”ズルい”勝ち方
スポーツとはスポーツマンシップに則り
正々堂々と行われるべきものです
昨年話題になったラグビーでは
試合が終われば『ノーサイド』となり
お互いの健闘を称え合ったりするそうです
素晴らしい文化だと思います
では、みなさんは
『スポーツマンシップ』『正々堂々』
という言葉をどのように捉えていますか?
ソフトテニスにおいて考えるなら
後衛同士は後衛勝負で打ち合い
その中に前衛後衛の読み合いがあって
最後はボレーで決める
とかですかね
間違いじゃないし、私が好きな戦い方です
でも、それだけじゃない。
これは正面ド直球の正攻法であって
もっといろんな攻め方があっていいんです
もうこれは私自身の考えであって
みなさんに共感されなくても仕方ないんですが
『ドロップ』や『スライス』みたいな仕掛け方も
もっと使われていいと思うんです
私が現役のときは
カットストロークなんて使っちゃダメだ!
と指導者は言っていましたし
ドロップに頼るな!
みたいな風潮でした
普通のスイングができなくなるから、とか
手が縮こまるから、みたいな
技術レベルの話だったのかもしれませんが
選手からしてみれば
『やっちゃダメなんだ』という認識でした
ドロップやアタックでポイントを重ねていく選手に
私は『卑怯だな‥‥』と思った記憶があります
でも今や、カットサーブで相手のミスを誘い
浮いた球を打てるほうがスマッシュするという
超アグレッシブなテニス
もはや昔の常識も通用しません
ラケットやガットの性能も驚くほど進化して
スピードボールも打ちやすく
コントロールもしやすくなっております
そんな時代だからこそ
もっと多様な攻め方を覚えるべきだと思う
ドロップが得意であれば
ガンガン使っていくべきだと思うし
対策していないほうが悪いとも思う
アタックも前衛が上手ければ
逆にポイントにすることができるわけだし
アタックされるような浅い球を
打っている自分たちにも問題があるわけで
スポーツマンシップにおいて考えても
自分の実力を十二分に発揮しているという点で
正しい精神を宿していると思います
相手が足をつって走れないから
甘い球でラリーするなんてもってのほかです
そんな気遣いは全力でぶつからない点で失礼だし
もし相手の立場においては
『こっちは足つってんのに‥‥』と考えるようであれば
もう大会を棄権しろよ、と言いたいくらいです
”ズルい”と思われるような勝ち方でもいいんです
小学生の錦織圭を育てたコーチが『ナイス、卑怯!』と
相手の意表を突くショットを褒めて指導したそうです
これは”ズルい”と思われるのが嫌な子どもたちに
『この勝ち方でもいいんだ』
『もっと相手を出し抜きたい!』
と思わせる良い指導法だと思っています
駆け引きなんて、いかに相手を『出し抜く』か、ですし
受け入れられない人や、賛否もあるかと思います
でも何も工夫しないでプレーしたり
相手に合わせてプレーするなんてナンセンスです
ルールの上では何をしたっていいんです
私はルールの上でやれることは
積極的に攻めに活用するべきだと思います
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