流れゆく水に詩を紡いで[原神]
今回は、Ver4.1テーマイベント「流れゆく水に詩を紡いで」をまとめるNoteになります。
Xにて当時行っていた配布武器の解読や考察も再編して載せました。
主な3つの伏線
伏線①
今回のイベントは、リリース当初からあったモンド・清泉町の純水精霊に関する伏線が関わってきます。
モンドには昔から子供の頃にだけ会える純水精霊の伝説がありました。
大人たちはこの伝説を信じていませんが、ディオナはこの伝説を信じて泉に向かって話しかけていました。
すると泉の精霊が本当に出てきて、ディオナに作ったお酒が全て美味しくなる祝福を与えました。しかし、それ以降、泉の精霊に出会うことはなかったそうです。
伏線②
清泉町にいるホプキンスは、昼間に「聖水」を売っています。
この水、実はホプキンス本人は聖水だと思っておらず、聖水として偽って売っています。
なので夜中にとてもあやしい動きで、キョロキョロしながら隠れて清泉で水を汲んでるんです。
実は清泉の水は本当に聖水なので、
本人は詐欺だと思ってるけど実は詐欺ではないという…。(ややこしい)
この聖水を飲むと微妙に回復します。
伏線③
この伏線が一番重要なのですが、モンドにはフィンチという幼少期に純水精霊にあったおじいさんがおり、このフィンチは一生かけてずっと純水精霊が会ってくれることを待っています。
どうやら彼らは恋仲だったようです。
書籍「清泉の心」に、清泉の精霊と少年(フィンチ)がキスをした話が載っています。
精霊は少年から離れることを決意し、その決意は固くて本当に一度も会ってくれませんでした。
そして、2021年Ver1.4イベント「純水の願い」においても、清泉の精霊とフィンチの切ない物語が展開されてたことがあります。
(会話文を載せておきますね。)
このイベントでも結局会ってもらえず…そして、ついに、Ver4.1で更なる掘り下げがありました。
ストーリー
重雲とディオナ
モンドと璃月の交流も兼ねて、詩歌大会を行うことになりました。司会は胡桃とウェンティです。
モンドと璃月の沢山のキャラクターがこのイベントに参加しました。
詩歌大会は、キャラクターが詩を作って、その詩が何を意味するのかあてる、クイズ大会のようなものでした。
今回のイベントの鍵となるのは、ディオナ、重雲です。
重雲に関しては、モンスター(妖魔)を寄せ付けない「純陽の体」を持つということをクローズアップする話となっていました。
ディオナに関しては、どんな材料を入れてもお酒が美味しくなってしまう体質にクローズアップする話となっていました。
2人ともとても体質に困っている様子がわかります。
こうしてイベントに参加している間、もう1人キーパーソンとなる人物がいました。
それはカリロエーという謎の女性です。
カリロエーと流れてくる「悲しい詩」
詩歌大会中、旅人は水に流れてくる詩の作者を探すのですが、実はその作者がカリロエーでした。
ただ途中までは作者がわからない状態で話が進みます。
流れてきた詩が悲しい別れの詩だったので、作者への返事の詩を上流から流せば、見てもらえるのでは?ということになりました。
そこで旅人が準備した詩がこちら。
この詩を流した後、旅人たちは詩歌大会の会場に戻り、対句のお題に答えることになりました。
その対句のお題に答える途中、ノエルが清泉の心というワードを出した途端、カリロエーの表情が曇ります。
詩歌大会の後、様子がおかしいカリロエーに旅人が話しかけると、カリロエーはみんなに「清泉の心」の物語を知っているか問いかけます。
清泉の心は原神内に書籍として登場しています。
イベント内で清泉の心について話し合う文を載せておきます。
カリロエーはこの話を聞いてどう思ったか周囲に問いかけます。
それに対して行秋が
「彼女の決断は、まさしく善意によるものだったと僕は思う。けれど、結果としてその善意が誤解を生んでしまったのは、残念だ…」
と答えました。
するとカリロエーはこう尋ねます。
「もし、仮に今でもチャンスがあるとしたら…精霊はもう一度、少年に会ったほうがいいと思う?」
パイモンはそれに対して、会った方がいいのではないかと答えました。
そんな会話をしているところに、ウェンティがやってきます。ウェンティいわく、明日の詩歌大会の続きでは、自由に詩歌をつくるのだとか。
はっきりとした言及も確証もないですが、恐らくウェンティはこのカリロエーという女性の「正体」を知っています。
そして、彼女の背中を押すように「どう?これは胸に秘めた言葉を吐露する、絶好のチャンスだと思わないかい」と問いかけます。
再び流れてくる「悲しい詩」
そして翌日、昨日返事の葉を流したところの近くにやってきた旅人たち。
色々話し合ううちに、昨日の詩を流した人物はカリロエーなのではないかという結論に達します。
そんな話をしている中、ちょうどまた詩が書かれた葉が川を流れてきました。
追いかけて葉を拾い読んだところ、昨日旅人が返した詩を読んだのか、少しだけ前向きな詩に変わっていました。
内容的に、昨日清泉の心について話をしていたカリロエーのものだとわかります。
そしてカリロエーを探しに行きました。
カリロエーを見つけ出した旅人たち。しかし、驚くべきことに彼女の正体は純水精霊でした。
純水精霊はフォンテーヌ先代水神の着属であり、先代水神の逝去を受けてフォンテーヌを離れ、各国へと散って行ったという歴史があります。
カリロエーも先代水神の死をスメールで確認した後、モンドまで流浪しました。
カリロエーは当時のことを旅人たちに語り、自身こそが清泉の精霊なのだと明かします。
そして、清泉の心に書かれた物語は、カリロエーとフィンチのことなのだと言います。
カリロエーは自身の寿命がとても長く、人間とは異なる生き物なのだとよく理解していました。そして、フィンチを傷つけるのではないかと恐れています。しかし、色々な話を聞いて、会いに行きたいという気持ちが高まったようです。
2人の再会
周囲の人に励まされ、カリロエーは恐る恐るフィンチに会いに行きます。
フィンチはカリロエーにようやく会え、涙を流しました。
カリロエーを何十年と探し続けていましたが、フィンチは長くなかったと言い切ります。
カリロエーがフィンチのためにかいた詩は、イベントストーリーとしてムービーになっています。
その後、フィンチに雫を授けました。
この雫はイベント配布武器に付いているものだと思います。イベント配布武器の本には、恐らくフィンチが書いた詩が書かれています。解読したので、後述しますね。
そして、この様子を見ていたディオナに、カリロエーが授けた力(美酒を作る祝福)はディオナと共に育つだろうとカリロエーはいいます。
それを聞いた重雲はこう思いました。
純陽の体の伏線は回収されませんでしたが、今後いつかまた話に出てきそうですね。
そして、フィンチにカリロエーはいいます。
最後、純水精霊は消えましたが、フィンチは晴れやかな気持ちだったようです。
その後旅人たちは詩歌大会の会場に戻ります。
そこでウェンティがこう言います。
ウェンティはなぜ最初からカリロエーが純水精霊で、フィンチとの再会に悩んでいると知っていたのか。
それはウェンティが、流浪し疲れ果てたカリロエーをモンドに留めた張本人だからです。
ムービーでその伏線がありました。
配布武器の翻訳
イベントで配布される「果てなき紺碧の唄」の文を解読しました。
★左ページ
Des milliers et des milliers d'années ne sauraient suffire pour dire
何千年 何千年でも 語り尽くせない
★右ページ
La petite Seconde d'éternité
Où tu m'as embrassé
Où je t'ai embrassèe
永遠のほんの一瞬
そのとき君は僕にキスした
そのとき僕は君にキスした
モチーフはフランスの詩人ジャック・プレヴェールの詩〈Le jardin(庭)〉です。
文章が全く同じなので…。
カリロエーとフィンチは別れの時、ようやく本当にキスをすることができました。
そのキスの瞬間を、恐らくフィンチがこの本(法器)に綴ったのでしょう。
カリロエーからもらった雫に似たものを表紙のデザインに取り入れたようです。
イベント後のフィンチ
いつも寂しそうだったフィンチのセリフが、イベント後は前向きなものに変わっています。
凄く儚くて美しいイベントでした。
ミニゲーム
イベント中のミニゲームは主に三種類。
日本にもありますが、元々は中国から伝わってきた「投壺(とうこ)」という遊び。宴会など人々が集まる時によくやっている遊戯でした。
壺に矢を入れて数を競うのですが、原神では壺を割ってしまっていました。本来は割ったらダメなんですけどね…。
※今回の話はXにて先行公開していたものを、再編(加筆修正)しました。普段モチーフ考察はXにて投稿していますが、これからnoteにもまとめていこうと思います。(Hanaの🔗Xアカウント)