[キャリアアップストーリー]キャリアップの極意は、目の前のことに全力で取り組むこと
第6システム運用部 高橋です。2024年4月から部長職を拝命いたしました。非常に光栄であると同時に重責に身が引き締まる思いです。早速ですが、私のこれまでの経歴をご紹介させていただきますので、社員の皆様が今後のキャリアを形成する上で参考になれば幸いです。
私は、2006 年に館林の業務案件に中途採用で入社いたしました。それまでは建設業や接客業等、IT とはほぼ無縁の仕事をしていました。時代は1990 年代半ば、NTT からダイヤルアップ接続の提供が開始されて以降、Windows95、98、ADSL の誕生により少しずつインターネットが世間で普及し始めていたころでした。ネットワークやホームページの仕組みなどに興味を持ち、趣味の範囲でサーバのリース環境で色々検証してみたり、ドメインを取得し、WEB サイトを作成・公開して、広告収入を得てみたり、JAVA アプリを作成してみたり。PC やIT の未知の可能性に惹かれつつも、未経験を採用してくれるような会社はほとんどありませんでした。
そんな時に、ソフタスの館林案件の求人を見つけ応募したのが、私のIT エンジニアキャリアのはじまりでした。
一現場目( 2006年 ~ 2017年)
大手IT企業データセンター
セキュリティ監視サービス業務に従事(2006 年 ~ 2009 年)
データセンター内に常駐ということで、普段の生活では目にすることのない規模のサーバ群、セキュリティ設備、災害対策設備など全てが感動でした。
24H365Dのプロジェクトに参加となり、IDS(不正アクセス検知システム)製品やIPS(不正検知システム)を顧客ネットワークに組み込んでのセキュリティ監視と管理業務が業務の中心でした。当時は未経験だった為、業務に携わるにあたり期待と不安が入り混じる状態でしたが、OJT期間と教育ドキュメントが整備されていた為、効率的に知識を習得でき、短期間で必
要なスキルを身につけることができました。Windows Serverや Linuxで稼働するサーバもあり、色々なコマンドを覚える機会にもなりました。
実際の業務内容としては、各顧客とのSLAや対応手順に則って運用を行います。想定から逸脱したケースが発生した場合にはチームリーダや全体管理者と相談を行い、正確な状況把握と対応状況をメールでお客様に通知するという業務がメインとなります。文章だけ見ると一見簡単そうではあるもの、膨大な顧客を担当している為、それぞれ異なる対応手順、報告方法、後処理、完了までの工程を、時間制限など様々な制約がある中で行う、非常に集中力や神経を使う重要な業務でした。
顧客ネットワーク内に外部から不正アクセスがあった際やセキュリティ脅威状況を顧客やSEに報告した後にどのような対応やセキュリティ対策をされているのか非常に気になっていました。ある顧客のSEと会話した際にこの疑問を投げかけると、「いつもアラーム報告を受けているが、検知した事象が現時点ではシステム全体への脅威というレベルではないと判断している。他の優先事項があり、時間的な不足から具体的な対策を検討するまでには至らない。そのため、現時点では様子見としている。」という回答だったのを今でも覚えています。業務を通じてただ通報するだけで、顧客やエンドユーザなど誰かのためになっているという思いは、私自身の思い込みであり、その
内容をより的確に伝えなくてはと気付いた瞬間でした。自分の業務レベルでは顧客に対してあまり役立っていないのではないか?と疑念に思う事もあり、モチベーションが下がってしまった時期がありました。そこで、考え方をより一層顧客に役に立つ情報を提供できれば良いと切り替え、セキュリティアラームの解析やヘルプファイル情報、セキュリティマネジメントの資
格勉強などを通じて、顧客やSEに対してアラーム報告だけをするのでなく、考え得るセキュリティリスク、一時対処方法、恒久的な対策案等を考えて、報告するようになりました。特定データの抽出、集計、分析用にSQLと構文を駆使したり、自分のノウハウを得意としていたWEB技術でデータベース化してチーム内でも対応方法を浸透させるように工夫したりしたことで、顧客やSEもリスクに対する意識が向上し、対処方法の相談件数や問い合わせが増加しました。顧客にとってより意味のあるセキュリティ監視サービスとして、品質の向上に貢献できたかなと思っています。
ネットワーク監視サービス業務に従事(2009 年 ~ 2012 年)
同じプロジェクト内でネットワーク監視に担当業務が変更になりました。
ネットワーク監視ソフト(NM、ZABBIX)を利用して、顧客内のネットワークを監視し、異常があった場合にはお客様のルータやスイッチにtelnetかsshで接続し、ログ確認することが1次切り分けの基本となります。ネットワーク監視ソフトの操作はGUIで直感的にわかるのですぐに慣れる事ができました。
障害切り分けで回線側かハード側かを判断しベンダー担当者に調査依頼を行うことも多かったですが、ベンダー担当者特有のコミュニケーション方法があり、様々な伝え方の決まり事があったのでベンダーをある程度コントロールする必要がありました。コミュニケーションや調整については前担当での経験を活かしつつ、さらに成長できた点でした。アラーム数が非常に多く業務時間中はかなり忙しい状況で保守員手配や隙間時間でのメール作成などスケジュール調整には苦労していました。
また、複雑なネットワーク構成図やConfigファイルやログ内容の理解に苦戦することもあったため、業務の役に立てればと考え、CCNA資格を取得しました。実際にネットワークの設定変更業務などに携わる機会がほぼありませんでしたが、ネットワーク構成図の理解、設定内容、ログの調査方法において業務で活用することができました。
各サービス管理業務に従事(2012 年 ~ 2017 年)
未経験からソフタスに入社して約6年目で複数のチーム、複数サービスの全体管理者のポジションに就くことができました。各サービス管理、セキュリティ、ネットワーク、データセンター内の設備、サーバルームなど管理する業務領域が増えました。実作業は主に作業者の対応チェックや対応承認、運
用設計や運用受入判断、全体の改善活動、要員管理など運用での実作業やテクニカル的な要素よりもマネジメント系にシフトしつつありました。センター内の設備管理のところでは、Windows Serverのディスク障害時にはディスク交換とリビルドの実施、ネットワーク障害時には暫定的な復旧を実施していました。顧客に対しては、データセンターの責任者として回答する場面があるなど、折衝において成長する機会が多かったと感じます。
二現場目( 2017年 ~ 2021年)
セキュリティインフラ運用管理現場に従事
大手小売業グループ企業のセキュリティ管理を担当し、Microsoft Configuration Managerを利用したデバイス管理をおこなっていました。
顧客が利用するPC約70,000台を管理し、ウイルス駆除対応を始め、セキュリティ更新プログラムの配信、業務アプリの配信を実施していました。利用者がPCを滞りなく使い続けられるように検証作業や動作確認をスケジュール調整して、本番配信作業する運用プロセスで、配信の要件定義をし、設計、承認プロセスを経て顧客と協力しつつ対応調整する職務ですが、前現場までに習得したスキルに加え、サーバ運用管理知識の学び直しを繰り返しました。
本業務の他にスポット業務も対応しており、サーバ構築案件やオンプレミスサーバのAzure移行、Windows7から10への運用設計など要件確認、作業見積、作業計画、実作業と一連の流れも経験することができました。
その他にも、プロジェクト全体としては色々と課題が多くありましたが、コールセンターの管理を一任されたこともあり、対応のナレッジ化、作業工数の削減、インシデント分析と多くの改善を実現させてきました。また、単発の請負契約で別チームが担当する顧客システムの運用設計を行い、内部教育から運用開始までの支援やプロジェクト全体の運用管理を経験することができました。
三現場目( 2021年 ~ )
セキュリティインフラ運用管理現場に従事
二現場目と業務内容は同様になりますが、契約顧客が変更となり、オフィス常駐ではなくテレワークでの対応となりました。
元々、常駐先では自社メンバーの他に顧客や他社とも連携が必要な業務だったため、WEB会議を通じての仕事の進め方にシフトしたことで、当初は窮屈な面がありました。同じ様に感じる社内メンバーも多かった為、業務習熟が必要なメンバーは館林事業所に出勤して業務を実施し、徐々にテレワークに慣れていったことで、現状では出張以外、ほぼ各メンバーはテレワークで円滑に業務できる状況になりました。
直近では、Microsoft Configuration Managerのバージョンアップ作業の要望がきており、検証環境の構築を前提に見積とライセンス取得について調整するなどのインフラ運用管理作業を実施しています。
ソフタスでのキャリアを振り返って
未経験でソフタスへ入社 ⇒ 運用オペレータ ⇒ 上位運用オペレータ(チーフ)⇒ チーム内リーダ ⇒ プロジェクト全体管理者 ⇒ 異動後に、セキュリティインフラ管理+マネジメントといったキャリア形成になっています。
これからどのようにキャリアを形成するか悩んでいる方も多いかと思いますが、私の場合は目の前の事を全力で取り組んだ結果、必要な知識を身につけ、いつの間にか全体が見えてくるようになりました。社内の役職としても、責任者から経験をさせていただき、各現場、部、社としての考えや方針にシフトし、より経営向きの考えを習得できるよう邁進しています。
今後の展望としては、リモートワークも標準化されているため、北関東エリアでの新規案件の獲得や、持ち帰り案件などを獲得しながら、自社内での検証環境などを充実化させることで社としてテクニカルスキル向上に寄与できればと考えています。
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