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チョッパー1987-73
No. 23 chop
そしてオレのバイクはだんだん出来上がってきた。
サイドスタンドを六角の鉄の棒で作っていく。
バーナーであぶり角度をつけてマンリキで挟みこみ、ツイストそうひねりをいれていく。
ツイスト!う〜んロックンロール!
ビーちゃんが
『いっしょにやってみる?』
ビーちゃんが横からバーナーで鉄の棒をあぶりオレがゆっくり鉄をひねっていく。
おっお〜六角の鉄の棒がツイストしてゆく。
こうしてバイクを作っていくんだ。
見たことのない景色、ドキドキの繰り返し興奮が止まらない。
ノーマルのマフラーのエキパイをエンジンマウントのフレームに角度をあわせてそしてスラッシュカットしたマフラーを4発ツッコミ極力目立たないようにフレームに溶接していく。
巧妙に作業を進めて行く姿はカスタマイザーというより前衛アーティストを感じる。
配線もできるだけ見えないようにハンドルの中を通してゆく。
線も電話線を使うのだとか。
へ〜へ〜の連続だ。
ハンドルスイッチもち〜ちゃな溶接で作ったボックスの中にさらにち〜ちゃななウィンカーとホーンのスイッチを埋め込む。
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ここまでやるんだ。 脱帽!
ビーちゃんのカスタマイザーとしてのプライドと情熱をヒシヒシと感じる。
ある日よかったらこれ上げるよと。
それはチョッパーのリアシートにメーターを灰皿に改造してスラッシュカットマフラーをくっつけた椅子だった。
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そしてスラッシュカットマフラー
おんもしろうい〜!
ビーちゃんいわくこういうものを考える時間と創作する時間を一週間に1日つくって自分のイマジネーションがルーティンになりがちな頭の中にクサビを入れるのだとか。
この言葉は知らないあいだにオレの考え方生き方に擦り込まれていったのかもしれい。
一生のうちに人は何人の人と出会うことが出来るのだろうか。
いい人か悪い人かは会ったその時にはわからない。
ひとしきり付き合ってみてその人に出会えて良かったとか出会わなければよかったなどと思う。
付き合う前に警戒してしまったら何も始まらない。
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前にもちょっと書いたがビーちゃんが男はそそっかしいぐらいが丁度いいんだと。
オレなりにその言葉を考えるに、自分がやりたいと思う事とか出会う人の事をいちいち
考えてやるべきかやらざるべきかコイツと付き合うべきか付き合わざるべきか、そんな慎重に考えるよりイージーにまず始まてみる。
そそっかしいくらいが丁度いい。
人生は短い。
考え悩む前に始めよう。
そそっかしいくらいに!
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