ファデュイの「少女」の出身とモチーフ(考察)(原神)
こんにちは、Hanaです。
今回はファデュイの「少女」の考察になります。
いつも以上に情報が少なく、推測や予測も多分に含むことをご了承ください。
COLUMBINE(コロンビーナ)としての少女
有名な話ですが、ファデュイはイタリアの喜劇「コメディア・デラルテ」をモチーフにしています。
少女はコロンビーナという役割を与えられており、アルレッキーノ(召使)の恋人役です。
このことから、少女と召使は何か深い関係があると推測できますが、今のところ予測できないので、コロンビーナ以外のモチーフから少女について探ってみましょう。
Damselette(ダムゼレッテ)としての少女
Damsel(ダムゼル)+lette(レッテ)を組み合わせた名前です。
どちらもフランス由来の名前になります。
囚われの姫君(未婚女性)を騎士が助けに行く設定が西洋の劇のよくあるパターンだったのですが、この「囚われの姫君(少女)」をDamsel(ダムゼル)と呼びます。
そこに加えて、lette(レッテ)は幸福という意味があり、フランスの女性につけられることが多い名前です。
つまりまとめると、
フランスの女性を意味する名前で
「ダムゼレッテ」(囚われの姫君の幸せ)ということになります。
フランスというと、原神にはフォンテーヌがあるので、少女の出身はフォンテーヌ、もしくはフォンテーヌになる前の国なのではないかと思います。
Iolanta(イオランタ)としての少女
ここからはかなり予測を含みます。
スネージナヤはロシアモチーフの国です。
原神は各地のオペラをかなり作品に取り込んでいます。
少女は、目が閉じられていて、✖︎マークがつけられていることから「盲目なのではないか?」という疑惑があります。
しかし、完全に目が見えていないわけではなく、
「今日の博士、なんだか若く見えますね?」「全盛期の断片はどこへ?」と聞いているので、
何らかの方法で「見て」はいるようです。
ロシア、歌、フランス、囚われの姫君、盲目、幸せ
この言葉を聞いて、オペラ好きの方ならピンとくるかもしれません。
チャイコフスキーの「イオランタ」そのものじゃないか?
チャイコフスキーはロシア出身の作曲家で、
ドイツのワーグナー並みに有名です。
モンドはワーグナーのオペラを沢山作品に利用していますが、もしかしたらスネージナヤはチャイコフスキーの作品を多用してくるかもしれません。
そんなチャイコフスキー(ロシア)の有名作品「イオランタ」のあらすじ↓
南フランスの盲目の囚われの王女が、自分は盲目であると自覚しておらず、王女であることも知らずに生きていた。
王女は王の美しい庭に閉じ込められていたが、
ある時、ヴォーデモンという騎士がイオランタを見て恋に落ちてしまう。
ヴォーデモンがイオランタに「赤い薔薇が欲しい」と頼むが、イオランタは目が見えないので、白い薔薇をヴォーデモンにあげた。
ヴォーデモンはそこでイオランタが盲目であることに気がつくが、イオランタへの想いは変わらなかった。
イオランタはヴォーデモンに光や色について教わり、次第にヴォーデモンに惹かれるようになる。
このことを知った王は無断で庭に入って姫が盲目であると教えてしまったヴォーデモンに激昂するが、最終的に娘の「視力が回復」することを願い、それが叶うと2人が結ばれるように取り計らった。
という感じです。
フランスの盲目の囚われの王女であり、ロシアの作曲家が作ったと言う点でもかなり少女の設定に関連が見られるので、なんとなく「モチーフかもしれない」と思って紹介してみました。
ちなみに、このイオランタの恋人ヴォーデモン Vaudémontの名前の由来は、ゲルマン神話ヴォータン(北欧神話ではオーディン)から来ています。
ここで急にモンドやカーンルイア(どちらもゲルマンつまりドイツや北欧神話がモチーフ)との繋がりが見えてきました。
まだイオランタがモチーフと決まったわけではないですが、フォンテーヌと何らかの繋がりがあってもおかしくないということだけ頭の片隅に入れていただけると幸いです。
さすがにマリーアントワネット(Marie-Antoinette)とマリオネット(marionette)かけてて、実は傀儡はマリーアントワネットモチーフでした…なんてことないよね?
オヤジギャグじゃあるまいし。