さん
天岩戸神社:絶景神社。西本宮と東本宮がありますが、さらに川上500mを登った天安河原宮は洞窟の中にあり、幻想的
高千穂峡:高千穂一番の観光スポット。天気が良ければボートに乗って滝や断崖を楽しめます
高千穂神社:高千穂の街中にある神社
福岡市内到着
山口県
九州ではありませんが、下関なら福岡市内から1時間半で行けることもあり、山口県は福岡在住だと比較的行きやすいエリアです。
下関の他にも日本最大のカルスト台地である秋吉台、絶景で有名な角島、幕末の舞台となった萩、国宝の五重塔を擁する瑠璃光寺、高杉晋作が挙兵した功山寺、海の景色が綺麗な青海島、橋の景色が有名な角島、工場夜景で有名な周南などなど、広島や島根に近づくほどハードルは上がるものの、福岡市内から日帰りで行ける場所が点在しています。
個人的にはエヴァ好きなので、宇部新川駅と周辺の風景にはいたく感動しました。
日帰りドライブコース#34:下関
福岡市内出発
唐戸市場:活気あふれる大きな鮮魚市場。刺身や寿司を販売する露店が所狭しと並び、屋外のベンチで食べられます。
赤間神宮:安徳天皇を祭る下関を代表する神社
市立しものせき水族館海響館:下関をテーマにした小さな水族館
海峡ゆめタワー:下関を一望できるランドマーク
火の山展望台:こちらも下関が一望できる少し離れた展望台
福岡市内到着
日帰りドライブコース#35:秋吉台
福岡市内出発
お食事処やまむら:付近では人気の定食屋さん。唐揚げ定食が好き
秋芳洞:秋吉台の地下に広がる巨大な鍾乳洞
秋吉台展望台:秋吉台を一望&散策できる展望エリア
カルストロード:秋吉台を走り抜けられる絶景ドライブコース
福岡市内到着
日帰りドライブコース#36:萩
福岡市内出発
ランチ:開拓中
萩城跡:城跡ですが、付近の菊ヶ浜も含めて散策に最適
萩博物館:幕末維新関連の史料が充実した博物館
萩城下町:萩の古い街並みを散策。桂小五郎や高杉晋作の生家もあります
松陰神社:松下村塾のあった神社
福岡市内到着
美食の街・美食の島
移住した当初は福岡の飲食店をほとんど知らなかったので、最初は気になるお店に片っ端から行ってたのですが、やがて美味しいお店がそこかしこにあることを知り、新規開拓するのが趣味のようになってしまいました。
私が長年住んでいた東京や私の生まれ故郷である大阪ももちろん美味しいお店は多いのですが、福岡は人口に対する美味しいお店の数(=名店密度)がかなり高いように思います。
またドライブが好きということもあり、気になる土地に行っては、そこで話題のお店に行く、というのが私の週末の過ごし方になりました。こうして、2022年4月に福岡に移住してからこの2年間で、約320のお店を新規開拓しました。
オススメのお店を一つ一つ解説していくときりがないので、ここでは2年間に行った中で特にお気に入りのお店をリストでご紹介します。
お店の詳しいレポートなどはInstagramでも更新しています。更新頻度高めなので、ご興味あればこちらをフォローしてみてください。
日本料理
新鮮な海の幸・山の幸が豊富な九州には、地産地消の日本料理屋さんが沢山あります。東京ではあまり日本料理を食べなかったのですが、魚や野菜が美味しい九州に来てから、日本料理店に行く機会が一気に増えました。行きたいけど行けてないお店がまだ沢山あるので、今後も積極的に開拓していきたいです。
赤坂藤田(福岡/赤坂)
一本木石橋(福岡/平尾)
御料理まつ山(福岡/黒崎)
あるところ(佐賀/唐津)
飴源(佐賀/唐津)※川魚
日本料理川島(佐賀/唐津)※豆腐
草庵鍋島(佐賀/鹿島)
別府廣門(大分/別府)
味あら井(大分/中津)
上宮永清か(大分/中津)
料亭山田屋(大分/臼杵)※ふぐ
居酒屋・和定食・魚介料理・郷土料理など
コースではなくアラカルトや定食/丼で食べられる和食屋さんです。このあたりは馴染みのお店に通うことが多く、最近はあまり新規開拓が進んでいませんが、大濠公園や六本松あたりにも行けてなくて気になるお店があるので、マイペースに開拓していこうと思います。
あしたば(福岡/高宮)
お料理 山乃口(福岡/渡辺通)
町屋あかりや(福岡/赤坂)
こみかん(福岡/赤坂)
ごはんや飯すけ(福岡/大濠公園)
餃子 おそ松(福岡/六本松)
山道(福岡/薬院)※鰻
うな善(福岡/高砂)※鰻
HAKKO食堂(福岡/大濠公園)※発酵料理
わき(福岡/志賀島)※生簀料理
岡本とうふ店(熊本/小国)※豆腐料理
山ごぼう(熊本/菊地)※野菜料理
うお辰(熊本/城南)※あら炊き
鍋(もつ鍋/水炊き等)
もつ鍋、水炊きをはじめ、美味しい鍋料理が多いのも福岡の特徴です。もつ鍋は最近は老舗の開拓にハマっています。水炊きの一つは紹介者の意向もあって秘密です。
もつ幸(福岡/呉服町)※もつ鍋
もつ繁(福岡/赤坂)※もつ鍋
みやもと(福岡/祇園)※もつ鍋
富きよ(福岡/野芥)※もつ鍋
橙(福岡/大濠公園)※水炊き
某店(福岡)※水炊き
寿司
福岡は寿司激戦区で、ものすごく沢山のお店があり、今も新規でどんどんオープンしてて、全部行くのは不可能に感じています。そんな中でも今までに行って特にお気に入りなのがこちら。今後は福岡だけではなく、熊本や宮崎のお店にも行ってみたいです。
菊鮨(福岡/春日)
仙八(福岡/高砂)
鮨多門(福岡/薬院)
枯淡(福岡/桜坂)
近松(福岡/薬院)
鮨よし田(福岡/久留米)
つく田(佐賀/唐津)
焼き鳥/鳥料理
福岡は人口10万人あたりの焼き鳥屋の数が日本一らしく、美味しいと評判の焼鳥屋さんが沢山あります。あまりにも数が多すぎて、気になるけど行けてないお店も沢山あるので、今後も開拓していきたいです。また、熊本や大分、宮崎には鶏で有名なお店が点在しており、こちらも今後の新規開拓が欠かせません。
ひょご鳥(福岡/赤坂)
フルヤ(福岡/平尾)
TORIYA(福岡/平尾)
焼とり 熟成魚 木崎(福岡/高宮)
ろばたやき山ろく(熊本/山鹿)
竹田丸福(大分/豊後大野)※唐揚げ
焼肉/ステーキ/牛肉料理
九州は美味しい牛肉の産地ということもあり、牛肉の美味しいお店も沢山あります。福岡で言えば、薬院や赤坂に焼肉のお店が増えてるという話もあるので、今後開拓してみたいところです。ちなみに九州は食文化的にしゃぶしゃぶやすき焼きが好まれないエリアなのか、あまりお店を見かけません。
健康焼肉 亀(福岡/若久)
清喜(福岡/平尾)
SUNRISE(福岡/那珂川)※ハンバーガー
キャラバン(佐賀/唐津)
Minaasoマルデン(熊本/阿蘇)
ビーフクックくらぞの(宮崎/小林)
天ぷら
福岡で天ぷらといえば多くの人が『天麩羅処ひらお』を思い浮かべるでしょう。また似たスタイルで『天ぷらだるま』というお店もあります。というわけで基本的に天ぷらが好きな県民だと思いますが、江戸前天ぷらのような高級天ぷらは案外少ないです。これは、福岡における天ぷらとは鮮度が落ちた食材を美味しく食べる調理法として浸透してきたものなので、それに高いお金を払う文化があまり根付いてない、とある料理人が言っていました。といいつつも、これから増えていきそうな気もします。
天孝(福岡/薬院)
天ぷらたなか(福岡/薬院)
なすび(福岡/平尾)
フランス料理/イノベーティブ
私はジャンルとしてはフレンチが好きなのですが、福岡は飲食店が多い割にはフレンチのお店が少ない気がします(あくまで東京との比較)。特にクラシカルな正統派フレンチが少なく、どちらかといえば地産地消がテーマの和食が混じったイノベーティブが多いエリアだと感じます。
Restaurant Sola(福岡/博多)
Goh(福岡/中洲)
Syn(福岡/大濠公園)
トアヒス(福岡/大濠公園)
3104(福岡/六本松)
食堂セゾンドール(福岡/高宮)
soukatei(福岡/宮若)
ロルキデ・ブランシュ(福岡/宗方)
Nonoka Restaurant(福岡/八女)
ペシコ(長崎/島原)
BEARD(長崎/小浜)
レストラン高津(山口/下関)
地中海料理(イタリア/スペイン)
フレンチと違い、イタリアンは九州各地に美味しいお店が点在しており、かなり充実してる印象があります。ピザやパスタが食べられる王道のカジュアルイタリアンも多いですが、地元の食材を使ったイノベーティブなイタリアンもそれなりに存在します。また、福岡市内ではスペイン料理のお店もチラホラ見かけます。
ピッツェリア・ダ・ガエターノ(福岡/薬院)※イタリア料理
アプテカ・フレーゴ(福岡/福津)※イタリア料理
チェルニア(福岡/田主丸)※イタリア料理
ヴィラ・デル・ニード(長崎/雲仙)※イタリア料理
アンティカ・ロカンダ・ミヤモト(熊本/市内)※イタリア料理
イル・ソリーゾ(宮崎/市内)※イタリア料理
レルミタ(福岡/大濠公園)※スペイン料理
イビサスモークレストラン(福岡/うきは)※スペイン料理
ビストロ/ワインバー/洋食
福岡の赤坂周辺はビストロやワインバーが多く、このジャンルにおける名所といっていいのではないでしょうか。他にも美味しいビストロや洋食屋さんは九州各地に点在しているようで、今後も開拓していきたいです。
ヨルゴ(福岡/大名)
ル・ルビー(福岡/赤坂)
赤坂メトロ(福岡/赤坂)
酒飲めフレンチ bisとろタカギ(福岡/赤坂)
古民家レストランHaze(福岡/久留米)※野菜料理
asoうぶやまキュッフェ(熊本/産山村)※ジビエ料理
中華料理
福岡は、飲食店の数の割には中華料理店は少ないような気がします。町中華系で良いお店はちょこちょこ存在しますが、コースで食べられるちょっと贅沢な中華は特に少ないです。そんな中でも、糸島の地元食材を使った自然派中華『四世同堂』が群を抜いて好きだったのですが、2024年5月で閉店し、屋久島に移転してしまいました。残念ですが、来年オープンしたら屋久島まで食べに行こうと思います。また、中華街がある長崎は当然ながら中華料理屋さんが多く、結構充実している印象があります。
餃子李(福岡/薬院)
山庄(福岡/渡辺通)
四世同堂(福岡/糸島)※2024年4月に閉店
江山楼(長崎/市内)
共楽園(長崎/市内)
アジア料理(インド・タイ・ベトナム)
実はエスニック料理が大好きで東京在住時代にはよく行っていたのですが、福岡&九州はさすがに東京と比べるとエスニックは少ないなと思ってました。ただ最近開拓する中で、ちょこちょこお気に入りも見つかってきました。あと福岡はカレー激戦区になりつつあり、美味しいカレー屋さんが沢山ありますが、まだ全然行き切れてません。これから開拓します。
Mon an(福岡/赤坂)※創作エスニック
バンダル(福岡/平尾)※タイ料理
トゥック・ワン(福岡/高宮)※タイ料理
サイゴン(福岡/天神)※ベトナム料理
keystone garden(熊本/美里町)※スパイス料理
Rスリランカ(福岡/薬院)※カレー
フロータン(福岡/平尾)※カレー
キャンチョメ201(福岡/高宮)※カレー
麺料理
ラーメンもうどんも大好きなのですが、食べまくりのチートな週末と引き換えに平日は糖質少なめ生活にしているなど、ライフスタイル的にどうしても麺類を食べる機会が少ないです。なので麺類はあまり詳しくないのですが、もうちょっと色々食べてみたいところ。
豚そば月や(福岡/中洲)※ラーメン
やまちゃん(福岡/中洲)※ラーメン
元祖長浜屋(福岡/長浜)※ラーメン
西村や(福岡/大名)※創作ラーメン
かろのうろん(福岡/中洲)※うどん
粉やなぎ(福岡/平尾)※うどん
麺屋 いしヰ(福岡/博多)※うどん
かつえだ(福岡/平尾)※ちゃんぽん
菊すけ(大分/湯布院)※カレーうどん
パン
福岡は美味しいと話題のパン屋さんが多いエリアなのですが、麺類同様、大好きなのに食べる機会が少ないパン。なのですが、こちらは単品で少量食べられるので、麺類よりは行く機会が多かったりします。九州各地にも気になるパン屋さんが色々あるので、今後も開拓していきたいです。
パンストック(福岡/箱崎)
ブルージャム(福岡/早良)
シェ・サガラ(福岡/田主丸)
うーぱんベーカリー(福岡/高宮)
カフェ
コーヒーはあまり詳しくないのですが、福岡にはコーヒーマニアが絶賛するお店が色々あって、もう少し詳しくなりたいところです。そんなコーヒーとスイーツが美味しくて居心地がいいカフェも九州各地に点在してるので、ドライブを兼ねた九州カフェ探検をもっと進めていきたいです。
MANLY COFFEE(福岡/平尾)
蛭子町珈琲店(福岡/うきは)
ao cafe(福岡/八女)
茶餐 無垢(福岡/柳川)
SCOLECAFE(佐賀/多久)
MILKBREW COFFEE(佐賀/嬉野)
豆岳珈琲(大分/耶馬溪)
suzunari coffee(大分/臼杵)
バー
福岡のバー開拓、そこそこ色々行った気もするのですが、お気に入りとなるとどうしても固定化しがちです。でもバーは選択肢が多い方が何かと便利なので、来年もレパートリー増やして行きたいです。
万(福岡/赤坂)
フロムケイ(福岡/春吉)
バードライエックパーク(福岡/今泉)
THE ROAM BAR(福岡/平尾)
Bar Ugle(福岡/薬院)
スイーツ
甘いものは大好きなんですがこれも麺類やパンと同じく生活スタイル的にあまり食べる機会がなく。ただ福岡には美味しい甘いもの屋さんが色々あるようなので、今後もう少し開拓して行きたいです。
パティスリー オー フィル ドゥ ジュール(福岡/桜坂)※ケーキ全般
プリンス オブ ザ フルーツ(福岡/薬院)※パフェ
ミルキーウェイファーム(長崎/佐世保)※ジェラート
余談ながら、福岡や九州のお店は、日曜日休みのことが多いです。観光客が多い福岡市内の都市部のお店でも日曜日が休みだったりします。休日に食べに行こうと喜び勇んで向かったら休みだった、という事故が発生しやすいので、常に営業日を確認していった方がいいかもしれません。
温泉天国・サウナ天国
九州には温泉が本当に多いなと思うのですが、それもそのはず、2021年に環境省が発表した『温泉利用状況』によれば、全国約27,915本の源泉のうち、大分県が5,093本で突出して全国1位、続く鹿児島県が2,745本で全国2位、熊本県が1,328本で全国5位、それらを含む九州全体では10,174本、全国の源泉の約36%を占めるなど、九州は温泉地として圧倒的に強いのがデータからも分かります。
九州には、海岸沿いや山間部から都市部に至るまで、地理も気候も異なる場所に様々な温泉があります。複数の旅館や温浴施設を抱えるいわゆる温泉地として有名なところを上げるだけでも、かなりの数に登ります。
福岡県
原鶴温泉(朝倉市)
二日市温泉(筑紫野市湯町)
博多温泉(福岡市)
脇田温泉(宮若市)
筑後川温泉(うきは市)
薬王寺温泉(古賀市)
佐賀県
嬉野温泉(嬉野市)
武雄温泉(武雄市)
古湯温泉(佐賀市)
長崎県
小浜温泉(雲仙市)
雲仙温泉(雲仙市)
島原温泉(島原市)
熊本県
黒川温泉(阿蘇郡南小国町)
杖立温泉(阿蘇郡小国町)
平山温泉(山鹿市)
山鹿温泉(山鹿市)
植木温泉(植木市)
菊池温泉(菊池市)
湯の児温泉(水俣市)
天草下田温泉(天草市)
はげの湯温泉(阿蘇郡小国町)
阿蘇・内牧温泉(阿蘇市)
南阿蘇温泉(阿蘇郡南阿蘇村)
玉名温泉(玉名市)
日奈久温泉(八代市)
人吉温泉(人吉市)
大分県
別府温泉(別府市)
鉄輪温泉(別府市)
明礬温泉(別府市)
日田温泉(日田市)
天ケ瀬温泉(日田市)
湯平温泉(由布市)
由布院温泉(由布市)
筋湯温泉(玖珠郡九重町)
長湯温泉(竹田市)
宮崎県
青島温泉(宮崎市)
京町温泉(えびの市)
鹿児島県
霧島温泉(鹿児島市)
指宿温泉(指宿市)
吹上温泉(日置市)
紫尾温泉(薩摩郡)
市比野温泉(薩摩川内市)
妙見・安楽温泉(霧島市)
実際に宮崎や鹿児島の温泉まで行くのは結構時間がかかりますが、それでもこうした温泉に行こうと思えばいつでも行ける距離にあるというのが、福岡の魅力の一つでもあります。
温泉の紹介はこの辺りにして、ここからはサウナの話。
私がサウナにハマり出したのはここ1年ほどで、福岡に来て完全にサウナにハマってしまいました。というわけでまだまだ初心者の域を出ていないのですが、そんな私が気に入っている九州のサウナをいくつかご紹介します。なお、私が大好きなサウナサイト『サウナイキタイ』のリンクも張っておきますので、詳細なレビューはそちらをご確認ください。
らかんの湯(佐賀県武雄市)
御船山楽園ホテルにある、サウナシュランにおいて3年連続グランプリを受賞して殿堂入りした、名実ともに日本一のサウナです。日本中からお客さんがやってきます。3種類のサウナと水風呂、塩プリンや乾燥みかん、デトックスウォーター完備の整いスペース、そして温泉と御船山の絶景と、サウナに必要なすべてが揃っているとさえ感じます。以前焼失した超巨大薪サウナも復活しています。
個人的には、水風呂の温度・水質と、外気浴の心地よさ、そして椅子の角度が、らかんの湯の体験の質を支えているように思います。圧倒的に上質なサウナ体験を楽しめるので、日帰り入浴の2時間半の制限時間すら短く感じ、永遠に楽しめそうです。ここはサウナ初心者の方も連れていきたいですね。
詳しいレビュー: https://sauna-ikitai.com/saunas/6060
家族湯玉響(熊本県玉名市)
熊本の中で水質がいい名温泉として知られる玉名温泉にある、家族風呂だけの温浴施設。個人的にはらかんの湯の次によく行く施設。10ある部屋の半数にサウナがついており(うち1つはバレルサウナ)、プライベートサウナとして利用できます。着替えるスペースも広くてソファやトイレも完備されてて清潔感があり、水質も良いだけにサウナ後のやや温めの露天風呂も非常に気持ちよく、ずっと入っていられます。会員だけが事前予約可能で、初回はいきなり行かなければいけないのですが、週末は予約で埋まってることも多いので、要注意です。
詳しいレビュー: https://sauna-ikitai.com/saunas/30079
湯らっくす(熊本県熊本市)
らかんの湯とともに九州を代表するサウナの聖地として有名で、全国のサウナーが通う、サウナ王として知られる太田広さん全面監修熊本市の温浴施設。お風呂よりもサウナの数が多く、塩サウナ、瞑想サウナ、アウフグース、立って入れる日本一深い水風呂など、「テーマパークのようなサウナ」と言われるのも納得の唯一無二のサウナです。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/4044
あがんなっせ(熊本県熊本市)
熊本市にあるスーパー銭湯的な温浴施設。2022年に大規模リニューアルをしたということで、全体的に新しく清潔感があって、気持ちよく利用することができます。当然ながらサウナにも力が入っており、特にアジア風の広い庭園で整うことができる外気浴スペースが心地よいです。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/4020
トトノウバイ(熊本県菊池市)
菊池市の建築会社が運営する、1組のみ利用可能なプライベートサウナ。寝サウナも可能な広い薪サウナ室、阿蘇の水を使った冷水プール、風が気持ちいい整いスペースと、快適サウナ体験を独り占めできます。私が行った日は快晴で気持ちよく自然の風が吹き、田園風景を眺めながらの外気浴が最高でした。分かりにくい所にありますが、入口に立っている観音様が目印です。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/14173
イズバ(福岡県宗像市)
宗像市にあるロシア人が経営するロシア式プライベートサウナ。海岸沿いに突如現れる宿泊施設の跡地のような建物に入るとロシアの方が対応してくれるなど、全体的に謎施設感が強いですが、サウナはしっかり楽しめます。温度が高く、ロッジの中にあるため木の香りが強いのが魅力。水風呂にチラー(冷却水循環装置)が付いてないので、夏に行くと水がぬるく、冬に行くと激寒かもしれません。(私は丁度いい季節に行きました)
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/3681
杉乃井ホテル(大展望露天風呂棚湯)(大分県別府市)
別府にある大規模ホテル施設の屋上にある温浴施設。別府市内と別府湾を眺めながらの展望サウナが特徴で、整いスペースも広く、温泉も豊富でじっくりサウナを楽しめます。温泉エリアも広くて充実しており、別府を一望しながら横になって温泉を楽しめます。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/3875
新宮温泉ふくの湯(福岡県福岡市)
福岡を中心に数店舗あるスーパー銭湯チェーン。私の周りのサウナマニアの間では特に新宮にある「新宮温泉ふくの湯」が評判で、機械式の自動ロウリュウや10度を下回る冷水(シングル)が楽しめる「極冷水」という水風呂が用意されているなど、サウナに特に力が入っています。岩盤浴や食事処も完備しており、一日中楽しめます。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/5848
やまつばさ(福岡県宗像市)
宗像にある全館かけ流しの福岡最大級の日帰り温泉施設。こちらもいわゆるスーパー銭湯的な施設で、清潔に管理され、マッサージや食事処も用意され、そしてしっかりサウナも完備されています。露天風呂も多種多様に用意されており、広々とした屋外での外気浴が気持ちいいです。人気なので週末はやや混んでて、イスの取り合いになってしまうので、混んでいる時間を外した方が良いかもしれません。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/3723
佐賀の湯処こもれび(佐賀県佐賀市)
探しにある大規模日帰り温泉施設。大型スクリーンのあるスタジアム型のレイアウト、1日3回の熱波師によるアウフグース、1時間に1回のオートロウリュウ、熱波師がタオルであおぐアウフグースなどなど、サウナに力を入れていることで有名です。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/24106
ヒルトップ リゾート福岡(福岡県福岡市)
「人気になって混むと嫌なので本当はあまり教えたくないんですよね」と色々な人から口コミで聴くことが多い、福岡市内のリゾートホテルの日帰り入力サービス。ロウリュウもできず、整いスペースも狭いのですが、施設自体がとても綺麗なのと、何よりいつも空いててほとんど貸し切り状態で、その割には値段も安いので、穴場スポットとして時々利用しています。
詳しいレビュー https://sauna-ikitai.com/saunas/4642
働く場としての福岡の魅力
実は、福岡に移住する上で漠然とした不安がありました。それは「ビジネス上の刺激がなくなるのでは?」という不安です。
暮らしやすく週末が楽しめるというのは、住む前からある程度分かっていました。しかし、東京と同じような人のネットワークがあり、ビジネスの刺激を受ける場があり、仕事に対するモチベーションが高いままを維持できる環境なのか?という漠然とした不安がありました。
しかし、2年過ごして、結果としてそれは杞憂だったと思っています。東京にいた頃と同じ、あるいはそれ以上に仕事に対するモチベーションが高まっており、充実した毎日を送っています。もちろん、コロナが明けて人の動きやイベントが元に戻ったということもあるのでしょうが、それを差し引いても、です。
その理由は、4つあると思っています。
①東京から出張で来る人が多い
②ビジネス系のイベントやコミュニティが多い
③福岡市自体がビジネスの活性化に力を入れている
④面白いビジネスパーソンが結構いる
まず「①東京から出張で来る人が多い」ですが、福岡は地方都市としては比較的規模が大きく、九州エリアの営業拠点になる場所なので、ある程度の規模の企業になると福岡にオフィスや営業所を構えていたりします。
福岡市自体も企業誘致を積極的に行っており、毎年50社以上の企業が福岡市内に支店やオフィスを開設しています。県外人材の行き来が活発なことは、こうしたデータからも何となく推測できます。
また、拠点は福岡県外の企業であっても、クライアントが福岡にいる、ビジネスイベントが福岡で開催される、そして都市部から空港が近く交通の便がいい、などなどの複合的な理由で、東京をはじめとする県外の方が訪れる機会が非常に多いです。
そのため、私個人に関していえば、東京にいる方との交流が意外に多いというか、むしろ東京にいた時よりも明らかに増えました。
例えば東京にいた時は、東京にいる人が東京に住んでる私に特に理由がないのに「会いに行こう」とはなりにくいのですが、私が福岡に移住したことで「福岡に行くから」という理由が生まれて、「今度福岡に行くから食事しませんか」と、県外の方からお声がけいただくことが増えました。
このようにして、だいたい毎月2〜3回は、福岡にやって来た県外の方々と食事しています。
もちろんこれは、SNSでフォロワーが9万人以上いるとか、東京にいた時点でそれなりのネットワークを作ってきたといった、私自身の特性に起因する面もあり、福岡に移住したすべての人が同じようになるとは思っていません。ただ、デジタルを活用して積極的に行動すれば、地方都市に住むことによるビジネス格差みたいなものをさほど感じず、県外の方と幅広く交流する十分なチャンスが福岡市にはあるな、と思います。
「②ビジネス系のイベントやコミュニティが多い」についても同様で、福岡はそれなりの規模の都市であり、交通の弁もよく、また旅行者や出張者に人気の県であることから、県外からの来客を想定したビジネスイベントが時々開催されています。
比較的規模が大きく有名なところだと、ICC、B Dash Campといったあたりが福岡でも定期開催されています。
その他、単発の大規模イベントや、より小規模なイベントが多数開催されており、すべてを追いかけるのが不可能なほどです。有料/無料、紹介制など参加方法は様々ですが、ビジネス系のコミュニティも色々存在するようです。
例えばこちらは、私も登壇したことがある、オイシックス・ラ・大地の経営企画等に所属する三浦孝文さんが発起人となっている九州・福岡のコーポレート人材が創発しあう一般社団法人「越境キャリア」が中心のコミュニティです。
これ以外にも大小さまざまなコミュニティ、あるいはコミュニティとは名乗ってないけど、事実上コミュニティ的な存在になっている集まりもあり、私もすべてを掴みきれておりません。
こうした背景にあるのが、「③福岡市自体がビジネスの活性化に力を入れている」です。必ずしも大きくない地方都市であるにも関わらず、ビジネス関連の交流が活発なのは、福岡市自体がビジネス、特にITなどの新しいビジネスに対して積極的だからともいえるでしょう。
2010年に福岡市長に就任した高島市長は、福岡市をスタートアップ都市にすると宣言、現在進められている「天神ビッグバン」と呼ばれる大規模都市開発においても、さらに多数の企業誘致を計画しています。
また大名小学校跡地にはFGN(Fukuoka Growth Next)という官民働のスタートアップ支援施設が作られ、若い企業の視点を行なっています。(私もこちらで4回ほど登壇したこともあります)
自治体によっては市民生活優先、観光優先などいくつかの方針がありますが、福岡市に関しては、明確に法人の誘致と法人活動の活性化が最重要施策として組み込まれており、こうした市政の方針が「地方都市の割にビジネスコミュニケーションが活発」という全体の空気に繋がっているんではないかと思います。
前述のように、市政がビジネスに積極的である上、もともとそれなりの都市の規模があり、九州の玄関口として交通の便がよく、飲食店や繁華街などの遊ぶ場所もあり、といった条件が複合的に重なって、人口の割にビジネスイベントが多い、という福岡の特性に繋がってると考えられます。
このような風土があることから、自然と「④面白いビジネスパーソンが結構いる」という状態になっているのだと感じます。
移住してから2年間で、100名を超える福岡在住の皆様とお話ししましたが、福岡のビジネスパーソンは県外から移住してきた人と、元々福岡で育って起業した方の大きく2種類いらっしゃいます。
すべての方をご紹介するのは難しいですが、福岡で何度かお会いしている方を中心に、ここではご紹介しておきます。(あいうえお順)
大熊充さん @mitsuru_ookuma
75歳以上のおばあちゃんたちの仕事を創造している、うきはの宝株式会社を経営している大熊さん。うきはを拠点に社会性の高いビジネスを展開されています。
小川尚大さん @ogw_jp
金融プラットフォームサービスを提供する株式会社ネットプロテクションズの執行役員をしている小川さん。地域学生向け就業型インターンサービスの研究開発もしています。2019年に東京から福岡に移住。
加藤琢磨さん @addsugar_takuma
ウェブデザインの世界では知らない人はいない、デザイン/ブランディングを手掛ける株式会社シフトブレインの代表取締役社長である加藤さん。2022年に東京から福岡に移住。キャンプ&飲み友達。
小栁俊郎さん @cromagnon1969
全国の企業のブランディングを手掛けている株式会社クロマニヨンの代表である小柳さん。特に福岡や九州の企業や事業者との繋がりが深く、幅広い分野で活躍されています。
佐渡島庸平さん @sadycork
株式会社コルク代表取締役社長で、『宇宙兄弟』『ドラゴン桜』『働きマン』などの編集者としても有名な佐渡島さん。2020年に東京から福岡に移住された方ですが、佐渡島さんのような方も福岡に移住するのか!と思った記憶があります。
下岡純一郎さん @shimojquando
スタートアップイベントで優勝したこともある、現場のリモート・コラボレーションツールを提供している株式会社クアンドの下岡さん。福岡発スタートアップの代表的存在として活躍されています。
下村晋一さん @smmrsin
ウェブのデザインやエンジニアリングなどを手掛ける株式会社ファイブの代表をやっている下村さん。福岡にいながら全国の案件を受けています。キャンプ&飲み友達。
須賀大介さん @baranikuzoku
地方自治体とも連携してコワーキングスペースなどを手掛ける株式会社SALTの代表取締役である須賀さん。2012年に東京から福岡に移住。福岡移住経営者の先駆者的存在。
橋本正徳さん @hsmt
BacklogなどのSaaSプロダクトを提供する株式会社ヌーラボの代表取締役をやっている橋本さん。福岡スタートアップの牽引役としても様々な活動をし、若い起業家を積極的に支援しています。
引地耕太さん @kouta_hikichi
大阪万博やヤンマー、ナイキ、トヨタなど数々のグローバルブランドのクリエイティブを手掛けているクリエイティブディレクターの引地さん。2021年に東京から福岡に移住。
古屋智久さん @MakeShop_furuya
ECプラットフォームを手掛けるGMOメイクショップ常務取締役COOの古屋さん。メイクショップさんで九州市場の開拓を牽引されている方です。2017年に東京から福岡に移住。
三浦孝文さん @takafumi1987
オイシックス・ラ・大地株式会社の経営企画部長を勤める三浦さん。「越境×キャリア」をテーマにした有志コミュニティを運営しています。2022年に東京から福岡に移住。
吉岡ヤスさん @gazDesign
福岡のデザイン会社gazのCEOをやっている吉岡さん。福岡市のお仕事を手掛けるなど、福岡スタートアップ界隈でも知られているデザイン系の経営者です。キャンプ&飲み友達。
他にもまだまだいるとは思いますが、キリがないのでこの辺りで。
ビジネスイベントなどでこうした方と出会う機会も多いことに加えて、福岡の魅力は、コンパクトシティ故にプライベートな生活エリアも近く、公私共々に交流しやすいことです。ビジネスを楽しみながらライフも充実していくという、そんな生活ができるのも福岡の魅力です。
福岡の意外な一面と最後に
最後に、実際に住むうえで気になる災害などの話と、意外な話なども少々。
福岡というと水害のイメージもあるかと思います。事実、大雨による災害が数年おきには起きています。想像を超えてくるのが自然災害なので「福岡は絶対に安心です」とは私の口からは言えません。ただ、実際に2年間住んでみて、水害の危機を身近に感じたことはありません。
福岡県で甚大な被害が出ているのは、主に山間部や上流などです。2023年にも九州北部で豪雨災害がありましたが、福岡市の特に中心部に関しては、土砂崩れや浸水、死者やけが人などは特に発生しませんでした。市内中心部の状況は、東京や大阪の都市部とほぼ変わらないように思います。(しいて言えば、台風の風がやや強い気もしますが)
また、台風の中心が海岸線に達した場合を「上陸」と定義した、都道府県別の台風上陸回数でいえば、福岡県への上陸は1951年から2022年までたったの1回、全国でも19番目の低い数字になっています。
もちろん「上陸」ではなく「通過」でも甚大な被害が出ることがあるので、安心材料にはなりませんが、福岡市が特別に水害が多いかというと実はそうでもない、という一つのデータといえます。
移住する上で水害が心配な方は、国土交通省が運営するハザードマップのサイトで調べてから住むエリアを決めると、より安心でしょう。(私も住む前にチェックしました)
地震に関しては、福岡は地震が少ないことでも有名です。ただ、2005年には震度6弱の地震が発生しました。実は私この時福岡にいて、街中は大変な状況でした。2011年に東京で経験した東日本大震災の震度が5強だったので、私の人生史上もっとも大きな地震は福岡で経験しています。
ただそれでも、2年間暮らしてきて地震がとても少ないというか、まったく起こらない印象があります。東京に出張に行くと時々地震を感じることがありますが、そのたびに「福岡は地震が全然ないなあ」と思ったりします。
九州でも熊本などは大地震が多く、福岡にも断層があるので、日本列島に住む以上、地震の不安から逃れることはできませんが、比較的地震のことを考えることが少ないのは、福岡の特徴と言えます。
さて、ここまで良い話ばかりだったのですが、福岡に来て唯一の不満と言って真っ先に思い浮かぶのが、タクシーかもしれません。
まず、タクシーの運転が荒い!こんな細い路地をこんなスピードで走ってて大丈夫なの?ということがよくあります。私が乗ってる時に自転車にぶつかりそうになったシーンを2回目撃しました。
また高齢ドライバーさんが多いためか、サービス面でも不愛想な方、前方車や歩行者に悪態をつきながら運転する方にしばしば遭遇します(お話好きの感じのいい方もいますが)。
福岡市内はそもそもタクシーの台数が少なく、時間帯によってはほとんど捕まらないこともあります。タクシーの印象だけは、私の大好きな福岡の印象とちょっと違ってるので、これを改善すると福岡の不満点はいよいよ無くなるな、などと思います。
その他、実際に住んでみて思ったことを箇条書きすると、
福岡の人は意外と豚骨ラーメン食べない
福岡の人は意外と屋台に行かない
福岡の人は意外と明太子食べない
福岡の人は意外とうどんが好き
福岡は男性より女性が多い
福岡は韓国の旅行者が多い(逆に欧米の人が少ない)
福岡の人は意外と九州各地に遊びに行かない
福岡の人は意外と福岡の魅力に気付いていない
というわけで皆さん、是非福岡にお越しください!出張でも旅行でもいいですし、できれば数年間住んでみてください。きっと福岡から離れられなくなるはずですよ。
ちなみに私自身は、このまま福岡に永住するつもりです。今はビジネスはほとんど東京中心ですが、個人的な活動として、福岡や九州を支援するような活動ができればな、とも思っています。私はコンテンツを作るのが得意なので、地方自治体のコンテンツ発信の支援とかできれば、すごく遣り甲斐ありそうだな、と思ったりします。
といいつつも、自分は所詮は他所から来た部外者なので、あまりぐいぐい行くと嫌われると思い、様子を見ながら積極的になりすぎないようにしていますが、何か相談事があれば、お気軽に連絡ください。
連絡がXのDMが一番早いかもしれません。
https://twitter.com/sogitani_baigie
そして、最後に1つお願いです。
福岡の魅力を全国の人にも伝えたいと思うので、この記事に共感いただけたら、是非積極的にSNSでシェアしていただけると嬉しいです!
というわけで、2年間の生活で膨らんでいった私なりの福岡愛・九州愛を詰め込んだ長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました!