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窓の外 No.7
臨床心理士との面談
その後の鑑定医との面談は3回ほどありました。
私が臨床心理士の方と面談をしたのは、確か鑑定医との2回目の面談の2日後辺りだったと思います。
心理士「はじめまして、今日から3回ほど、あなたの心を検査していきます。」
私「また何か詳しく話さなければいけないんですか?」
正直、私はまだ2回ほどの鑑定医との面談で疲れていました。
心理士「僕は取り調べのようなことはやりません。大丈夫ですよ。」
私「えっと… 何するんですか?」
心理士「簡単なテストを今日から始めようと思います。
まずはこの紙に 木 を描いてみてください。」
私の手元にA4サイズの白紙が手渡されました。そして万が一のため、自分を傷つけにくい鉛筆が1本。
心理士「自由に使って描いてみてください。」
その後、心理士の方との面談は自分が昔、閉鎖病棟に入院した時に受けたことのある簡単な知能テストの内容に似ていました。
(なんか、前にやったのと一緒だなぁ…)
合計3回で心理士の方との面談は終わりました。
精神鑑定を終えた日、居室でラジオを聴いていると 始まった日から約4ヶ月ほどが経過していました。
(これで終わりか… どうなるんだろ??)
まだ決まらない裁判の日程などに少し焦りを感じ始めた頃、第1回目の裁判の決定通知書が届きました。
(やっと始まった…)
気がつけば、逮捕から約8ヶ月程が経っていました。