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口の中の善玉菌=K12菌
犬と猫が健康であるように・・note52
高齢のご愛犬、ご愛猫の健康相談でよく出てくる話が、「歯が何本か抜けた」「うちの子は歯がないので堅いものが食べられないんです」という話しです。
うちの子(ミックス犬11歳)も犬歯が何本か自然に抜けました。わたくし自身も「歯」や「歯周病」「口臭」については悩んでいるのが正直な所です。
そこで改めて、口腔内のことを一から考えてみようと思い、「デンタルケアを考える」シリーズを書いていこうと思います。
調べていくと、口臭や歯周病を侮ってはいけないようです。これらが原因で全身性の病気に繋がっていくことが分かりました。どうぞお付き合い下さいませ。
口の中には多種多様な細菌が棲んでいて、人間の口の中には300~700種類もの細菌が生息していると言われています。細菌の数は、歯をよく磨く人で1000~2000億個、あまり歯を磨かない人で4000~6000億個、殆ど磨かない人では1兆個もの細菌が棲みついています。
そしてその細菌の中には、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」とが混在しています。細菌と一括りにしても、良い菌も悪い菌もいるということです。
※日和見菌とは・・善玉菌にも悪玉菌にも属さない菌で、善玉菌が優位な状態であれば善玉菌につき、悪玉菌が優位となれば悪玉菌になびいてしまいます。
ですから、腸内・口腔内をコントロールして、日和見菌を善玉菌の味方につけることが大事になります。
■腸内にある代表的な菌
・善玉菌・・ビフィズス菌、乳酸桿菌、フェカリス菌、アシドフィラス菌
・悪玉菌・・ウェルシュ菌、ブドウ球菌
■口腔内にある代表的な菌
・善玉菌・・サリバリウス連鎖球菌=K12菌
・悪玉菌・・ミュータンス連鎖球菌、ミティス連鎖球菌、アンギノーサス連鎖球菌
■K12菌(口腔内善玉菌)の発見秘話
K12菌(口腔内善玉菌)について、この菌を発見したジョン・タグ博士がその発見に至るまでの経緯を簡単にお話しします。
タグ博士は12歳の時、化膿連鎖球菌が原因の咽頭炎に罹りました。決して珍しい病気ではありませんが、悪いことにリウマチ熱に感染するきっかけにもなってしまいました。
そのような辛い体験をしたことで、オーストラリアのメルボルン大学で体内の細菌同士の働きについて学ぶようになりました。
勉強の中で、「消化器系の感染を起こすかもしれない悪玉菌に対してのプロバイオティクスが有効だ」という考え方を学びました。
プロバイオティクスとは、抗生物質(アンチバイオティクス)に対比される言葉で、「腸内フローラのバランスを改善することにより、人に有益な作用をもたらす生きた微生物」を定義した言葉です。
この考えがK12菌の発見のきっかけになりました。タグ博士はインタビューでこう話しています。
「体内の細菌同士で戦いが起こっていることに気付きました。腸の中では善玉菌と悪玉菌による腸内フローラが形成されています。そこで、腸内と同じように、口腔内でも善玉菌と悪玉菌が戦う口内フローラがあるのではないか?と考えました。
その後オタゴ大学で、ニュージーランドの子どもたちの口内フローラについて6年間研究していたところ、化膿連鎖球菌(悪玉菌)が少ない子どもが数名いることが分かり、この子どもたちの舌の上から唾液連鎖球菌=K12菌を発見したのです」
K12菌は口の中でコロニーを形成して増殖することで、口腔環境を健康に保つ効果があります。つまり口腔内に棲みつくことで日和見菌も味方にし、悪玉菌(歯周病菌など)の増殖を阻止するのです。
また口の中の環境が良くなると唾液の分泌量も安定するので、それによる殺菌力も備わっていきます。
安全性においてもK12菌は、人間の口腔内で数多く存在する乳酸菌の一種で、誰しもがもっているものです。そして安全なものとしての長い歴史があり、母乳の中にも含まれ、アメリカでは「最も安全な細菌の一つ」としてリストにも挙げられています。
■K12菌のサプリメント
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いぬとねこの健康食品の店ソフィア 代表池田
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