子育てにおける主導権
我が家の子育てにおいて
二人の娘が幼い頃の主導権は私にあった。
大きなことを決める時は
夫に相談をして夫婦で決めていたが
日常的な細かなことは私に主導権があった。
これは、子どもを抑圧するとか
服従させるということではなくて
私が娘たちの要求に振り回されない
自分軸をしっかりと持つということだった。
例えば、公園で遊んでいて
娘が「まだ遊びたい」と言っても
帰る時は「帰る」と譲らなかったし
譲らないと決めたら、ぶれないので
娘たちも諦めが早かった。
今日はゆっくり遊んでいても大丈夫だと思う時は
「今日は、好きなだけ遊んでいいよ。
帰りたくなったら言ってね。」と伝えていた。
「もう帰るよ。ねえ、帰るよ。」と言いながら
ずるずると子どものペースにのまれることを
私自身がしなかったので、楽といえば楽だった。
その分、子どもなりに
自分で決めるという練習は
幼い頃から心掛けていた。
お菓子を買う時、靴を買う時、服を買う時
何かを買って与える時、余裕があれば
「自分で決めること」の練習だと思っていて
私が3つくらい候補を上げた中から
娘に好きなものを選んでもらっていた。
自分で選んだものを手にする体験は
とても意欲が湧くと思っていた。
そして、徐々に徐々に
彼女たちに主導権を譲っていった。
小学生の低学年の頃は、親が7割、子どもが3割
高学年の頃は、親が6割、子どもが4割
中学生の頃は、親が5割、子どもが5割
高校生の頃は、親が3割、子どもが7割
高校を卒業したら、親は1割、子どもが9割
社会人になったら、親に主導権はいらない。
ただ、帰れる場所を作ってあげることだけだ。