若いんだもんな

お前は何歳だ、22だ。

若いもんな、でもいつだって大人な気分なんだ。
だからちょっとイキってバーボン飲んで、美味しくなかったってメモ帳に書いている。

22か、まだ若いよ。
だからこんな風に無様晒して生きている。

生命って無様なんだ、刃物で肉を斬ると菌だらけの血も出るし肉もうまくない。ふん尿だって死ぬ時には垂れ流す。
死人に死化粧をするのは死人に醜態晒させないためだ。
死人は思い出の中で、綺麗なままいて欲しい。

過去は綺麗なんじゃない、余計なことを思い出させないだけだ。
生きている、ことは本来とても無様だ。
子供を見てみろ、思い返すと苦しい思い出ばっかだろう、とても無様だ。
今のお前を見てみろ、綺麗な肌をしていやがる、死人でもあるまいによ。

なぁ22のお前よ、まだ若いのだろう。

22が思いっきりぶつかって失敗だと笑われたら無様で済む。
無様晒せよ、ああ、無様晒せよ、命剥き出し無様晒せよ。

無様と、醜いは違う。
無様は自身を晒して戦いに漕ぎ出すこと。
醜いは吐瀉物が一面にぶちまけられていること。
皮を被った五月人形が、コポッコポッと吐瀉物を吹き出していること。
誇り高く無様晒せよ、そして死ね!

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