トルクシーの不思議な冒険[原神]
今回はVer4.2イベント、トルクシーの不思議な冒険をまとめるノートになります。
まだ途中ですので、イベントが進み次第このページを更新していきます。
ストーリー第1幕
童謡
フォンテーヌ釣り協会の依頼を受けた旅人。
理事のデラロッシュに、「水妖(トルクシー)が美しい歌声で子供を海へ誘い込み、食べてしまう」という童謡があることを聞きます。
近頃のフォンテーヌでこの話が実話なのではないかという噂が流れているため、旅人は真偽を確かめに行くことになりました。
調査したところ、実はフレミネがその噂の原因(海に誘い込まれていた子供)だったことが分かります。
そして今度は、フレミネが「トルクシー」という名の特別なおもちゃを作ろうとしていることを知りました。
フレミネにトルクシーを作るように頼んだのは、ジュリア・ドストレという女性。
その女性いわく、子どもを安全なところに置くために、水辺に行くと水妖に捕まるという話を、大人たちが作り出したとのこと。
しかし彼女の子どもは変わっていて、みんなが怖がるトルクシーに夢中になってしまったようです。
その子供は孤独病というものを患っており、孤独病の患者は、時々深い孤独を感じて、いろんなことに対して興味を失ってしまうのだとか。
そうした理由もあって、ジュリアの子供は水妖(トルクシー)と友達になりたいのかもしれない…とジュリアは結論づけます。
子供が作った物語
さらに子供は、作った物語に合わせて、幻想の世界を絵本にしようとしており、その絵本の始まりはとても悲しそうなものとなっていました。
ジュリアの子供はトルクシーと自分を完全に重ね合わせてしまっている状態です。
これだけならトルクシーというおもちゃを作らなくてもいい気がします。
しかし、ジュリアいわく、話を信じている少年に真剣に向き合うためには、本当にあった話としてこれを成立させる必要があるとのこと。
この絵本が幸せな結末に向かうために、トルクシーを作って実際に冒険して、子供に「本当にあった物語」として伝えて欲しい…
というジュリアの願い、フレミネの信念もあり、旅人たちはサラシア海原を旅することになります。
ストーリー第2幕
水妖王国へ
再び拠点にもどった旅人とパイモン。旅人が集めた材料で、フレミネは早速トルクシー用の剣と盾を作り上げていました。
ジュリアがトルクシーの戴冠式も行いたいと言っていたため、今度は水妖王国の遺跡に行くついでに王冠の材料も探すことになります。
早速出発しようとしたその時、ジュリアが絵本の内容を更新させたいと言います。
旅人やフレミネのアドバイスもあり、寂しそうだったトルクシーの絵は色づきました。
仲間と共に、水妖王国奪還に向かう絵となったのです。
ジュリア夫人は絵が苦手と言っていましたが、何故か結構上手なようです。
「仕事の関係で絵に触れる機会があった」とのこと。
絵が描き終わった後、冒険に向かう道中で、王冠の材料も集めます。
入り口はいつもイベントの時に登場する秘境の扉でした。
水中遺跡(水妖王国)の中
フレミネが見つけた水中遺跡の中は、旅人たちが想像していたものとは異なり、厳かな雰囲気でした。
パイモンは想像してたものと違うと言いますが、物語に入り込まないといけないとジュリアに説得されて、"幻想パイモンモード"を発動し、女神になりきります。
そしてパイモンがイソップ寓話の「金の斧」の泉の女神を演じ始めます。
旅人たちは何も答えていないのに、パイモンは金も銀も銅もあげてしまいました。
パイモンは女神になりきりつつ、七色の栄光をトルクシーに与えます。
これはまるで冒険で七色の元素を手に入れる旅人のようですね。
この後戦闘パートに入ります。
出てきたモンスターが、機械系ではなくヒルチャール系だったのも気になります。
モンスターを倒したことで、水妖王国は奪還したことになりました。その後、フレミネの作業場に戻り、絵本の内容も更新されます。
王冠が出来上がるまで、一度ジュリアやフレミネとは別れることになります。
そこでフレミネが意味深なことを言ってストーリーは終わります。
ジュリアの息子は美しいものや景色を目にすることはできていません。フレミネは息子と会ったことがないです。
なので窮地に陥った人=ジュリアのことだと思います。
ストーリー第3幕
真実を知る時
王冠が出来上がった頃に、旅人たちはフレミネの作業場へ行きました。ジュリアが来ていなかったので、ジュリアの家へ行こうという話になります。
しかし、そこに以前、旅人へ依頼をしてきたフォンテーヌ釣り協会のデラロッシュがやって来ます。彼女は旅人たちが心配だったそうです。
デラロッシュに、海へ入っていった子供はフレミネだったのだと伝えると、デラロッシュはフレミネの話ではないと言います。
デラロッシュによれば、一ヶ月くらい前に、ある子どもが身体中に重たい貝殻を巻き付けて、水の中へ入っていったそうです。
そしてその子供は二度と戻って来ませんでした。
子供の名前は、レスコー・ドストレ。
名前を聞いて、旅人たちは嫌な予感がしました。
この話を聞いた旅人たちは、すぐさまジュリア・ドストレの家へ行きました。辿り着いた先で出てきたのは、ジュリアのかかりつけ医でした。
かかりつけ医がいうには、確かにレスコーはジュリアの息子です。レスコーも孤独病を患ったことがあります。しかし、既に死んでいます。
かかりつけ医は、今孤独病にかかっているのはレスコーではなく、ジュリアだと言うのです。
そこでようやく旅人たちは嫌な予感が当たってしまったことを知ります。本当に孤独病にかかり、現実と物語の境が分からなくなっていたのはジュリアだったのです。
息子の死に目に会えなかったジュリアは、子どもがまだ生きている幻想の世界を作り出して、一生懸命子どもの病を治そうと、フレミネのもとをたずねました。
そして、旅人たちと関わるうちに、少しずつ前向きになっていきました。しかし、ジュリアは、息子が大切にしていた貝殻の遺言を見てしまい、再び打ちのめされてしまいました。
旅人はイベント初日に、トルクシーの武器を集めるため、ちょうどいい貝殻を拾いました。
その一番最初に、「文字が刻まれた貝殻」というものがありました。これはレスコーの遺言が書かれた貝殻だったんです。
恐らく旅人たちが集めていた貝殻は、レスコーが死ぬ時に体に巻き付けていた貝殻なのでしょう。
(レスコーも孤独病を患い、現実と物語が同化してしまっています。レスコーがトルクシーになりきるための装備品として集めていた貝殻を、旅人はトルクシーの装備品として海から回収したということだと思います。)
ジュリアの手元にあったレスコーの貝殻は「文字が刻まれた貝殻(3)」。
(1)はトルクシーの武器の材料、(2)はトルクシーの王冠の材料の近くにあったため、旅人が拾い集めたトルクシーにピッタリな貝殻は、レスコーがトルクシーのために集めていた貝殻…ぴったりなのは当たり前ですね。
旅人たちは、ジュリアが現実に向き合えるように、まずトルクシーの絵本をハッピーエンドにしようと考えます。
ハッピーエンドへ
もう一度水妖王国へ行き、旅人はトルクシーの王国を奪ったという設定の“独眼海坊主”を倒します。
この物語、ちょっとカーンルイアの伏線になっていそうですね。
独眼の王エルミンがカーンルイアにいますので、
7色の虹をわたるトルクシー=7色の国をわたる旅人
王冠を奪い去った悪い敵「独眼海坊主」=恐らくカーンルイアの独眼王エルミン
の暗示のように見えます。
と、余談は別としてストーリーに戻ります。無事に敵を倒し終えた旅人たちは、ジュリアのもとへ行きます。
ジュリアはちょうど医者と言い争っていました。
ジュリアは完全に現実を見失ってしまいました。
そこへ旅人がかけつけます。
ジュリアに対して、旅人たちは先程水妖王国の王冠を奪い去った悪い敵「独眼海坊主」を倒した話をします。そしてジュリアに絵本を完成させます。
物語が終わり、ジュリアは喜びます。そして言葉を話せない(モールス信号しか出せない)はずのトルクシーと会話を始めます。
旅人たちはトルクシーとジュリアがどんな会話をしているのか気になりました。フレミネが翻訳機能を搭載している潜水用ヘルメットを貸してくれたため、旅人ははめてみました。
すると、トルクシーの姿は、レスコーに変わりました。驚く旅人。レスコーとジュリアの会話が続きます。
つまり、水妖王国=死者の国ということだと思います。レスコーはそこからジュリアのために戻ってきました。
ジュリアはレスコーにお別れを言うことが出来て、初めて現実に向き合うことができるようになりました。
その後、ジュリアは少しずつ元気を取り戻したそうです。
数日後、旅人はフレミネに会いに行きます。
フレミネは旅人に、ジュリアが最後に息子に会えたと言っていたという話をします。パイモンはそれに対して、それはジュリアの幻想だと言いました。しかし…。
ここで物語は終わります。最後も若干意味深で、伏線になってきそうですね。原神はイベントにゲームの重要な伏線をどんどん入れてきますので…。
ミニゲーム
機械の玩具・トルクシーを作るために回路を繋げるゲーム。
上手く繋げられたらOK。
部品集めのために海の中を探求するパートもあります。
トルクシーとは?
ギリシャ神話に登場する人魚(セイレーン)を意味することが多いです。セイレーンは美しい歌で人々を海に誘い込み、そのまま引きずり込んで食べてしまうという伝説があります。
童謡の伝説が璃月にも「鯨の歌」として存在しています。遠くから鯨の歌(唄)が聞こえてきて、若者が海に飛び込んでしまったそうです。
ただギリシャ神話のセイレーンが大人の男性を対象としていたのに対し、トルクシーの童謡は子供を海へ誘拐するものとなっています。少しだけ、笛を吹いて子供を誘拐する「ハーメルンの笛吹き男」の要素も感じますね。
トルクシーの言葉
フレミネはトルクシーと話せるようにしたかったようですが、トルクシーの開発が上手くいかなかったようです。フレミネのトルクシー開発日記の記載を見てみます。
このフレミネがトルクシーに搭載した信号コードは、モールス信号の文字列をずらしたもの(シーザー暗号)です。
フランス語で話をしていますが、翻訳モジュールがないと会話は難しいようです。
シーザー暗号
古代ローマのカエサルが秘密を記載する時にこの暗号を用いた…と言われています。
原神において、古代ローマはレムリア文明やカーンルイアのモチーフとしてよく出てきます。
そして、カーンルイアの技術によるものだと言われている遺跡守衛も、モールス信号を利用した暗号で話しています。
どちらにせよ、フレミネのこの信号は、開発日記にも記載があるように、「壁炉の家の旧式暗号化信号コード」に基づいています。
壁炉の家…主にファトゥスのフォンテーヌ支部は、遺跡の調査を通じてこれらの技術を手に入れたようです。
不気味な伏線?(第1幕)
個人的にストーリー第1幕で気になった点をいくつか上げていきます。
①なぜか門前払い
ジュリアが家を教えてくれたので、試しにジュリアの家に行ったら、恐らく医師らしき男性に門前払いされ、全くジュリアが出てこない点が気になりました。物語でわざと家の位置が分かるようにしていたので、なにかの伏線だと思います。
②虹の橋はわたっていいのか
有名な話ですが、虹の橋は死者がわたる天界への橋で有名です。
例えば今回はトルクシーという名前から分かるように、ギリシャ神話が主題となっています。しかし、ギリシャ神話において虹の橋は天界と地上を繋ぐ橋です。
また、スコットランドのエドナ・クライン=リーキーが書いた「虹の橋」(Rainbow Bridge)は、ペットロスで孤独に陥った飼い主を慰める詩として有名です。ペットは天国で幸せにすごしているので、虹の橋をわたっていつかあなたも会いに行けるという詩です。
死者がわたる橋をトルクシーはわたってしまっていますが…人間の息子の方のトリクシーくん(仮名)、生きていますか…?
③ジュリアも孤独病?
お母さん(ジュリア)も現実と物語の区別がついていないような伏線があります。
虹の橋をわたってる息子(仮)のトリクシーも気になるけど、お母さんであるジュリアは孤独病の症状が出ていませんか…?
④ドストレ名義の薬を置き忘れる
愁(寂しさ)を散らす薬がフレミネの基地に落ちていました。家に医師がいる状態で、子供の薬を持ち出して落としているのはおかしいです。
仮説
これまでのヒントをまとめると、本名不明ですが息子のトルクシー(仮)は既に亡くなっており、母親はその寂しさから自らが孤独病となっているのではないでしょうか。
結論(第3幕を見終えて)
予想はあっていましたね。
虹の橋が本当に天国を表していたので、そこは事前に予想していた私ですら驚きました。モチーフに忠実…。
イベントストーリーにしておくには勿体ないほど、伏線も多いですし、感動する素敵な物語でした。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?