鳥肌立った瞬間−峰さを理追悼チャリティーコンサート
宝塚が好きでして。
母の影響で自然と好きになりました。
ただ、この15年くらいは動向を追えていなくて、'90年代'00年代、さらにその前を映像で楽しむことが多い感じです。
先日、これ良かったと母イチオシだったのが「峰さをり追悼チャリティーコンサート 『愛の旅立ち』」(録画です)。
峰さを理さんは、私が本格的に見始めるより前の星組のトップスター。OGも出演するイベントや過去の映像でチラッと拝見したくらい。
日本舞踊の名取りでもあって、しっとりのびやかな声で歌う方です。
うまく書けないのですが、すごく静かな色香があって、華やかなだけではない滲み出る魅力なのです。
2021年に亡くなってそれを偲んで、星組の後輩たちを中心に今回のチャリティーコンサートが企画されたそうで。
峰さんと同期入団の寿ひずるさんと高汐巴さんのトーク、下級生(宝塚は後輩というよりこの言い方がしっくりきます)たちのトークも面白く。
峰さんが出演してきた公演の歌を、いろんなかつてのスターが歌っていきます。
寿さんやっぱり歌上手いなぁ、高汐さんやっぱりキザだなぁ、と追悼なんだけど楽しく聴きました。
その中でも「哀しみのコルドバ」という演目の『エル・アモール』という悲しく激しい恋を歌う曲が鳥肌立って。
歌ってすごいな。
このめちゃくちゃ暗いけど情熱的な世界観、好きなんだよな。
やっぱり歌ってる人(南風まいさん、紫苑ゆうさん、洲悠花さん)がいい!
そんなこと思いました。
宝塚は他のミュージカルや演劇と違って、ただ芸術として鑑賞するだけでなく、スターの人柄を感じその成長を見届けていくところが醍醐味。
峰さんの人柄がしのばれる、本当に素敵な追悼コンサートでした。
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