雑記③
表現者の苦しみ・・・陳腐なことばだと思う。
しかし、実際に存在する感情だとも思う。
先日すごくいい月を見た。ことばが拙いかもしれないが、本当に「すごくいい」月だった。しかし、俳句に盛り込もうと頑張れば頑張るほど、時間が経ってしまって、その良い月はもう眼前には二度と姿を見せてはくれない。俳句というのは本当に刹那の文学だと実感すると同時に、苦しんだ。
何故もこんなに自分は表現力がないのだろう、と。表現者の苦しみ、というのはこういうことなのだろう。表現力の無さや、表現の仕方がわからなくなる、そうしているうちに自らの無力にぶち当たる。なんと苦しいことだろう。
しかし、それが明けた時の快さ、それのお陰でこうやって続けられているのかもしれない。
苦しみは勿論苦しいが、それは原動力のひとつになっているだろう。
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