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JOKERを半年遅れで観たんですが

うん、福祉が枯渇すると人は発狂するという映画だねこれ。
面白かったし、ホアキンの演技も良かったけど、狂気の妄想を2時間30分見せられるという作品でもあるわけで、評価に困る映画だな。
面白いなと思ったのは劇中の「KILL THE RICH」というムーブメントが今年になって「BLM」としてアメリカ本国で実行に移されようとしているような部分。
貧富の差が激しくなって、やがて貧民は暴力で不満を解決しようとする、という単純で至極当たり前なことを、ちょっとだけ詳細に(頭のなかで)描いてみた、という映画だったんではなかろうか。
個人的な感想を言うとすれば、「もしかしたら現実の部分もあって、どこからどこまでが主人公の妄想なのか分からんけど、福祉が止まると人は暴れるんだぞ」みたいな描き方は現実世界で映画に出資している資本家(映画製作側からしたら出資者様)に対する「いや知らんけど」というような感じの逃げだと思えてしかたないので、きちんと「妄想じゃねんだ、いずれお前ら(=資本家)は殺されるかもしれんぞ」という直接的な描き方にしてほしかったな。
姿勢が消極的だなと思いました。

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