この夏読みたい絵本5選
暑い毎日が続いていますね。
いつも、子どもたちの姿が絶えない近所の公園も、これだけ暑いと、日中に子どもの姿はなく、私自身も、できることなら日中は外に出たくないななんて思いながら過ごす日々です。
今日はそんな暑い夏に読みたい、5冊の絵本を紹介します!
有名なものから、ちょっと珍しい絵本まで?
暑すぎて外に出られないときには、涼しい室内で、ゆっくり絵本を読むのもいいですね。
みちとなつ
作:杉田比呂美
出版社:福音館書店
大きな町のマンションに、お母さんと二人で暮らす女の子みちと、海辺の小さな町に、大家族で暮らす女の子、なつ。
それぞれ違った日々を送っていきますが、二人にはそれぞれ似た趣味があります。みちはハートの石集め、なつはまるくなったガラスのかけらあつめ。そんなふたりがある夏休みに海辺で出会い・・・。
全く違う日常を送る二人が出会い、繋がるとってもすてきなストーリー。
人と人とが出会うこと、つながることって素敵だなと、大人もなんだか優しい、嬉しい気持ちになれる絵本です。
ノラネコぐんだんアイスのくに
作:工藤ノリコ
出版社:白泉社
ノラネコぐんだんシリーズ5作目の「ノラネコぐんだんアイスのくに」。
アイスクリームパーラーをのぞくノラネコぐんだん。
アイスを食べたいノラネコぐんだんたちは、どうしたらアイスを食べられるか考えます。そこで空っぽのアイスの缶を発見して…あることを思いつきました!
やんちゃなノラネコぐんだんは今回も騒動を起こします。
いつも悪いことばかりするノラネコぐんだんですが、実はいいヤツなところが、なんとも愛おしいですよね。
このクセになる顔と、思わず笑えるストーリーが大好きな一冊。長くなくて読みやすいけれどしっかりとストーリーのあるこの絵本は、子どもたちと楽しめること間違いなしです。
あずきとぎ
作:京極 夏彦
絵:町田尚子
編:東 雅夫
出版社:岩崎書店
主人公の男の子は、夏休みの間は、田舎のおじいちゃんの家で暮らします。自然いっぱいのその町につくと、なんだか変な音が聞こえます。
しょきしょきしょきしょき
おじいちゃんによると、そのへんな音はあずきとぎの仕業だとか。
そして、川は危ないから行かないようにと念を押されます。
その翌日、「おばけなんかいないさ 気をつけていればへいきさ」そう言って川に行った男の子。
男の子が迎える衝撃のラストとは…
京極夏彦さんが挑んだ「京極夏彦の妖怪えほん」シリーズ5巻の1冊『あずきとぎ』。
はじめてこの絵本を手に取ったとき、こんな絵本があるのかと、衝撃を受けました。絵の雰囲気も相まって、大人でもなかなか怖い。
怪談好きのお子さんといっしょにぜひ。
あつかったらぬげばいい
作:ヨシタケシンスケ
出版社:白泉社
「ヘトヘトにつかれたら」
「ふとっちゃったら」
「だれもわかってくれなかったら」
「せかいがかわってしまったら」…。
子ども、大人、おじいちゃんのさまざまな疑問に痛快に答えていきます。
クスッと笑えて、でもなんだか深い。
そして、読んでいるうちに「まあなんとかなるか」と、なんだか心が緩んでいきます。
暑くて、それだけでもイライラしてしまいそうな毎日。ヨシタケワールドで一休みするのはいかがですか?
オセアノ号、海へ!
作:アヌック・ボワロベールとルイ・リゴー
訳: 松田 素子
出版社: アノニマ・スタジオ
オセアノ号の海の旅が、繊細で鮮やかな、しかけ絵本で描かれます。
ページを開くと、海面の上と、海中のしかけが飛び出してきます。
クジラに出会ったり、北極にたどり着いたり。嵐も乗り越えて、オセアノ号の旅はきれいな珊瑚礁とともに終了します。
何と言ってもしかけがすごい。ページを開くたびに広がる、そのきれいなしかけに、大人も子どもも目を奪われること間違いないでしょう。
この暑い夏、楽しい絵本を読んで、元気に乗り越えてきましょう!
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